マレーシア航空の飛行機が撃墜された。
親ロ派がやった可能性がきわめて高いだろう。
しかし、マレーシア航空はなぜあの空域を飛んでいたのか…
親ロ派はそれ以前にもウクライナ空軍の航空機を何機も撃ち落していた。いくら1万メートル以上なら飛んでもいいといわれていたとしても、万が一間違ってということもあるのは想定していなければいけないはず。
つい数か月前にもインド洋でマレーシア航空の飛行機が「消滅」した。今でもどこにあるかわからない。
いったいこの航空会社はどんな経営をしているのだろう?迂回すればそれだけ時間もかかるし、燃料も消費する、だから危険な空域でも飛ばしていたのか、と思いたくもなる。
それにしてもこれでプーチン、ロシアの立場はかなり悪くなるだろう。
プーチン、この男は相当の悪党である。ロシアの指導者としてはスターリン以来の大悪党である。
表向きは停戦を支持する、ウクライナの新大統領を認めるといいながら、裏では親ロ派に最新の武器を供給し、ロシア軍人まで指導役として送っている。
二つの顔を使い分ける男。
今日家に荷物を届けに来た郵便局の人は素晴らしい人柄の人だった。善良な魂を持っている人だということは眼を見ればすぐにわかった。
ああいう人もいれば、殺しあっている人もいる。
ウクライナはこの紛争がある前は、みんなごく普通に暮らしていた。ウクライナ人もロシア系住民も普通に溶け込みあって暮らしていた。それが今は殺し合っている。
ボスニア紛争の時も、紛争が勃発する前はみな同じ村で普通に挨拶をし、仕事をしていたという。ところが数日前まで微笑んで挨拶していた住民同士が、紛争勃発と同時に殺し合いになった。
イスラエルも、たぶん、ユダヤ教もイスラム教もなければ、普通に挨拶をし、一緒に仕事をしながら暮らしていたに違いない。
それが現実には終わることなき暴力の連鎖。
日本にも韓国、中国と言えば、何の理由もなく毒々しい言葉を吐く人がいる。
ほとんど動物的な反応。我々の血の中には、中国の血も朝鮮の血も(とりわけ朝鮮の血は)濃厚に流れているのに。
いったいこれはなんなのか。
愛国心も高貴な血を引く人物への忠誠心も、それを奥深くにまで突き詰めてみれば、すべては自我へとつながっている。
Self…20世紀最大のサイキック、エドガー・ケイシーは人間の最大の問題はSelf(自己、自我)だといった。
人間はこの暴力のサイクルを永遠に逃れられないのだろうか。
なぜ『やりかえさなければならない』のか。
当たり前だろうという人がほとんどだろう、しかし、「なぜ」それがあたりまえなのか。
本当に考えたことがるのだろうか。
恐ろしい残虐な犯罪の被害者の遺族は、ほぼ例外なく口をそろえて「極刑を望む」という。
極刑を下せば死んだ者はかえってくるのだろうか。自分の気が済む、溜飲が下がるというだけで、『なぜ、自分もまた』人の命を奪うという、恐ろしくも残虐なことをすることをあたりまえと思うのだろうか。(現在の日本の死刑手段である絞首刑は、かなり残虐な死刑執行方法だ、その死因は首や脊椎の骨折である。欧米では薬を使ってなるべく苦痛のないような方法をとるところが多い)
それは「なぜ」か?
もしかしたら我々はそれを学ぶために、何回も何回も、このおどろおどろしい悲喜劇を繰り返しに生まれ変わっているのか。