懐かしのバレエ

バレエ、パフォーミングアーツ等の感想、及び、日々雑感。バレエは、少し以前の回顧も。他、政治、社会、競馬、少女マンガ。

代表変更・・・

2022-01-26 15:56:48 | Weblog
ショックなことに・・・。

北京五輪開幕直前に・・・。
ロシアの男子シングル代表、ミハイル・コリャダさんが、コロナ陽性・・・。
コリャダさんも大変お気の毒、お大事にとしかいいようがないが。

これだけで、あとは感染拡大にならないように、戦々恐々しながら祈る。
(だ、大丈夫かなぁ?)

ロシアの選手団、コーチ関係者、それに開催地の中国、必死で感染対策している人たちにも。
ロシアは優勝候補も女子、ペア、アイスダンスでいたと思うし、…広がらないよう、祈るばかり。

それで、代役がセメネンコさん。って!★!

実は、このニュースを見た時、直前の欧州選手権の男子シングル、セメネンコ選手のFS「巨匠とマルガリータ」を見ていて、いい振付作品だなぁ~~~!と思っていた。なんか、がっつり「作品見た~!」って感じがする。

(ついでに言えば、それに比べ、女子のシェルバコワのFS「巨匠とマルガリータ」は、音楽の編曲が酷く、内容も何を表現してるかさっぱりわからず、同じ作品とは思えないほど。音楽は最後に突然、ラクリモーサが出てきて「えっ?!」と思って、更にそのフィニッシュ、選手の演技に合わせ、まとめ盛り上げようと、変なアレンジを行っていたと思う。モーツァルトの様な超一流の作曲家の音楽を、このように使う人たちの芸術センスの無さにがっくり。ここまで変だと振付師だけの責任とも思えない。まわりも注意もしない。)

ついでに優勝候補のワリエワのFSも、作品としてはバレエマニア的には泣きたい位の愚作。あんなの「ボレロ」じゃない!
(まあ、大衆化路線といっておこう。間違っても芸術性はない。っていうと怒る人がいそうだけど、バレエファンとしてはそれしかいえん。名曲のメロディー部分をBGMとして使い、リズム部分は無視、スルー。動きも場当たり的で、衣装も・・・全然美しくない。

内容は「カミラ・ワリエワの自信」とタイトル変えたくなる。それ以上の内容はないと思った。好みの問題だけど、ああいう大衆化路線は昔からあるが、自分を見せるだけのパフォーマンスは私は昔から好かんので。好みはそれぞれだが、あんなの芸術的とか、ましてバレエになぞらえられては困る。)

まとめると、ちょっとエテリのチームの振付の一部や、音楽の使い方は安易だと思った。(トゥルソワのは悪くないんだけど、あれは選手側が自分でこの音楽を使いたいとコーチに言って実現したそうだから。あと、なぜかフロミフのFSも、そんな悪くなかったけど。とりあえずインパクトだそうと安易な音楽の使い方が、シェル&ワリエワのFSには散見されて、ああいうの流行してほしくない)

男子の欧州選手権に話戻すと、スポーツだからどうしても、技をちゃんと決められたかどうかは勝敗の決め手。

作品は良くても、ミスが出ているセメネンコが、欧州選手権のFSでしくじって代表入りをモザリョフに譲ったのは仕方なく。
でも、そういう観点がすべてでもなく、やっぱり曲をかけて滑るという事は、音楽をどう表現するか、それに振付作品総体の内容の有無とか、そういう面を捨象するわけにはいかないんだと、

勝負には負けたセメネンコの作品への知的アプローチに、教えられたような面もあって、

いい作品だな~~。でもでも、コリャダさんが降板にでもならない限り、この作品はもう見納め、欧州選手権は怪我欠場でも、ミハイル・コリャダ、きっと五輪は出てくるわよね?
と思ってた。

その矢先、このニュース。

セメネンコも作品へのアプローチが知的でも、コリャダのもそうだったのよね。両方見たかった。

もっと言うと、コリヤダのSP「くるみ割り人形」幾つかの創意が興味深く、チャイコ曲は素晴らしく、これは二枚目ではないコリヤダのくるみ、と思って感動しながら見た。

(そんなに振付が大褒めするほど傑出じゃないけど、内容が演じ手にあってて納得できた。くるみの王子って、バレエ的には理想の男性像なのだけど、コリャダさんは、バレエの王子さまの容姿でなくて、醜いくるみ割り人形が、少女の幻想で美しい王子に変身する、その物語を、彼の個性でリアルに見せていた。衣装の片側だけの飾りとか、色々考えさせられて楽しんで見た。)

FSは、やめてしまった「シンドラーのリスト」の方が私的には好きだった。五輪向けに点の出やすい「ホワイト・クロウ」に戻してたけど。
後者はほんとはヌレエフの話で、バレエ界のヌレエフって、学校時代の先生の妻を寝取り、先生に「悪魔!」って言われたんだか、そんな逸話のある、たぶんエネルギー横溢のスーパースターだったんだと思う。今風に言えば、女性にキャーキャー言われるかっこいい男性。そして若い頃は相当の問題児の面も?

それで、コリャダFS「ホワイト・クロウ」は、フィギュアスケートのファン層には受けても、バレエファンの私からすると、優等生っぽいコリャダは、ヌレエフとは似ても似つかなくて、・・・・ちょと違うかなって。

とか、セメネンコとコリャダの話を書きだすと切りないけど。二人とも作品をちゃんと考えて出てきていたと思うので、観てる方には演目的に観る楽しみがあった。

ロシアは日本と感染対策が違うし、優勝候補が何人もいるロシアの選手団、これ以上何もなく無事で五輪を終えられるよう、ハラハラしながら祈っている。(正直、日本人の私からすると、そういう面でロシアって感染対策とか、いまいちあまそう?に見える部分があって、五輪終わるまで心配の種は尽きない。)

世界選手権でロシアに3枠もたらし、この冬はFSがいまいち決まらないっぽいセメネンコさん、今回はロシア選手権以降、代表選びで2転3転の展開。運命に翻弄されて、アップダウンが激しくてびっくりしてるかな。五輪でいい演技が出来たら嬉しいけど、ちょっと不調そうだから。あのFS録画できるだけで嬉しい。

補欠にチャンスが回る可能性。女子はリーザとフロミフ補欠・・・。

一方、男子シングル優勝候補のネイサン・チェンの方は、全米選手権でも感染対策で別の家を用意してたとか書いてあったような気がするので、ロシアと違って、しっかりしてそう。

できれば有力選手のいい演技が見たいけど。パンデミック五輪だから、何があっても仕方ないのか・・。出てきたものを有難く見るかと。

コリャダさん、病状書いてないし、欧州選手権欠場からの経緯で心配だけど、五輪逃しても健康回復すれば次のチャンスはあるから、とりあえずご快癒を祈ります。

※これからの記事について。たまたま、このニュースは出てすぐ見れたけど、これから北京五輪に向けてのフィギュアスケート関係の日記の内容が、今後こういった欠場の情報が不足して、出ない選手を出る前提で書いてるのが有ったりしてたら、ご容赦。

かくいう私だって、コロナ感染しないか戦々恐々しながら生きてるけど。

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祝・伊藤詩織さん、高裁勝訴

2022-01-26 02:10:06 | Weblog
えっと、賠償金が増額らしい。

ジャーナリストの伊藤詩織さんが、元TBS記者のジャーナリスト・山口敬之氏(安倍しんのヨイショ本を書いた人)から性暴力被害にあったとして、慰謝料など1100万円の損害賠償を求めた訴訟の控訴審で、東京高裁は330万円の賠償を命じた1審・東京地裁判決を変更し、賠償金を約332万円に増額する判決に。

概ね、喜んでいい判決かな?と思う。
司法は分りにくく、一方でこの男性への名誉棄損棄で、となっている個所は、私の素人考えでは、それのどこが悪いのか分らなかったが。
名誉棄損扱いの文章読んだんだけどね。

控訴するみたいだから、最高裁までいくのかしら?
であれば、最高裁にも、山口氏が断罪される判決になるよう強く求めたい。

伊藤さんは、これでジャーナリストのお仕事を果たしている模様。
意義ある仕事になっていると思う(私もドラッグの話は知らなかったし)
またほかにもいい仕事ができるといいと思った。

最高裁勝訴まで、応援しております。

ついでに杉田水脈は、伊藤さんに土下座して謝れ!!!(何が人権だよ、杉田。人権蹂躙女のくせに)

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