今日って天皇賞だったんですね。
昨年あたりからバレエにかまけて競馬から足が遠のいている。
バレエは公演数が多いが、質より量になっている。
Kバレエでテレビに出ていた芳賀さんというダンサーさんがまたお怪我で降板だそ
うで、大変だなあと思う。
さて。今年の本命馬サムスンの予想はできないが、競馬、春の天皇賞といえば、
「堅実馬券プラン、3強ボックス」が可能だった平成の名勝負を思い出す。
田原騎乗マヤノトップガンが、ゴール前の接線で豊、横典の有力馬を辛くも制し、
優勝した・・・あれは何年前の競馬だったろう。
この日、たまたまバレエ界の寵児、ヴラジミール・マラーホフ ゲストの東京バレ
エ団「ジゼル」全幕公演と重なっていた。私と悪友はマラーホフの「ジゼル」も
春天も両方見たかった。時間も重なっていた。
バレエ見ながら、ああ、競馬のレースは、今か今かと気がせいた。
バレエはバレエで当時全盛期だったマラーホフの空気の精のような舞が見られ、見
ごたえがあった。
でも、公演が終わると、私と悪友は、お互いを見つけるとほぼ同時に言った
「天皇賞はっ?!」
「近くのウインズ行こう!」
通りすがりの駅の売店の新聞の速報で結果を知ったか、ウインズの画面だったかは
もう、覚えていない。
勝った田原は「あの時実はゴール前でトップガンが止まりそうだったんだ」と
競馬漫画「ありゃ馬こりゃ馬」単行本の後ろ頁でその苦労を語っていた。
当時は競馬史上に残る名勝負とも言われた3強対決。
「イベント二つとも見たい」とは度し難い欲だ。
パフェとステーキ両方食べたいみたいなもんだろか。
「即結果が知りたい」という心理も。
が、あの時そんなアホ行動を共有した友人とともに、あの日のイベントは
「マラーホフ天皇賞」として我が道楽史に刻まれたのでした。
天皇賞日和。もうすぐレース。