新国立劇場「白鳥の湖」、5月19日初日。
初日のオデットのザハロワは、タイトなスケジュールをこなすスターの踊り。
今宵は、かつてほど心に格別な喜びがあるようには見えないが、手堅くまとめた。
一方、今日のウヴァーロフのジークフリート王子は、「どうしたの?!」と言いたくなるほど、気合に満ちた入魂の演技、踊り。
ザハロワとの「湖のほとり」で、ウヴァーロフが、まさに初めて出会ったようにオデットに反応し、腰回すときも優しいジークフリートの表情をしている。
何で?
途中ではっとなった。
そういえば、先日ウヴァーロフのバレエ学校時代の教師、ボンダレンコ先生が亡くなっていた。
きっと、それだ。
ウヴァーロフは、恩師の死を悼み、気合最高の状態で、舞台に現れたのではないか。
亡き師に捧げられた踊りだから、全幕を通じ、全くコンセントレーションが衰えず、演技、踊り、リフト、サポート、全てにいつにもまして、神経のゆきわたった気合十分の様子が見えたのではないかと。
まさかこんな舞台とは。無理して劇場に来て、大正解だった。
初日のオデットのザハロワは、タイトなスケジュールをこなすスターの踊り。
今宵は、かつてほど心に格別な喜びがあるようには見えないが、手堅くまとめた。
一方、今日のウヴァーロフのジークフリート王子は、「どうしたの?!」と言いたくなるほど、気合に満ちた入魂の演技、踊り。
ザハロワとの「湖のほとり」で、ウヴァーロフが、まさに初めて出会ったようにオデットに反応し、腰回すときも優しいジークフリートの表情をしている。
何で?
途中ではっとなった。
そういえば、先日ウヴァーロフのバレエ学校時代の教師、ボンダレンコ先生が亡くなっていた。
きっと、それだ。
ウヴァーロフは、恩師の死を悼み、気合最高の状態で、舞台に現れたのではないか。
亡き師に捧げられた踊りだから、全幕を通じ、全くコンセントレーションが衰えず、演技、踊り、リフト、サポート、全てにいつにもまして、神経のゆきわたった気合十分の様子が見えたのではないかと。
まさかこんな舞台とは。無理して劇場に来て、大正解だった。