2015年11月のブログです
*
松木邦裕さんと藤山直樹さんの『夢,夢見ること』(2015・創元社)を読みました。
2015年の精神分析学会の書籍売り場で購入した本です。
お二人とも私の大好きな精神分析家で,もっとも信頼をする臨床家であり,学会でもお二人ともすばらしいご発言をされていました。
本書は,松木さんの研究会に藤山さんがゲストで参加された時の講演と討論の記録ですが,内容がとてもすばらしく,充実しています。
テーマは,夢,あるいは,夢を見る人,さらには,夢を見ること,などなど。
夢という精神分析の大きな課題について,お二人が縦横に語り,夢を見る人,夢を見ることに繋げていきます。
精神分析の分析空間が夢と同じかもしれない,というお話は説得力があります。
さらに,転移や逆転移についても,夢を見ることという視点から理解をすると,また違った深みを増してきそうな印象を受けます。
最近,夢をじっくり味わうと,夢が変化をしていくという経験をしています。
夢は不思議ですが,魅力的な存在でもあります。
まだまだ初学者ゆえ,理解は浅いですが,今後の臨床の中で,何度も読み返して,考えを深めていきたいと思います。 (2015. 11 記)
*
2018年秋の追記です
若い頃からずっと見ている夢や最近ずっと見ている夢など,夢は本当に不思議だなと思います。
やはりなんらかの心的なテーマなんだろうと思います。
精神分析ではフロイトさん以来、夢は重要なテーマですが、ビオンさんやメルツァーさんを読んでも勉強になります。
そういえば、夢は村上春樹さんでも大きな要素のようです。
自分の内的成長のためにも,夢にじっくりとゆっくりと丁寧につきあっていきたいと思います。 (2018.10 記)
*
2020年春の追記です
自分にとって、意味のある、大切な夢は、何度も見るようです。
そういう時は、どんな意味があるのかな、ああかな、こうかな、と考えるだけでもいいようです。
あまり深刻にならずに、夢とつきあっていけるといいようですよ。
まあ、こころの配偶者みたいなもんですかね(?)。 (2020.4 記)
*
ゆうわファミリーカウンセリング新潟(じーじ臨床心理士・赤坂正人・個人開業)のご紹介
経歴 1954年、北海道函館市に生まれ、旭川市で育つ
1977年、ある四流私立大学文学部社会学科を卒業、浦和、新潟家庭裁判所などで家庭裁判所調査官として司法臨床に従事する
2014年、定年退職間際に放送大学大学院(臨床心理学プログラム・修士)を修了
2017年、臨床心理士になる
仕事 個人開業で、カウンセリング、心理療法、家族療法、遊戯療法、メールカウンセリング、面会交流の援助などを研究しています
学会 精神分析学会、遊戯療法学会会員
論文「家庭裁判所における別れた親子の試行的面会」(2006・『臨床心理学』)、「家庭裁判所での別れた親子の試行的面会」(2011・『遊戯療法学研究』)ほか
住所 新潟市西区・北海道東川町(夏期)
mail yuwa0421family@gmail.com
何か意味がありそうですね。
胸に手を当てて(?)、考えていると、夢の内容が変化するかもしれませんよ。
待ち焦がれていた人からの手紙
ワクワクしながら読もうと思っているところで目が覚めたり😅
どう変化していくか、楽しみですね。
私自身は臨床心理学には何の知識もありませんが、知人に精神疾患系の病院スタッフがおり、研究発表のお手伝いをたまにさせていただくことがあり、貴ブログで勉強させていただいております。ありがとうございます!
精神科臨床のお手伝いをされているのですね、すごいです。わたしは勉強不足と恥ずかしがり屋さんのせいで、研究発表の経験はありません。
人の性格というのはなかなか変わらないものですね。
先日ご紹介の北山さんの「ふりかえったら風」が届きました。
精神分析は難しいですね。
人さまの心を簡単に分析なんてできません。
させて頂いたこともありません。
自分の心だって!!
専門書のような本ですね。ご紹介有難うございました。
精神分析は難しいといえば難しいのですが、しかし、人に寄り添う方法の一つに過ぎないと思うのです。方法は一つだけではないですし、自分にできる方法で援助できればいいのではないかと思っています。