懐かしのバレエ

バレエ、パフォーミングアーツ等の感想、及び、日々雑感。バレエは、少し以前の回顧も。他、政治、社会、競馬、少女マンガ。

大スターとチャンピオン

2019-03-22 00:53:43 | Weblog
・ボーヤン・ジンが、冒頭の4回転LZで転倒したのが悲しくて、今夜は、夕食カップ麺でいい!と思った。

<世界フィギュアスケート選手権2019、男子SP。>

”大スター(羽生)”と、”チャンピオン(ネイサン)”、その二様を楽しんだ。

この二人が滑ってる時だけ、自分も一緒に踊って見てた。(特にネイサンのはファンキーな作品でダンサブル系だし。羽生のも、しっとりクラシックバレエみたいな雰囲気だったので)

場所がさいたまスーパーアリーナで、客席の埋まり加減、凄いなってのが、まず感想。


【羽生結弦】私的には、今日もドキドキしながら嬉しく見ましたです。見られて幸せ以外、ない。

いつまでも、こういう羽生を見られるわけじゃないから、今日も見られて嬉しい感、ひとしお。滑りの分析なんて、おこがましいことは、せん。

きれいな言い方をすると、ちょっと、今日の羽生にはファンへの愛を感じたというか。

(ファンって、私みたいのじゃなくて、会場に来てるファンね。)

このご時世に、あんな大会場を満席にしてるんだから、分らなくもないけど、羽生は、SP演技の始まりのあたりで、お客さんの気持ちに応えよう、応えようという気持ちが凄く自分には感じられて・・(いや、私の気のせいかも?)

そんなに、誠実(?)にならなくても、もっとファンの愛情に甘えてもいいんじゃ?って自分は思ったけど、彼はそういうタイプではないのかもね(?)

公式練習の時からだけど、観客に応えようとしてたけど、いつもの、試合で勝ちをゲットする、それ一点に集中する羽生でもいいんじゃ?って思わなくもなかった。

(ただ、怪我の後だし、羽生も一段、大人年齢になって、見える事、思う事、以前と同じはあり得ないかもしれないし、

ファンの声援を気にする羽生も、視方変えれば、新鮮?)

明日は明日の風が吹く!

SP3位、燃える羽生の、明日はどっちだ!

(明後日、燃えても、身体は壊しすぎないように、って、ここに書いても良いのか??)

【解説】 正直、今日の内容は、解説:本田武史で、本当に良かった!

(羽生が技術完璧なら、他の人でもいいんだけど、細かい所、勘所をちゃんといってくれるので、見て、聞いてて、凄くほっとする。先生の立場もあって、下位選手への解説も聞きごたえがある気がする。)


ボーヤン・・・。冷静に考えると、彼はこの所、そんな絶好調でもないっぽい?し、こういうもんかもしれんが。

それでも役者がそろい、「世界選手権」の名に劣る内容にならなくってよかった。

やっぱ、羽生とネイサンが出て、相応の演技をしないと世選じゃない!

なんて言ってられるのも、今の内。

ネイサンは名門大学に進学し、将来の道も考えてるし。羽生は五輪2回勝ってるし。

あの二人の激突、なんて、ハイレベルの試合は、もう少し先の時代には見られないかもしれないから。

・女子は明日だけど、女子はやっぱり、トゥルソワ、シェルバコワが不在のシニアシングルでは、本当の世界一には、ならないよね。誰が勝っても。

≪大会場が満席で…≫

試合以前に、こういう大会場をこんなにもいっぱいに出来るのって、今の日本では、限られる。って、バレエファンだった自分は凄く思った。

ネイサン・チェン(予定変更で、きれいな4LZが見られて、うれしい)は、素晴らしいし、私は好きなんだけど。

冷静な頭で考えると、こういう熱狂を巻き起こせる、カリスマ的なスター性、となると、・・・。

やっぱ、羽生。

なんて、メジャーに与しない私らしくも無い事を、考えた。

かつて、彼の世選デビューの時、実況が、羽生のFSの演技終了後、その演技に興奮気味に言った。
「世界を狂わせる!」

そういう、世界を熱狂させるような力、というのも、貴重としか言いようがない。

自分なら、羽生もネイサンもどっちも見れてうれしいんだけど、取れにくいチケットわざわざ取って、万障繰り合わせて試合に来てくれる、そういうファンを数多く獲得できて、視聴率も取れてとか、よく知らないけど、そういう観衆、世界のオーディエンスを熱狂させる力、みたいのは、・・・。

ネイサン位、バランスとれて素晴らしい男子選手も、今後出るかはわからないけど、

こんなに素晴らしいネイサンをより多くの視聴者、観客に見てもらうためにも、羽生のような別格のスター性って、無いと業界が栄えない、っていうことはあるかも。なんて、試合と離れて、つまらん大人発想で、大会場満席の世選を思った。

(逆に、新体操とか、もっと多くの人に見てもらえたらいいな、って思った時がある。こんな素晴らしいのに、もっと多くの人に見てもらえたらいいのに、って思う企画は、時々あった。)

技術決められなかった、韓国の選手(名前の表記が媒体によって違う)、のSP。

プロコフィエフの『シンデレラ』の曲想を伝えてくれる振付で、いつ聴いてもこの曲好きだなあ、としみじみ思った。

貧しい娘がドレスで舞踏会へ行き、王子と夢の様な時間を過ごした後、12時が迫るドキドキ感、不安感、生の不安、高揚の次に待っている落とし穴、夢破れる瞬間、なお、見果てぬ夢、現実の残酷さを見せているようでいて、どこか、次の展開への一縷の希望があるような・・・・、いつ聴いても、不思議な気持ちにさせられる、音楽の魔法。

・対照的だったのは、宇野の「天国の階段」で。(この選手は、いつも自分を見せるために滑るタイプで、曲を聴かせる演者ではない、ので、そういう期待で見るべき路線ではないとは思うが、。)「天国の階段」は名曲だと思うけど、あのSPだと、自分の知ってるあの曲に聞こえなかった。凄くいい曲なので、私的に残念。(うのファン、スルーしてね。)フィギュアスケートは、バレエじゃないし、曲を表現するためのものではないんだろうけど。

・すごい上手い人ではないんだろうけど、田中刑事選手のは、なんか、好意的な目で見れる。物凄い表現力があるとかとは違うと思うけど、曲への思い入れ、振付に、内容がある感じは、何となくする人。主観感想。

・コリヤダは、いつものコリヤダだった・・・。(コフトンが出てないのに、ロシアのサマリンもコリヤダも、技決められずにふがいない・・・・。コフトンなら、技ミスしても芸術性で見られるのに…コフトン抑えて出てるなら、もう少し出来ればいいんだけど、ぶちぶち。)

我ながら、あまりほめられた感想文じゃないけど、時間なしup。


結局、今日の晩飯は、うなぎだった・・・。



  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする