長岡京エイリアン

日記に…なるかしらん

かたきはとる! 第5使徒ラミエル怒りの鉄槌 フルCG転生編

2010年10月29日 15時33分36秒 | エヴァンゲリオン使徒大行進
 こんにちは~、そうだいです。なーんだか今日も、雨こそ降ってはいないんですが風の強い寒々しい空気に包まれております。台風14号が来てるんだって?
 私の町では、近くにある大学で来週の月曜日から大学祭があるということで、なんとなくその準備でざわざわした雰囲気になっています。私も、大学時代には大学祭でいろんなことをやったなぁ……今にもましてバカだったねぇ~。

 さて、前回までやっていた『新世紀エヴァンゲリオン』の第5使徒ラミエル検証だったのですが、それ自体は終わったものの、まだちょっと言い足りないことがある!
 1995年から翌96年にかけて半年間放映されたTVアニメシリーズ『新世紀エヴァンゲリオン』と、その完結編に当たる1997年公開の2本の映画。私が大好きな「使徒」のみなさんが続々と登場する物語は、これらの作品をもって終結しました。
 ところが、そんな原典の衝撃から10年の月日がたった2007年、突如として「エヴァンゲリオン」シリーズの生みの親である庵野秀明監督おんみずからの手による新作映画『エヴァンゲリオン新劇場版・序』が公開! そして2009年には新作第2弾となる『新劇場版・破』があとに続いたわけなんです。
 『序』が公開されると聞いた時には、私はそりゃまぁビックラこきました。
「え! 庵野監督がまたエヴァンゲリオンをつくるの? ほんと~? ウソじゃないの?」
 これは、旧シリーズの完結編にあたる劇場版第2作『THE END OF EVANGELION』を観た人なら誰もがそう思ったことでしょう。そこには、エヴァンゲリオンとは「訣別する」という主人公、つまりは庵野監督本人の強い意志が映し出されていました。
 そんな庵野監督が、21世紀になってから改めて「エヴァンゲリオン」を手がける! いったいどんな新作なんだ?
 事前情報でもささやかれていたように、満を持して公開された『新劇場版・序』は、全26話あるTVシリーズのうちの第1~6話にあたる部分をリメイクした内容となっていました。つまりは、今まで検証したサキエル・シャムシエル・ラミエルの登場する部分です。もちろん、クライマックスはヤシマ作戦!

 つうことは要するに、アニメ映画の長年の伝統でもあるTV版を多少豪華にした総集編みたいなもんかと、たかをくくって観に行った私だったんですが、まぁ~感動しましたね!
 物語の後半にさしかかるまでは、潤沢な予算と最新CG技術の投入された「絵のキレイさ」には感心しましたが、やはり想像の範囲内という印象でのんびり観ていました。サキエルにあたる「第4の使徒」の活躍もだいたいおんなじだったし、シャムシエルにあたる「第5の使徒」も胸の触手のワシャワシャ感アップくらいの進化にとどまっていました。
 ところが! ところが後半! ラミエルと同じ形状の「第6の使徒」が登場してエヴァンゲリオン初号機に1発目の加粒子砲をブッ放した時に、私は思わず映画館の椅子から腰を浮かしてしまいました。
 フルCG大活躍! ただの正8面体だったはずの形状がガッチャンガッチャン変形する変形する! 口で表現できないのがもどかしいんですが、加粒子砲を撃つたんびに4次元変化としか言いようのないカタチに変わるスタイルは最期までつらぬかれ、おかげで私はず~っと空気イス状態でスクリーンに魅入ってしまっていました。それでこそ21世紀リメイク版! よくやった「第6の使徒」。最後はやっぱり死んじゃったけど、アンタはエラい!!
 まぁそんなゴージャス感満載の「第6の使徒」によるハチャメチャアクションだったわけなんですが、結果、同じブルーの正8面体ではあるものの、ラミエルと「第6の使徒」には質感の面で大きな違いが発生することとなりました。
 ラミエルはずっと正8面体のまんま、死亡後も遺体に変化は見られません。もう1つの特徴であるドリルシールドも、削った土をどけるような部位のついた、人類が見ても「ドリル?」と理解できる形をしていました。つまり、ラミエルはそういう形状をした「機械兵器」ともとれる使徒だったんですね。
 ところが、「第6の使徒」はもう、瞬間瞬間でバラバラになるはでっかいウニみたいなトゲトゲになるは。ドリルも身体の下の部分がへにょ~んと伸びて不思議な光を発しながら掘り進んでいくというもの。しまいには死亡後、ドリルもふくめた身体ぜんぶが赤い血のような液体に変わってジオフロントのネルフ本部に降り注ぐというスプラッタなおまけつき。つまり『序』の「第6の使徒」は、どんな形状がほんとの正体なのかまったくつかめない変幻自在の「何か」だったということで、結局ラミエルとはまったく違う印象になっていたんです。
 そして、ここで見逃してならないのが、ラミエルにはなかった特性を「第6の使徒」が持っていたことなのです。それこそがダミーコア(デコイ)でした!

 ダミーコア。要するにニセのコア。『序』のヤシマ作戦でネルフは、TVシリーズと違ってふんだんにおとりのミサイル砲撃を雨あられと使徒に撃ち込み、スキができたところをねらって初号機によるポジトロンスナイパーライフルの第1射をはなち、見事に使徒の中心にあった赤い球体「コア」らしきものを撃ち抜きます。(TV版では、第1射は同時に放ったラミエルの加粒子砲と相撃ちになってはずれる。)くだけるコア、動きをピタッと止める使徒。だがしかし崩壊するはことなく、すかさず体勢をとりなおして再び加粒子砲を撃って反撃します。そしてその中心には、何事もなかったかのように本物のコアが!
 ただツメが甘いことに、「第6の使徒」のダミーコアは1コしかなかったらしく、ポジトロン砲の第2射によってまたコアを撃ち抜かれた使徒は、今度こそおっ死んでしまいます。
 ともあれ、ラミエルにはなかったダミーコアという進化をとげていた「第6の使徒」。TV版の時点で前の2体の失敗からの学習をにおわせる改良はあったのですが、さらにそれに「敵は自分の弱点をねらってくるから気をつけろ!」というポイントがついてきていたのです! すごいや使徒、日々成長だぜ!

 さて、今回のラミエルもしくは「第6の使徒」の活躍によって、使徒に関する新たな情報がわかってきました。その事実とは……
 すなはち、使徒はボ~ンヤリとしか自分たちの狙う目標の位置をつかんでいない!
 何回も言ってきたことですが、使徒はどうやら、第3新東京市の地下にあるネルフ本部を狙っていて、ネタばらしをすると、その目的地はネルフ本部のさらに地下7キロに位置する「ターミナルドグマ」という場所です。
 地下に目をやる余裕もないまま天に召されたシャムシエルは問題外として、サキエルはビームで地下に穴をあけて行こうとし、ラミエルはドリルシールドで地下を目指しました。
 ところが! 使徒の行きたい場所は1~2キロ下にあるジオフロントにはありませんでした。だったら、手っ取り早く加粒子砲で地面から400メートルある特殊装甲板を吹っ飛ばしてさっさとジオフロントに降りてきて、そこからドリル掘削を始めていけばいいわけなんです。
 つまり、ラミエルまでの使徒は、第3新東京市の地下に探している「モノ」があることは知っているんですが、それがどのくらい下にあるのか、さらには地下の構造がどんな感じになっているのかをまったく把握していなかったということになります。まさにさぐりさぐり!
 いろいろな点から、ある使徒の時にでた反省点が次の使徒で改善されていることが多い以上、ラミエルがつかんだ「第3新東京市の地下には空間がある!」という情報は、必ずや次なる使徒に受け継がれていくはずなのです。ラミエルの死もムダじゃあなかったんだ!

 ラミエルと「第6の使徒」に関する話はここまでにしておいて、TVシリーズと『新劇場版』シリーズとの関係は、『序』までは元版とリメイクという感じだったんですが、みなさんもご存じの通りにそのあと『破』が公開されたあたりから、
「あ、あれ……だいぶ話の流れが違うぞ?」
 という感じになってきました。デザインの細かい点からキャラクター造形などの大きな点まで、ちょっと同じ作品を元にしているとはいいがたい展開です。
 ここにきて、TV版と『新劇場版』の関係って、実は×××××んじゃないの? などといろんな憶測が流れているんですが……答えはまぁ、いつか公開される新作続編『Q』を待つことにしましょ!

 最後に、だいたいはTVシリーズに沿った内容だった『序』なんですが、気になる変更点はやっぱりチラホラありました。
 前回にも言ったかと思うんですが、TVシリーズ版では、使徒が狙っているものがなんなのかということを知っている人間はごく上層部の数人をのぞいてほとんどいません。ネルフ本部でエヴァンゲリオン作戦の指揮をとっている幹部さえ知らない状況だったんですから。ネルフに勤務する職員のみなさんの多くは、
「使徒がネルフ本部に到達したら、なんだかよくわかんないけど人類は滅亡するらしいよ。」
 といった程度の情報しか持っていません。使徒が狙うものの正体とは? この辺のサスペンスも、TVシリーズの重要な謎の1つとなっていました。

 でも、『序』はここが違う! 最初っから、使徒が狙っているものがネルフ本部の地下7キロの最深部で封印されている「第2の使徒リリス」であるということが明らかになっています。どのくらいの人までに公開されている情報なのかははっきりしていないのですが、少なくとも、TV版では最後までその事実を知らされることのなかった作戦指揮官は知っているし、初号機パイロットも早々にこの秘密を教えられます。第2の使徒リリス……全身真っ白だし、仮面はかぶってるし、下半身はないし、胸に深々となんか槍みたいなものは刺さってるし。なんなんだこいつは!?

 TV版と『序』との違いで大きなものはこれなんですが、あと小さなものとしては、ネルフの作戦指揮官(28歳 独身女性)がエラくなっています。
 TVシリーズでは一尉(大尉)から三佐(少佐)に昇進しているんですが、『新劇場版』では二佐(中佐)から一佐(大佐)に昇進しています。この違いはいったい……? 少なくとも、生活環境などに見た目の違いはありません。 

 いやぁ、謎が謎よぶエヴァンゲリオン!
 まぁ、物語自体のサスペンスはおいといて、わたくしそうだいは使徒のみなさんを全力で応援します!! さぁ、お次の使徒はどんなかな~?
 
コメント
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