の~んびり タイランド 2

タイの風景、行事や趣味の陶磁器を写真を中心に気ままに紹介しています。

サコン・ナコーン

2013年12月13日 | サコーン・ナコーン
■「プラサート・プン」のパレードは午後2時からです。午前中は市内観光をします。

宿泊した「デュシット・ホテル」の前景です。

ホテル前の通りです。朝は行き交う人、車も少なく、の~んびりとしています。

道路に面したテラスで朝食です。

■市街の東方にタイで2番目の大きさの「ノーン・ハーン湖」が広がっています。湖の手前に「ワット・プラタ-ト・チューン・チュム」があります。
ラーオ様式の四角錐の仏塔がある古刹です。
仏塔は11、12世紀に建立されたクメールの祠堂をアユタヤ時代に改築して現在の形となりました。







仏塔です。

礼拝堂です。仏陀の後ろに仏塔の扉があります。



歴史を感じる砂岩製の入り口です。原型はクメールの祠堂とのことです。

仏塔内です。

女子中学生が参拝に訪れていました。

全高30cm程の石仏です。参拝の人は仏像を撫でまわしながら祈願をします。

北側に建つ十字形状の礼拝堂です。

経蔵でしょうか、池の中に建っています。

西側の寺門です。

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■「プラサート・ナライ・チェン・ウェン」イサーン(タイ東北部)で一番北に建っているクメール遺跡で11世紀に領主の妻「プラ・ナーン・チェン・ウェン」によって建立されたと言われているヒンドゥー寺院です。
市街門から北西に延びる「ニッタヨー通り」を約5km進むと国道22号線と国道223号線の交差点に行き当たります。交差点手前の路地を南へ数百メートル入った寺院の境内に建っています。
ラテライトの基壇の上に建つ砂岩の祠堂は修復され、新しい石材も組まれているようですが、元来の破風、まぐさ石に刻まれた彫像はクメールの中央政権から遠く離れた、地方の素朴さが反映されているようです。




東向きで、高さ12mの祠堂です。

東正面から祠堂を見ます。

屋蓋の塔部彫刻です。

入口のまぐさ石には象(アイラーヴァタ)に乗ったインドラ神が彫られています。インドラ神は東を守る神です。

祠堂入口の天井はクメール建築で一般的な構造の迫出し積みです。

破風には12本腕のシヴァ神像が、まぐさ石は2頭のシンハと闘うクリシュナ神が彫られています。



右端はシヴァ神の息子、ガネーシャー像です。

入り口の柱の下に彫られた行者の像です。



南から祠堂を見ます。

まぐさ石は象に乗る人の像です。戦闘に出向く行進でしょうか。

北面の破風とまぐさ石です。

破風には横たわるヴィシュヌ神が彫刻されています。
ヴィシュヌ神が横たわる竜王アナンタ像は頭部と尾部が繋がっておらず、不自然な意匠になっています。修復でヴィシュヌ神の下の石材を違うものを組み込んだようです。

彫像はシンハと戦うクリシュナ神です。

リンガに灌がれた聖水が流れ出るマカラの頭です。マカラの鼻は折れてなくなっています。

修復に用いられなかった石材が寺院の隅にたくさん積まれています。





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■「プラサート・ナライ・チェン・ウェン」から国道223号線を南下し国道213号線から「スック・カセム通り」を市街へ進むと「ワット・パ・スッタワート」があります。





「バリカーン博物館」(パー・チャン・マン・プリタッタテーラ)と表示されています。
20世紀最高の名僧と言われ、生涯を通じて貧困者救済に努められた「マン・プリタッタテーラ師の遺品を展示する博物館です。

博物館の中です。



師の使われていた日常用品等が展示されています。

■気になった焼き物が展示されていましたので紹介します。
メナム・ソンクラーン窯の瓶子

ラオスの黒色瓶子

サコン・ナコーンの蜜蝋寺院(プラサート・プン)

2013年12月12日 | サコーン・ナコーン
■午後4時半、「サコン・ナコーン」到着。まず、明日「プラサート・プン」祭りのパレードがスタートする「ミン・ムアン広場」へ寄ります。蜜蝋寺院は一台もありません。道端にいた僧侶に「プラサート・プン」のプログラムを尋ねると、何度も繰り返し、繰り返し説明をしてくれますが、イーサン訛りが強く十分に理解できないので、とりあえずホテルへ行き尋ねなおすことにします。
「デュシット・ホテル」で2泊します。一泊朝食付きで600バーツです。

今夜は、「市立第3学校」(マッタヨーン・スックサー・テッサバーン・サーム)のグランドに「プラサート・プン」が集合してコンテストを行うようです。「サコン・ナコーン」は1kmも走れば市街地を突き抜けるような小さな都市で、ホテルからは歩いて出かけることにします。

■「プラサート・プン」とはオーク・パンサーに先祖の霊を祀るため、一族が協力して蜜蝋の寺院細工を寺院へ寄進する、プー・タイ族の習慣が起源といわれるサコン・ナコーンのお祭りです。
オーク・パンサーの前日に、地域の12の寺院と檀家で製作した蜜蝋寺院の山車が、民族衣装を着た人たちと市内をパレードします。

市立第3学校へ行く途中で、やはり同所へ向かうため、寺院の門から出てきたところの蜜蝋寺院の山車に出会いました。

市立第3学校の近くでは、蜜蝋細工の仏塔が会場へ向かっています。



会場の入り口です。



寺院の尖塔を取り付けています。



何れも甲乙付けがたい、微細な細工をした立派な寺院が12基ならんでいます。ご鑑賞ください。



雲間から十三夜月が現れました。















こちらには蜜蝋細工の仏塔が並んでいます。



午後8時30分にホテルへ戻ってきました。

ムクダーハーンからタート・パノム、サコン・ナコーンへ

2013年12月10日 | ムクダーハーン
■「ウボン・ラーチャターニー」県を過ぎると「アムナート・チャルーン」県で国道2242号線から国道2034号線となり、25Km程で「ムクダーハーン」県に入ります。「ムクダーハーン」市街まではメコン川に沿って道路は北上します。
「ムクダーハーン」市街の手前15kmに「プー・パ・テーム国立公園」があるので紹介します。

公園の入り口で由来を解説してくれる地元の中学生です。95~120万年前の地層が浸食と風化で奇岩となって続く低い山です。













奇岩にはそれぞれのイメージから名前が付けられています。

国道2034号線です。走行車両も少なく、のどかな風景を見ながら走行します。

ムクダーハーン・タワーです。市街の南外れに1966年、プミポン国王の即位60周年を祝って建てられた66.5mの展望タワーです。
1、2階はムクダーハーンの民族文化、風俗を展示する民俗資料館になっています。

エレベーターで展望室まで上ると、360度を眺望できます。写真はメコン川上流を見たところです。
メコン川の上流には「タイ・ラオス第2友好橋」が見えます。

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■「ムクダーハーン」から50km北上するると「タート・パノム」です。左折して国道223号線を75km行くと「サコン・ナコーン」に到着します。
「タート・パノム」には「プラタート・パノム」という釈迦の肋骨を納めたという仏塔があります。
仏塔の建立の始まりは紀元前535年頃と伝えられていますが、現在の仏塔は1975年8月の暴雨風で崩壊した塔に替わって、1979年に再建された高さ57mの四面体で蓮の蕾を模ったラーオ様式の仏塔です。塔の装飾には110kgの金が用いられています。

崩壊前の仏塔は煉瓦積みで基底部には初転法輪などの仏陀の物語が彫刻されていて、様式から6、7世紀以前のメコン川一帯を支配した扶南王国の時代に建立されたものではないかとも言われています。









リボンの結われた石柱は、西暦8年にインドからもたらされた「サオ・イン・タ・キン」という説明があります。「都の礎柱」のようなものでしょうか、ドヴァラヴァディーの「バイ・セーマー」(結界石)のようにも見えます。

メコン川沿いの景勝地 (ウボン・ラーチャターニー・2)

2013年12月09日 | ウボン・ラーチャターニー
■「パ・チャナ・ダイ」辺りの国道2112号線は蛇行するメコン川からかなり離れますが、北上するにつれメコン川沿いに繋がっていきます。
メコン川に接した「ポーサイ」村に「サム・パン・ボック」があります。
メコン川は「サム・パン・ボック」から岩場の狭隘なところを急流となります。







「サム・パン・ボック」を直訳すれば「三千の穴」です。「ボック」はイーサン方言で穴を意味します。















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「サム・パン・ボック」から数キロ下流に溶岩で出来た河原があります。「ヒン・ルワング」と呼ばれています。











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「サム・パン・ボック」と「ヒン・ルワング」の間は、写真のような岩場が続きます。流れに網を垂れて魚を捕っている人がいます。

ラオスを植民地にしていたフランス軍が刻んだメコン川の水深計です。現在の深さは2.5mぐらいです。

岩場を過ぎると砂丘が現れます。かなり大きな砂丘で、微細な砂が堆積して丘になっています。早朝に来ればきれいな風紋が見られそうです。







「サム・パン・ボック」を案内してくれた少女です。






メコン川沿いの景勝地 (ウボン・ラーチャターニー・1)

2013年12月04日 | ウボン・ラーチャターニー
■「プラサート・プン」の催される「サコン・ナコーン」を目指します。ウボン・ラチャターニーとムーン川を挟んで南接する「ワリン・チャムラップ」の市街通過を避け、北行して環状線となる国道231号線から国道217号線に出て東へ進み、メコン川に沿って「タート・パノム」まで北上、「タート・パノム」から国道223号線で「サコン・ナコーン」に至る約380kmの予定です。

「トーサン・ホテル」の玄関です。



ウボン・ラーチャターニーから東へ40km進むと「ピブーン・マンサハーン」の街に入ります。道路は丁字路となり、左折してムーン川を渡り、すぐの道路を右折すると国道2222号線となり「コン・チアム」に至ります。このあたりは黄銅製品の産地のようです。道路沿いには、鋳込んだ鐘や写真のような鉦や銅鑼の製造、販売店が農地の間にたくさん並んでいます。





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■国道2222号線コン・チアム」でメコン川に沿った国道2112号線と合流します。合流した所にメコン川を見下ろすように寺院が建っています。「ワット・タム・クー・ハー・サワン」という寺院です。

寺院から望む、メコン川悠久の流れです。





仏塔横の階段を降りると岩窟となっていてメコン川を見下ろすように仏像が安置されています。



階段を上る途中で宝くじを売る女性が腰かけていました。寺院にお参りした後は、仏様のご利益があってよく当たるそうです。

「コン・チアム」からは国道2112号線を北上します。しばらく走ると、メコン川沿いに「パ・テーム国立公園」があります。
公園の入り口から数キロ走ると風化で出来た奇岩が立っています。
「サオ・チャリアン」と呼ばれる巨大キノコです。柱にあたる地層は180万年前の砂岩層、傘の部分は130万年前に溶岩が固まってできた地層が長い歴史の中で雨水の浸食と風化によって出来上がった造形です。





さらに進むと溶岩でできた広大な平地に出ます。その先にメコン川を望む断崖があります。タイの最東端部になります。

岩壁を下りると高さ数百メートルの断崖に沿って細い道があります。

古代人の壁画が断崖に残っています。3、4000年前に描かれたものだと推測されています。



壁画は180mにわたり何か所にも描かれています。小道に従って進むと4kmの周回コースで元の場所に戻ってこられます。今回は先を急ぐため壁画だけ見て引き返すことにしました。

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■国道2112号線さらに北上すると「ナム・トック・セーン・チャーン」という滝があります。
やはり溶岩台地を流れてきた川が、断崖手前で浸食によってできた穴から流れ落ちて滝になっています。



水量はあまり多くないようです。



滝の上部です。流れてきた水が穴に吸い込まれていきます。

滝の入り口で売っていたヤシの実ジュースを買い求め渇いた喉を潤しました。

■国道2112号線から「ナム・トック・セーン・チャーン」へ向かう途中に三叉路があって左へ向かうと「パ・チャナ・ダイ」という断崖の上に行きます。メコン川を形成する断層の突端です。
溶岩台地に舗装した道路が敷かれていますが15km手前で終わっています。四駆などの車高がある車しか進めません。
そこへ至る手前にも浸食で出来た奇景があるので紹介します。

「パ・チャナ・ダイ」へ通じる道路です。



溶岩で出来た丘陵です。「トゥン・ドック・ヤー」、「サイ・チャリアン・ムー」、「チュート・チョム・ウィオ」、「カオイー・プラ・ス・トン」などと名前がついた奇岩があります。





浸食によってできた自然の橋が架かっています。



橋の下から見上げてみました。