うちにはお姫様が居ます。
「ぴーちゃん」って言うんですけどね。
チワワのお嬢さんなんですけどね。
このところ、洗足のおうちに行ってから更にお嬢様ぶりは加速しております。
ほんとにすぐご近所に雅子様のご実家「小和田邸」があるんですが、
小和田様の雅子様か、夢の街のぴーちゃまかって位の姫っぷりです(笑)
この方です。試作品のニットトウシューズ着用中(笑)
マレーネ・ディートリッヒもびっくりの美脚ですな。
この人、小さい頃からご使用の身の回り品は「自分のもの」でないと気に入らず、
犬なんて何でもいいでしょ、と対応される方は最初から無視。
ご飯もご自分のお茶碗とお箸にて半分までは食べさせてもらわなくちゃ嫌(^^;)
食べものもすべてお口のサイズに合わせて小さくしないと駄目。
お食事はあたたかくないと駄目で、冷えているものなんて見向きもしません。
飲み水ですら夏は冷たく、冬あたたかくないと飲まないんですよ。
うん、ホット飲むんです。このひとは(^^;)
お使いになるお布団も何もかも家中で一番良いものでないと気に入らず…
もちろん、「お手」なんてわんこのする事はするわけがございませんです。
その「お姫さま」っぷりはかなりのものでしたが、
最近、更に筋金入りだとわかりました(笑)
ぴー様の通勤バッグはお手製でカーキの厚手柔らか素材の大型トートの中に
ビニールのコードで編んだ堅いかごバッグがセッティングされており、
まず厚手バスタオルを四つ折にして敷いて、
その上にふわふわ~のマイクロフリースのミニブランケットが
全体に敷かれておりまして、そこに入って通勤なさるわけです。
ところがある日、担いでるバッグのバランスが変。
で、中をのぞくと、お嬢様が端っこに座っている。
ええ、座ってるんですよ、この人。
ワンちゃんが座る、というのではございません。
人が座るという形状です。
つまり背中をバッグの端っこに持たれかけて、足を伸ばし、
手をひざにおいて、普通に座ってるんですよね。
おうちで壁にもたれて、足伸ばして座るでしょ?あれです。
赤ちゃんのときから、得意技で病院とかでも驚かれるんですが(^^;)
そんな狭いスペースでなんで!と思い、真ん中に寝かせようとすると
ヽ(`Д´)ノううううう!と怒る。そしてまた端に座る。
何でかな~と思い、中を探っても何も入ってない。。。。
で、数回繰り返したところで、一回姫をかばんから出して
布類をきれいにしてみることにしたら硬いビニール籠の下に、
以前いつも使用しているリードが見当たらず
代理で使ったリードがもぐりこんでいるのを発見。
それを取り除いたところ、さっさといつもの姿勢に戻られる姫。
どうやら、その金具の感触が嫌だったらしい。
けど、私がブランケットの上から触っても、
その所在はぜんぜんわからなかったんすけどね(^^;)
「あんたは豆の上に寝たお姫様か。。。」
思わず、つぶやいてしまった…。
ますますの「姫」っぷりに一抹の不安を覚える《乳母一号》です(^^;)
さて姫さまが着用しているプチ・トウシューズはあんじゅの春の新作です。
これは手紡ぎの糸で編んだもの。3センチくらいの小さな靴です。
今はカンナちゃんとそれぞれの感性で春を感じる様な
小さなオブジェや小物などを製作中です。
カンナちゃんと私、お互い好きなものなどは似ていますが
やはり表現となりますと、それぞれの作風が大きく違います。
ぜひその辺も工房のひとつの魅力として楽しんでいただければと思います。
あたくしの感覚から言わせてもらいますと、
アーティスト“kanna”の作品というのは、
全体的に見たときに個性として、どんな柔らかな作品の中にも、
一本スッと通ったラインの様な強さというか、シャープさがあります。
それは彼女の色遣いや形にも大きく表れています。
北欧やヨーロッパの色の洪水を思わせると見ていると
アールデコやモダンレトロな大正、昭和初期の日本の色使いも感じます。
アバンギャルドな風味も持ちながら、ノスタルジックで上品。
彼女の作る羊毛ドールはまた形やラインが独特で素敵です。
そこがとってもアーティスティックです。
そこへ行くと私は元来シンプルな色やものや形が好きです。
色もどっちかというと単色使いが好きだし。
色味のあるものはくすんだ色合いなど微妙な色が好きです。
レトロな昔からあるノーブルな形や美しさが好きなので、
ドイリーやレースなどのパターンを使った作品を良く作ります。
あとは懐かしさを感じるあたたかな手しごとものが専門。
子どものおもちゃや服なども昔から作っています。
あまり形や色では冒険をしませんがそこが特長とも言えるかも知れません。
カンナちゃんの作品の中に靴を置かせてもらいました(^^)
二人の共通点は「ノーブル」上品な美しさが好きであること。
女性らしさを感じるものに惹かれること。
いわゆる現代的なキャラクターやキラキラのファンシーさが苦手。
そんな感じでしょうか?(笑)
ちょっと時代遅れ?いや、良い物は変わらずに良いのよ、
って二人と一匹が作り出す世界を是非のぞきにいらしてくださいね。
ぴーちゃん姫も一緒に心よりお待ち申し上げております。