2022年8月のブログです
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藤山直樹さんの『続・精神分析という営み』(2010・岩崎学術出版社)を久しぶりに再読しました。
今回もいろいろなことが勉強になりました。
特に今回、じーじが参考になったことは、「甘え」と秘密の関係と、自由連想についての考察。
いずれも鋭いです。
秘密の問題については、精神分析でいろいろな方が論じていますが、今回、藤山さんは、「はにかみ」と「甘え」いう現象を取り上げて説明をします。
そして、おとなになるためには秘密が必要であり、それが「甘え」や「はにかみ」の世界に包まれるような関係が大切といいます(それで合っていると思うのですが、間違っていたら、ごめんなさい)。
一方、自由連想。
藤山さんは、自由連想は、単に自由に連想をすること、ではなく、自由に連想をしたことを語ること、に意味があるといいます。
そして、患者さんが治療者に連想を語ることの一方、治療者は連想したことのすべてを語らず、もの想いすることの重要性を説きます。
改めて、そう指摘をされると、本当に大事な点だな、と思います。
まだまだ勉強不足で拙い理解だとは思いますが、さらに勉強を深めていきたいと思います。 (2022.8 記)