懐かしのバレエ

バレエ、パフォーミングアーツ等の感想、及び、日々雑感。バレエは、少し以前の回顧も。他、政治、社会、競馬、少女マンガ。

あなたの恋人はあなたに小さい頃の話をしているだろうか

2008-11-25 01:33:01 | Weblog
村上龍のエッセイに、こんなようなタイトルの一文があったのを思い出した。

「流星の絆」の前回。

ヒロインのシーが、兄貴が実の兄でないと知って、ショックを受ける、のはフィクションによくある話。

それが少しましに見えたのは、ヒロインが、心の繋がりができかけの青年に対し、
そのショックを受けた心情を、暗に吐露するような話をして、青年の反応に涙する所。

絆ができる男女も、できない男女もあるけれど。

このヒロインと青年は、どこか心の相性が合うのだ、と、説得力を持つシーンになったのは、演技とかより台本とかより、その村上龍の恋愛の方程式に、そのシーンは適っていたせいだと思った。

心に特別なショックを受けた女性が、近しい兄にも言わないような話を突然する。

その言葉を、青年は的確に受け止める。

本当の絆の結べる男女には、いつでもなぜか自然にそういう関係の構図ができるから不思議だ。

村上龍の一文「あなたの恋人は、あなたに小さい頃の話をしているだろうか」というのは、今思うと、恋愛のツボを良く抑えたエッセイだったけど、どの本に書いてあったか失念してしまった。

小さい頃嬉しかった話とか、あるいは誰にも言えなかった大事な話、初対面でも、なぜかそういう話を自然にできる相手がいて、そういう相手とは、男女関係が、セックスも含めて全て上手くいくとか、そんなような話だったと思う。

確かにそういうことはあると、思い当たる人は多いと思うのだけど。

ドラマは、ジャニーズ2人の芝居がそこそこなせいか、やはりキャリアが一枚上で、要潤のそのシーンの表情は、理に適ってたとも思う。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする