KOFUKUの家から

演劇的体質の自由人
大きな愛にいだかれて
チワワたち猫たち
南のちいさな森の家にて
芸術的田舎暮らし真っ最中

Reading Musical *Jacob's Radio*初日終了致しました♪

2014-02-16 | 演劇、ミュージカル、エンターテイメント



ローメック(歌う):
  
ラジオが流れる 青い空の下
独り立ち止まり 空を見上げてる
雲は流れてく
どこまでも どこまでも
聞こえる ラジオの音
今も胸に



ローメック:

僕はポーランド系ユダヤ人だ。
でも、ほんの十年前は、ただの「ユダヤ人」だった。
人間でも、動物でもない、ただの「ユダヤ人」だった。
戦争が終わって、10年が過ぎた。
こうして今、僕は生きている。
そして不思議なことに、今はポーランド人だ。
僕は毎日、太陽の下を歩いて、好きなラジオ番組を聞く。
ラジオ…ジェイコブの持っていたラジオ…
十年前の、あの暗くて、何も見えない世界で、僕は一度だけラジオを聴いたことがある。
ジェイコブのラジオ。 
その音は「生きる」と言う希望に満ちていた。


リーディング・ミュージカル「ジェイコブのラヂオ」より抜粋








度重なる雪で日本列島は大荒れですね。
私の住む地域だけが、ポッカリと悪天候から逃れ続けているようです。
現在も雪に降り込められている地域の皆様に
早く救援や復旧作業がなされますようにとお祈りしています。


さて、最初にご紹介した一文は、「ジェイコブのラヂオ」の冒頭部分です。

ジェイコブのラヂオは、終戦間際のポーランド。
ユダヤ人が閉じ込められた街ゲットーでの日々を描いたものです。

ドイツ兵に罪もない妻を目の前で殺され、今はひとり暮らしているパン屋のジェイコブ。
彼はある夜、ドイツ兵の官舎で、ラジオ放送を聞くのです。
ラジオはジャズの音と共に、近くまで自分たちを救う連合軍が来ていることを伝えていました。

その帰り道、駅にユダヤ人を詰め込んだ貨車が止まり、
命をすくため、親にその列車から落とされた12歳の少年ローメックと出会い、
彼の家へと身柄をかくまうことになります。

折しも時代は困難を極め、ユダヤ人への弾圧は日に日に増し、
人々は未来を悲観して命を絶つものが後を絶ちませんでした。

ある朝、ジェイコブは心友が死のうとしているところに出くわし、
命をすくいたい一心で、連合軍が俺たちを助けに近くの街まで来ている
ラジオでそう言っているのを聞いたと話します。

それが「ジェイコブがラジオを持っていて、良いニュースを聞ける」と言う噂になります。
もちろん、ラジオはありません。
ですが、彼のラジオニュースが人々に希望を与え、命を絶つ者はいなくなります。
嘘をつくことに悩むジェイコブ。
けれど、みんなに生きる希望を与えたいと、ジェイコブは嘘をつき続けます。

そして、全ての人が希望失ったその時、
奇跡が起きて…。


というお話。
これは実話が元になっています。
ロビン・ウィリアムスの映画でも有名になりました。
映画は素晴らしかったんです。
でも、私は映画では大きく描かれていないところに一番動かされたんです。

それで私は、青年になったローメックに、この歌を、
このセリフを言って欲しくてこの作品を書きました。
私の作品は、このためにあるといってもおかしくありません。
ジェイコブが命をかけたラジオとは?それは一体なんなのか?
この冒頭が私の答えだ、みなさんと一番共感したいところだ、
そう思ってこの作品を書きました。
いつか、その答えを青木君の素晴らしいお芝居や歌と共に、
一緒に感じてもらえたら嬉しいです。



おりしも大雪に見舞われた2月14日、素晴らしい才能を持つ仲間として、
また兄弟のような気持ちで親しくさせていただいている
青木結矢くんの一人朗読音楽劇「ジェイコブのラヂオ」が上演されました。

彼のライフワークとしてスタートしたこの一人ミュージカルプロジェクト。
私事で恐縮ではありますが、座付き作家のような形で参加させていただいております。

このジェイコブのラヂオは、11年前に私がソウルメイトの祐木鎧くんと
心友でもある岡田雄一くんと言う、素晴らしい二人の俳優さんに
キャラクターを合わせて書かせていただいた二人ミュージカルでした。

残念ながらこの作品を遺作として、それから数日後、
祐木くんはこの世を去ってしまいました。

当時、自分の取り囲んでいるすべてに彼の面影があり、
どこに行っても、どこにいても、苦しく辛かった時期があります。
思い余って、すべてを手放し、舞台を降り、筆を折るつもりで、
ぴーちゃんと二人、日本の南から北まで放浪しました。

ところが不思議なもので、いやいや、まるで計られたかの如く、
それまで以上に芝居やミュージカルから離れることが許されなかったのです。
必ず鎧くんのエピソードとともに「芝居」や「ミュージカル」を教えたり、
演じたりする機会が目の前に置かれました。
しかも、絶対に断れないような状況で。

その後、導かれるように東京に戻った私は鎧くんの心友のひとりでもあった
私の相方さんに、間違いなく鎧くんの不思議なパワーで引き合わされ、
気づけば自分たちの舞台人としての目標と人間としてのプライベートでの目標を
お互いひとつにして歩んでおりました。
そして気がついたら、24時間を自分たちの芝居をして生きる
という生活に身を置いていたのです。
自分自身が舞台に立つことは少なくなりましたが、
その中で再び、脚本を書かせていただいたり、
演出をさせていただいたりするようになりました。
鎧くんが捨てずに居させてくれ、相方さんが新たな命を吹き込んで
共に歩んでくれる、この2度目の演劇人生を、
絶対に悔いがないようにと100%で走り続けた日々でした。

そうして長い日々が過ぎ、ある日、相方さんは本当に突然に
親友の鎧くんが居る場所へとこの世を旅立っていきました。
お元気お調子者の私でもそうとう凹みまして、まあ軽く死んでいた3年間でした。

そして昨年の後半、青木くんからこのプロジェクトのお誘いがありました。
彼の口から聞いた、二人のソウルメイトたちの名前。
そして、アタシの脚本がやりたいと言う言葉。
とても嬉しかったです。

そして、青木君の希望で、このジェイコブのラヂオが第一作目に選ばれました。
今の私は、療養中の身で経済的にもぎりぎり精一杯、一人で移動もできませんから、
メールや電話での対応で少しずつ話を進めさせていただいて。

しかも、最後はもう青木君の才能に全信頼を置いて、すべてを預けさせていただいて…。
私はもう本当に本を独り舞台用に書きなおしただけでした。
全ては青木君の絶え間無い努力と愛によって完成した舞台でした。


そうして迎えた14日。
折しも東京は大雪。
一面真っ白の銀世界。


でも、私は思いました。
世界中の人が心からの愛を伝える素晴らしい日に、
こうしてすべてを真っ白にしてくれる雪が降った。
すべてが真っ白な世界で、
今日、この作品は青木君の魂の一部として新しく生まれるんだ。
新しい愛に生まれ変わって世界に愛という音楽を奏ではじめるんだ。
これはもう、こんな奇跡は、天からの、天使になった二人からの祝福に違いない。


青木君のステージは、あたたかくて、優しくて、とても素晴らしかったそうです。
ご覧くださった俳優様などからも、とても素晴らしかったとご連絡いただきました。

さすが、ソウルメイト二人の芝居魂を次ぐ、魂の弟、青木君です!
相方さんがたったひとりの相手役、と絶賛した若き俳優さんです。
よくやってくださいました!心からのアプローズを捧げたいです!

しかも、皆様、脚本や作詞にも本当に沢山の
暖かくありがたいお言葉をかけてくださって…。
新作を楽しみにしているとまで言ってくださって…。
福は、心から、心から、嬉しくてなりませんでした。
役者です。くさっても。そして、その私だから作品をかけると思っています。
愛の日に降った雪は、確かに私の役者魂もまた新たに生まれ変わらせてくれたのです。

何よりも、「この作品をいつか演じるのが夢でした」
「映画より、福ちゃんの作品の方が全然いい」
と言ってくれた演者の青木君に感謝しております!
ありがとうございましたっ!

この作品を天と地をつないで一緒に作ってくれた鎧ちゃん、相方さん、
その作品を地上で形にしてくれた青木結矢くん、
応援してくださった皆様、
ご覧くださった皆様、
本当にありがとうございました。

このプロジェクトから新たなペンネームで活動しており、
今まで私をご存知だった方は名前だけ聞いたらわからないかもしれませんが、
私を知ってる方にも、知らない方にも、いつかどこかで
皆様の心に作品を通して出会えたら、と心から願っています。

この作品はこれからいろんな場所をめぐっていくそうです。
彼らの残した愛も一緒にして、皆様に新たな愛をつないでいくそうです。
いつか、あなたの町で出会うかもしれませんね。
その時はぜひ抱きしめていただけたら、と思います。

次回作は相方さんの残した作品を舞台にと頑張っております。
マイペースですが、それでも精一杯の愛をこめて描こうと思います。
近い日にお目にかけることになると思います。
どうか楽しみにしていてくださいませ。


ひとつだけ、はっきりしたこと。
精一杯、愛し抜いてやってきたものは
必ず愛を返してくれるんですね。

この作品で、それも描いたのでしたが、
今回、魂の奥底まで実感しました。

私は役者になってよかったな。
脚本を書いてきてよかったな。
大好きな人を精一杯愛してよかったな。
みんなに出会えてよかったな。
ここに生まれてよかったな。
本当に感謝が溢れます。

皆様、本当にありがとうございました。
また舞台でお会いできます日を楽しみにしております(*´∀`*)

感謝をこめて





リーディングミュージカル「ジェイコブのラヂオ」公演ご案内

2014-01-18 | 演劇、ミュージカル、エンターテイメント




「あの日、僕はラジオを聴いた。その音は生きると言う希望に満ちていた」

Reading musical
ジェイコブのラヂオ

「第二次世界大戦下のポーランド。死の匂い立ち込めるユダヤ人が閉じ込められた町ゲットー。
生きる希望を失った人々の心に一人の男の持っていたラジオが起こす奇跡。
戦火の暗闇の中で出会ったユダヤ人ジェイコブと少年ローメックが紡ぐ、イノチと愛の物語」



魂の家族であり、同じお芝居の星からこの世に降りてきた大切な仲間、
青木結矢くんが、この度、一人リーディングミュージカルを上演いたします。
今後も青木くんのライフワークとして進めていくそうです。
彼は本当に素晴らしい役者さんで、その演技には熱き魂が宿っています。
ぜひ劇場で彼の生み出す世界に触れてください。

また、このプロジェクトはまずは青木君の揺るぎない信念によるライフワーク、
また大きな希望を持った芸術活動として行われております。

その熱き思いの中で「米澤観児」「祐木鎧」という、
地球遺産とも言うべき、今は亡き二人の若き俳優の魂にも捧げられ、
またその意志を継ぐというあたたかな祈りが込められております。

在りし日の二人をご存知の皆様にもぜひご覧いただきたく、
またその意志を次ぐ青木くんにも、ぜひ皆さまのご支援賜りたく、
心よりお願い申し上げます。

私事でございますが、その亡き二人の隣を歩き、ともに芸術に生きてきた人間の一人として、
微力ながら、このプロジェクトの脚本家の一人として参加させていただいております。
これまでも二人の上演作品の演出・脚本、制作等を担当してまいりましたが、
米澤観児氏のやり残した作品や、自らがのこした世界を形にしたり、
上演作として予定し稽古し用意していたもの、
彼のために書き上げられていた作品なども形にしていければと思います。
また祐木鎧氏とともにエンターテイメントカフェ「ムーサ」や
チャリティ公演で上演してきたオリジナル作品もお届けできればと思っております。

私にとっても、亡き二人に捧げる活動のひとつとして大切にしてまいります。
何よりも青木結矢君という、今を生きる俳優さんの
熱い魂に捧げられるものでありたいと持てる力の全てで努力してまいります。
また、ここまで亡き二人とわたくしを応援してくださったお客様、
支えてくださった家族、仲間たち、全ての方に心より感謝申し上げ、
この活動を皆さまへの恩返しとして捧げてまいりたいと思います。



青木結矢 一人朗読ミュージカル
「ジェイコブのラヂオ」

皆様、ぜひとも足をお運びくださいますようお願い申し上げます。




以下は青木氏のフェイスブックより。


2/14バレンタイン。
念願の1人朗読劇ミュージカルをやることにしました^_^
バレンタインですいません、、、。でも愛を込めて一生懸命演じたいと思います^_^
この作品と出会ったのは10年前。暖かさに溢れたこの作品をいつかやりたいと夢見ていました。
あの感動をお届けしたいと挑戦してみます。
僕にとって初の試みでありますので是非暖かい目で見に来ていただけたら嬉しいです。
ミュージックチャージはありません。ただお店のテーブルチャージ\500と
お料理、ドリンクなど2品以上御注文をお願いしたいと思います。
お料理とお酒が本当美味しいお店なのでご飯を食べに来てください^_^
青木の朗読は料理のおまけです。
お時間ありましたら是非覗きに来てください!!



「ジェイコブのラヂオ」

公演日時
2014/02/14

OPEN 18:00 START 19:15

料金:テーブルチャージ\500 &フード ドリンクなど2品以上ご注文お願いします。

会場:a^me(アーム)
〒135-0042東京都江東区木場5-2-2 03-5639-1154 東西線木場駅徒歩2分

ご予約こちらをクリックしてご連絡ください。




*仲間たちの公演のご案内です*

2013-05-16 | 演劇、ミュージカル、エンターテイメント
5月も半ばを過ぎました。

東京では大切な仲間たちがまもなく開演の作品のお稽古、頑張っておられます。
初夏の爽やかな風の中、しっとりと胸にしみいるお話はいかがでしょうか?

さて、一つ目は大~~~好きな先輩、小西のりゆきさんや
岡幸二郎さんの作品につかせていただいたとき
本当にお世話になった素敵なお姉さま、田中利花さんなどがご出演の作品。

レ・ミゼラブルのアンジョルラス役などでお馴染みの
阿部よしつぐさんが企画・演出されているオリジナル楽曲による音楽劇「ウレシパモシリ」
原作は遠藤周作の「おバカさん」
出演者は上記のおふたりを始め、皆さん、有名ミュージカルに出演されている実力のある方ばかり。
既に4回目となる再演の作品が、新しいキャストでもっとすごくなっているようです。

詳しくはこちらまで * 音楽劇「ウレシパモシリ」*←クリックしてください。






『ウレシパモシリ』とは、アイヌ語で「自然界そのもの」「育みあう大地」
お人好しで綺麗な心の外国人は・・・
ありふれた家庭に
風の如く現れた
一人の外国人。
見た目の大きさとは裏腹に、
弱虫でお人好し。
透き通る水の如く綺麗な心は
どことなく懐かしい。
そんな彼は、
あちこちに珍事を
巻き起こしていく。
彼が旅を続ける
本当の目的とは・・・


音楽劇 ウレシパモシリ
原作:遠藤周作『おバカさん』
音楽:AKIRA
作・演出:阿部義嗣

【スケジュール】5月17日(金)~26日(日)
初日15:00/19:00
平日13:00/16:00/19:30
土曜12:00/16:00/19:30
日曜12:00/15:30/18:30
千穐楽日 12:00/16:00

【会場】ザムザ阿佐ヶ谷
【料金】前売り:3800円/当日:4000円


ザムザは相方さんも演じたことのある劇場。
木のぬくもりがあったかい、そんな劇場です。
ぜひ、お出かけください。


*************************************


二つ目は相方さんと私の弟、芝居の魂のかけら、青木結矢くんが出演いたします。
ミュージカル座のストレートプレイ「野の花」

こちらもまた、ウレシパモシリに出演の小西さんの音楽チームキャストで
ディズニーのラプンツェルの歌声でお馴染みの小此木麻里ちゃんなどがご出演。
いずれのキャストも実力派ばかりでとても楽しみな作品です。
「ひめゆり」「ルルドの奇跡」など名作を残してきたミュージカル座。
ぜひ、ストレートも体験してみてください!




脚本 ハマナカトオル  演出 中本吉成

第二次世界大戦下のドイツを舞台に、二人の女性の真実の友情を
描いた、ミュージカル俳優たちが贈る感動のストレートプレイを、
ウッディシアター中目黒にて上演致します!

引っ込み思案のドイツ人女性リーザと、
太陽のように明るいユダヤ人女性ルイーゼ。
悲しい激動の時代を生きた二人が、それでも失わなかった愛と絆!!

実力派ミュージカル俳優たちが挑む、
ハマナカトオル脚本の最高傑作!!


■上演日程

2013年5月21日(火)~26日(日)

■上演会場

ウッディシアター中目黒
〒153-0051 
目黒区上目黒2-43-5 キャトルセゾンB1F
TEL&FAX 03-3761-6566
東急東横線・地下鉄日比谷線「中目黒」駅徒歩8分 目黒銀座商店街内

■チケット料金

4,800円(全席自由/日時指定/税込)

●ミュージカル座

TEL 048-825-7460



こちらの中目黒ウッディシアターも相方さんたちが大変お世話になりました。
とても居心地のよい劇場でございますよ。
今は川沿いあたりが散策によろしいかと存じます。
中目黒のセレクトショップとかのぞきつつ、お出かけはいかがでしょう?

どちらのカンパニーも皆様を心よりお待ち申し上げております!
ぜひぜひ、お誘い合わせの上、お出かけくださいませ。





ミュージカル「神戸 はばたきの坂」~ブラジル日系共同体・ユバ農場(ユババレエ団)

2012-05-01 | 演劇、ミュージカル、エンターテイメント


 

ご案内が遅くなりましたが4月28日から5月4日まで
兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホールで上演中の
ミュージカル「神戸 はばたきの坂」をご案内いたします。


新天地ブラジルへ移住する人々が祖国最後の一週間を過ごした場所、
旧国立神戸移民収容所を舞台に、希望と不安を胸に一歩踏み出す人々、
それを見守る人々のドラマを描いたミュージカル、
「神戸 はばたきの坂」

《詳しくはオケピさんの写真満載の感動リポートがアリマス♪ぜひご覧ください》
ここをクリック!「神戸 はばたきの坂」

エンタメターミナル*取材記事

《はばたきの坂》と言うのは、収容所から港に続く坂道の事だそうです。

演出・振付(TSミュージカルファンデーション)
謝珠栄 先生

メインキャストは

坂元 健児さん
彩乃 かなみさん

宮川 浩さん 
戸井 勝海さん

萬 あきらさん
照井 裕隆さん

土居 裕子さん
剣 幸さん

犬飼このりさん


謝先生はミュージカルの第一人者としてとても尊敬している演出家さんでアリマス。
とにかく謝先生のミュージカルは面白いですよ。
「こういうの見たかったんだ」ってところが揺り動かされる。
エンターテイメントでありながら、魂の深いところにドスン、ジーンとくるのです。
いっつもいっつも声をかけてくれる、やさしくて人間味のある
そしてわんこ好きのとっても素敵な先生なのであります(^^)
そんな先生の演出、素敵な作品にならないわけがないよねーーー。

また今回もキャストがすごい!ヅカのOGの皆さんもいっぱいです!
相方さんの心友さんで、そして私の大切な友人の一人でもある坂元さん、
(ライオンキングのシンバ役・レミゼのアンジョルラス、ミス・サイゴンのジョンなどでおなじみ)
レミゼでとってもとってもお世話になったおちゃめな戸井さん、
(レミゼではマリウス役を演じておられました、いろんなミュージカルで活躍)
そしてだーい好きな、私の心友、犬飼このりちゃんが
(四季では美女と野獣など、レミでは少年役を、42ストリートなどに出演でござります)
この作品の主役、メインキャストで出演しております!

兄と慕う四季の先輩が大変にお世話になった宝塚の剣さんや
音楽座に入るか入んないかって時に優しくお声をかけて下さった土井さん
本当に人間的にも素敵な人たちがいっぱいいっぱい出ていらっしゃいます。

いずれもとっても素敵な俳優さん達です。
このキャスト、このれべるのさくひん、このお値段では普通観られません。
ぜひぜひぜひぜひ、お時間のある方ご覧になっていただきとう御座います!
あたしも飛んでいければ観たい!
ぜひ誰か代りに見に行ってくださいまし!



《ストーリー》
舞台は神戸 
日本人としての誇りを胸に新天地へ渡った人々の物語

1908年 笠戸丸(かさとまる)の神戸港出港で幕を開けた、日本からのブラジル移住。
1928年には神戸に「国立移民収容所」(のちに「神戸移住センター」に改称。
現在の「海外移住と文化の交流センター」)が設立され、
ブラジルの農園等での就労の為に全国から集まった移住者たちは1週間ほどを、
そこで準備をしながら日本に別れを惜しみ、異国の地に思いをはせました。
そして彼らは、収容所から神戸港に至る坂道(現・鯉川筋)をくだり、
遠いブラジルへと船出していったのです。
その後、苦労しながらも勤勉に働き続けた彼らは、やがてブラジル社会に定着し、
「尊敬すべき日本人」としての地位を築いてきました。

ミュージカル『神戸 はばたきの坂』では、希望と不安が交錯する移住者たちの人間ドラマが刻まれた
この「移民収容所」を舞台に、移住者たちが日本で過ごした最後の1週間を描いています。

主宰するTSミュージカルファンデーション制作でオリジナルミュージカルを発信し続け、
東宝ミュージカル、宝塚歌劇団公演でも常に精度の高い作品を演出して
日本のミュージカル界を牽引する謝珠栄が演出・振付、
ミュージカル界で定評のある実力派俳優陣が出演し、
ミュージカルの醍醐味と人間ドラマを堪能できる作品となっています。

また今回は、コロス役の28名のアンサンブル出演者を昨夏オーディションで選抜し、
2011年12月から神戸で熱い稽古が定期的に行われています。将来舞台人を目指す若者の奮闘にも注目です。


-オーディションで選抜されたアンサンブル出演者-
岩橋 希   牛島 豪   岡野 一平
郡司 達也  下村 唯   鈴本 務
種市 陽介  増田 雄   松本 崇彰
森本祥太郎  上田 悠未  梅澤 紗耶
片岡 彩乃  喜多村夏実  河野よしみ
児玉 彩愛  櫻本 麻衣  佐々木穂香
島本 紗智  清水 瞳   清水 美優
Schmok Asia  杉村由紀子  長野 愛梨
沼館 美央  原田 智子  守屋 由貴
山内美佐紀

ミュージシャン
ピアノ:阿部篤志
ヴァイオリン:長崎真音 南部れいな
ベース:永井健二郎
ドラム:萱谷亮一


新作ミュージカル『神戸 はばたきの坂』

演出・振付:謝珠栄
作:高橋知伽江
作曲・音楽監督:笠松泰洋

【兵庫公演】
日程:2012年4月28日(土)~5月4日(祝)
会場:兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール
企画・制作・製作:兵庫県立芸術文化センター http://www1.gcenter-hyogo.jp
企画協力・制作:TSミュージカルファンデーション
協力:株式会社パソナ
主催:兵庫県 兵庫県立芸術文化センター
お問い合わせ  芸術文化センターチケットオフィス
0798-68-0255(10:00~17:00月曜休 ※祝日の場合翌日)

【東京公演】
日程:2012年5月6日(日)開演:14:30
会場:新宿文化センター 大ホール
企画・制作:兵庫県立芸術文化センター
企画協力・制作:TSミュージカルファンデーション
主催:パソナグループ

皆様ぜひ、ご覧になってくださいね!
そして、出演者の皆様、お怪我なきよう
舞台の神様に守られて、素敵なステージとなりますように!

*****************************


さて、ここまで来てもう一つ、皆様にご紹介したいのは、
この作品でブラジルに渡った後の人々が作られた共同体です。

私には劇団四季時代の同期に小原ジャネットあやちゃんと言う友人がいます。
とっても仲良しで、この南国に連れて帰ってきたことも(笑)
そのあやちゃんが生まれ育ったのがこの日系人共同体
「弓場農場」
弓場農場のプロフィール

ウルルン滞在記でも紹介されたブラジルの「弓場農場」
ここは普通の共同体ではありません。
さて、どんなところかと言いますと~、

1935年。 同じこころざしを抱く仲間達ともに、
「耕し、祈り、芸術する」共同体として建設された農場。

なので、アリマス。

あやちゃんは、ユバの話をしてくれた時、こういいました。

「ユバでは労働すること、祈る事(宗教ではなく、祈り、つまり自分を持って生きる事)
芸術すること(音楽、踊り、何でもいい、詩を書いても、空を見上げるだけでもいい)
それだけが決まり。唯一、してはいけないことは、何かを皆で決めたとき、
失敗したとしても、言いだした人を決して責めない、それだけ。
食べるものも、家も、生活の道具もみんなで作る、お金は一円もいらないの。
そして沢山の人を手作りの劇場に呼んで、そして自分たちもアマゾンの奥まで公演に行くの。

昔、一番最初に移民してきたとき、弓場農場の人は頑張ってお金を得たのに
悪いブラジル人に騙されて、みんなお金を失った。
そしてお金をまた借りて、もう一度、必死に頑張ってお金を得た。
その初めて得たお金で、弓場さんは「ピアノ」を買った。
こんな苦しい思いをして、こんなくだらないものをと怒った人は出て行き、
なんて素敵なものを買ってくれたんだ、おかげで私たちも芸術に触れられ癒される、
そういった人たちが残り、そして今のユバを作ったんだよ。

いつかおいで。来るお金だけあれば、あとは何にもいらないから」

そして、その年、ユババレエ団(農場)の人々は日本公演に来て私はお手伝いに行きました。
楽屋では、お兄さんがギターを弾いて、おじいちゃんやおばあちゃんが歌って
めっちゃ太ったお姉さんが身体を揺らして踊って、
子どもらは手を繋いで、笑って、その周りをぐるぐる回ってた(笑)
みんな笑って、その輪の中に私を引っ張り込む。

それが私の体験した「ユバ」でした。

小原あやちゃんのお母さんが今もバレエ団の団長さんです。
その素敵さはきっとHPからご覧になることが出来ますよ。
あえて写真は載せません。検索して覗いてほしいから(^^)
今の日本が学ぶことがいっぱいある、とても素敵な場所なのです。

サンパウロから600キロ。
アリアンサにユバ農場はアリマス。


(以下はHPから)

弓場農場プロフィール

1. 訪問者を迎える顔

訪問者を大事にするのは創立以来のユバの伝統であり、
奥地にあってもいつも開かれたユバである。
昔から有名無名を問わず多くの人々がユバを訪ねてきた。

慶応や早稲田大学、本田技研などの野球チームが訪ねてきたし、
賀川豊彦や長谷川保、大谷光暢などの宗教家、大宅壮一や北杜夫などの文学者、
お茶の裏千家宗家、州政府の労働長官、連邦の文化大臣などが訪れている。
また、日本全権大使もユバに逗留している。

日本や諸外国からの若い旅行者も訪ねてくる。
中には、そのままユバの仲間として住み着いてしまう者もある。

滞在者は特別扱いはしない代わりに、ユバの一員として扱われる。



2.働く顔

果樹、野菜、稲、養豚、養鶏、牧畜、シイタケの栽培などが行なわれている。

牛乳や野菜、鶏卵など、日常の食料は自給できるように、
それぞれの担当者がプランをたてて取り組む。
なるべく化学肥料を使わない果樹や野菜の栽培を心がけている。 

食事のメニューは炊事当番が工夫をこらして決め、
日曜日にはケーキやシュークリームなどの凝った手製のお菓子が作られる。

洗濯当番は独身男性や訪問者、長期滞在者たちの寝具などを毎朝まとめて洗い、
午後小学生の女の子たちが取り込む。男の子は野菜畑の手伝いである。

3.感謝する顔

朝6時のカフェ、12時の昼食、午後2時のランチ、夕6時15分の夕食と
1日4度、準備ができると角笛が鳴る。
訪問者もふくめて広い食堂で一緒に食事をし、雑談を楽しむ。

日本人は食事をするとき、「いただきます」と言う習慣があるが、
ユバでは全員一緒に黙祷をしてから食事をする。

所用で訪ねてくる村人や訪問者にはそれぞれの宗教や習慣があるから、
それぞれが心のなかで感謝のことばをささげればよいということである。

ユバの食卓には様々な自慢のメニューのほか、とれたての生野菜、
卵、牛乳は必ず並び、みんなほしいだけ皿に取って食べる。

毎日のカフェやバターやチーズ、ジャム、みそ、醤油、豆腐や納豆なども自家製である。


4.芸術する顔 
夕食の後は文化活動の時間である。

月、水、金曜はバレエの練習。子どもたちのバレエは水、金曜の夕方。

火、木曜は合唱の日だが、クリスマスが近くなると演劇の稽古がはじまる。
美術教室もユバの伝統で、毎週テーマを決めて制作にはげみ、その新しい作品がユバの食堂の壁を飾っている。

また、陶芸をする者もあり、原始林の中にある大きな登り釜では食器や花器なども焼かれている。

近年はバイオリンやビオラ、チェロなどの教室も行っている。



5. 学ぶ顔

ユバには色々な専門家が訪ねてくる。

演劇の話を聞くこともあれば薬草の講義が行なわれることもある。
シイタケ栽培の研究、無農薬栽培、炭焼きによる木酢の研究も行なわれている。

ユバの図書館には一万冊の蔵書があり、無料で近在の人々に貸し出しもする。

小さいながらインディオの土器、装飾品を収集したサトウ・オサム記念博物館もある。


6. 交流する顔

テアトロ・ユバは村人の交流の場としてアリアンサで大いに役に立っている。

巾10メートル、奥12メートルの舞台に照明、音響の設備があり、
客席は500席前後だが、拡張して800人まで収容することができる。

クリスマスには村人はもちろん、サンパウロや日本からも客がやってくる。
日本の唐十郎一座や、現代座、劇団1980、国内の演劇、
楠野孝雄のグループや、丹下節子劇団、
歌手のエリエッチ・ネグレイロさんなどもここで上演しているし、
州文化庁主催のバレエや演劇コンクール予選も行っている。

ユバのコーラスも室内弦楽団カメラッタと共に音楽会を開いたり、
近くに住むカイガンゲ族と踊りの交流をしたこともある。
毎年クリスマスには、日々行われている文化活動の発表会が行われる。


7. スポーツの顔

弓場勇がブラジルに野球を広めた草分けでもあり、
現在もユバには野球チームがあるが、陸上競技も大変盛んで全伯大会にも出場している。

テニスやピンポンもあるし、もちろんフットボールも皆大好きである。

また、趣味を兼ねて近在の河に釣りに出かける者もいる。獲物はその日のユバの食卓に並べられる。



Matilda The Musical~GWは本とミュージカルいかがでしょ?

2012-04-27 | 演劇、ミュージカル、エンターテイメント


《実家の隣に立っている大きな銀杏の木。いったい何メートルあるのだろう》

今日の南国は快晴でした(^^)
もうすっかり夏の日差しになりつつあります。

ちびさんとちびちびさんたちはお元気です(^-^)



《お庭の王様*まろくん(笑)緑に映えますわ》

 

《庭を駆け回るまろくんを見守るピーちゃんとピピちゃん》
《こもれびの光を追いかけるピーちゃん》




《ちびちびたちは赤ちゃんから「赤さん」くらいに成長》
《あっちこっち這い回っては、変なところに潜り込んで寝ています(^_^;)》


 

《でもまだお母さんとおっぱいなしでは生きられませんの(笑)》




《二男の心児(ここ)ちゃんがこの花の下でみんなの事を見守っています》
《この花、他のところの同じ花は、随分前にみんな花が散ったのに》
《なぜかここだけ一向に花が枯れないのです》



さて気が付けば、もうゴールデンウィークなんですねぇ。
ゴールデンウィークって言うと子ども達ってイメージ。
子どもの日があるからかな?皆さんは子ども達と一緒に
どこかに遊びに行ったり、何か観に行ったりしますか?
昔はこどもの日くらいになるNHKなんかで
劇団四季の子供ミュージカルを放送してました。
そんな番組を楽しみにする子供時代でした。

さて5月が過ぎ、6月になると、海の向こうのアメリカではトニー賞が発表されます。
日本では映画の最高峰を決めるアカデミー賞は有名ですよね。
ゴールデングローブやらなんやらと色々あるのでよくわかんない人もいると思いますが
これのテレビ番組の最高峰を決めるのがエミー賞で、
舞台芸術の最高峰を決めるものが「トニー賞」です。
ちなみにアメリカで舞台と言えば、NYのブロードウェイが有名ですね。
で、これはアメリカのお話。

同じようにイギリスでも舞台と言えばロンドン、ウエストエンドが有名、
このイギリスにも同じような賞がありまして、
先日、アメリカのトニー賞にならぶ舞台芸術の祭典
「ローレンス・オリヴィエ賞」の発表がございましたのです。

その栄誉ある賞を今年勝ち取ったのはこの作品
「Matilda The Musical」です。

映画「リトル・ダンサー」を舞台化した「ビリー・エリオット」に続いて
今度は少年ならぬ、少女ものが勝ち取りました。
「マチルダ」は「チャーリーと不思議なチョコレート工場」を書いた
ロアルド・ダールの児童文学作品です。

4歳とちょっとで図書館の本を読みつくした少女マチルダ。
でも両親は詐欺師まがいの父親と遊び狂いの母親、
子どもにはレンジでチンのTVディナーばかりを食べさせ、
自分たちはテレビの娯楽番組ばっかり見ていて
本を読むマチルダを見ては本しか読まないろくでなしと馬鹿にする最低の親。
自分たちの価値観のみの中で生きている両親は
マチルダの持っている大きな才能には全く気が付きません。

そんなマチルダが待ちに待った5歳になり小学校に入り
たった一人の大人の味方のミス・ハニーと仲間たちと一緒に
横暴な校長先生や自分の親、つまり運命と戦うお話し。

まあ、どんな仕上がりになっているかはクリップをご覧あれ。
子どもの出演するミュージカルだからって、どっかの国とはレベルが違うんです(^_^;)

Matilda The Musical



Revolting Children Matilda the Musical



ね、子ども達と一緒に、子どもに戻って観たくなったでしょう?
こういうどんな年齢の子たちでも見られるような作品が
小さな町でも見られるような、そんな世の中になればいいのになぁ。
ずっとそう思っていますが、日本はなかなかそんな風にはなりませんね。
それどころか生きていくのも難しい世の中になりつつあり
そのうち、こういうものは無くなっちゃうんじゃないかって
そう思っちゃうくらいで、それがとっても残念な今日この頃です…。

このマチルダ、私はとっても好きなお話です。
邦題は「マチルダは小さな天才」と言います。
映画もありますよ。

なんで好きかっていうと自分とかぶるから。
私もなぜか3歳で本が読めるようになり、
5歳までには普通の大人の読む小説くらいは読めるくらいになりました。
母の家庭画報やら主婦の友やら、訳版のタイム誌やら読み漁る変な子どもで
小学校とかでは図書館の本をそれこそ全部読んで表彰されたことがあり、
それでも読み足りず、廃本を置いてある倉庫に電気引いてもらって
閉校の時間、暗くなるまで昔の少年少女小説やら
文学書やらと、ただひたすら本を読んでいました。

でも、ありがたいことに私の親は「本ばっかり読んで!」
とはまったく言わず、お金のあるうちは毎日、本を買い与えてくれて、
お金が無くなってからも、いろんな所から本を持ってきてくれて
好きなだけ本の世界に遊ばせてくれたので嬉しかったです。
おかげで今も本が一番の宝物だなぁ~。

一度読んだ本は捨ててしまうという人がいるけど、
私は本は殆ど捨てることがありません。
何故なら、本は自分の心の度合いで印象が変わるからです。
書いてあることが同じでも、読み手のココロ次第で変わるのです。
捨てるなんてもったいない。自分の過ごした時間を捨てるようなもの。
だから、自分と向き合うためにも、時を置いて
同じ本をじっくりと読まれることをお勧めしたいです(^^)

まあ、そのおかげで、今も私の部屋は本でぎっしりですが(^_^;)
多分、何百冊?千冊は軽く超える気がする…(・。・;
でも、それでも、相当あげちゃうんで、随分減ったんですけどね~。
アンド…本をすごい読んでたからって頭いいわけでも
大人になって偉くなれたわけでもなし…(;一_一)

でも本を読んだおかげで世界は確実に広がったし、
沢山の人の意志を知ったから、人の魂から出てくるものの美しさや、
同じように自分の意思を持つことが出来るようになりました。
それは自分が良かったなぁと思う事の一つです。

マチルダを見てて、やっぱ本っていいなぁ~。
ミュージカルっていいなぁ~、と、思っちゃいましたね~。
だって大切なものがぎゅうっと詰まってる。
しかもそれがとても分かりやすい形でそこにある。

なにかひとつ、本や舞台や映画、音楽、
そんなことに触れてみるお休みもいいかもですね。
私もそうしよう~(^^)

長いお休み、皆様もどうかお身体休めながら
出来るだけ楽しくお過ごしくださいね。