どもども、そうだいです。さっそく始めよう、続き続き！
お岩、お露、お菊。ついに集結した元祖ホラー３人娘！ フューチャリングかさね＆豊志賀。さぁ、最も恐いのはいったい誰なんだ！？
まずは、しょっぱなからたたりをブッかぶりそうな話題なんですが、最も歴史が古い（歳をとってる）のは、だぁれ？
お岩さんは、1680年代～1700年代初頭の元禄時代。あの「忠臣蔵」事件と同じころ。
お露さんは、戦国時代初頭の16世紀前半には日本に上陸しており、さらにさかのぼると、1378年に中国でその原型が誕生しています。
お菊さんは、室町時代の1440年代にもとになる伝説が生まれています。
なるほど。中国生まれのお露さんが最年長で、その60歳年下がお菊さん、さらにお菊さんの200歳年下になるのがお岩さんってわけね。お岩さん、わかっ！
露 「まぁこんなもんでしょ。中国4000年の歴史から生まれた私をナメてもらったら困るよ～ん。」
お次、最もセレブなのは、だぁれ？
お岩さんは、江戸の「御家人（ごけにん）」の生まれ。
お露さんは、江戸の「旗本（はたもと）」の生まれ。
お菊さんは、江戸の武家屋敷ではたらく下女。
お菊さんはおいといて、御家人と旗本。歴史の教科書でよくごっちゃになっておぼえさせられるこの２つですが、偉いのはどっちかな？
正解は……「旗本」なんですねぇ！
御家人と旗本。どちらも江戸に住む将軍・徳川家の直属の家臣なんですが、御家人がお役所からいただくサラリーで生きているのに対して、旗本は自分の直接の収入源となる領地を持っていて、さらには将軍ご本人に会える「御目見得（おめみえ）」という権利も持っていたのです！ つまり、ＴＶの時代劇でよく傘はりの内職をしているのは、たいていの場合は御家人さんのほうなんですね。収入も、平均して10倍以上の差があったようです。ということは、ここでも１番はお露さんか！
露 「おっほほ～ん。なんてったって、あたしは下女のお米（よね）の霊もやとう余裕があるんだからね～。」
お露さん有利！ 続きまして、ブレイク時期は、みんないつごろ？
お岩さんは1825年初演の歌舞伎『東海道四谷怪談』。
お露さんは1861年の三遊亭円朝による落語『怪談牡丹灯籠』。
お菊さんは1758年の馬場文耕による講釈『番町皿屋敷』。
ということは、最も早い時期に有名になったのは、お菊さんだったんですね！
菊 「ありがとうございます～。他のお２人をさしおいて、いやしいメイドふぜいのわたくしが最初に有名になれるなんて、しみじみ光栄ですわ……」
お菊さんがきた！ ４番目、最もセクスィ～なのは、だぁれ？
お岩さんは、ちょっと晩婚ぎみの御家人マダム。
お露さんは、死してなお、生きている男の家に毎晩通いつめるアムール生活。
お菊さんは、武家屋敷での仕事でいっぱいいっぱいで恋どころじゃないオフィスライフ。
こりゃ断っ然に、お露さんでしょ。
露 「まぁこればっかりは、死んでもやめらんないのよね～。ほら、江戸時代の日本の女性って、そういうのあんまやんないじゃない？ あたしは外国生まれだしィ～。自由奔放ってやつ？」
お露さん、ポイントかせぐなぁ！ ５番目、最も多く映画化されているのは、だぁれ？
それぞれ、お岩さんは33作。お露さんは19作。お菊さんは16作。みなさん、明治・大正時代からバンバン映画化されているのがスゴい！
みんなとんでもない多さなんですが、ダントツにお岩さんがトップ。
岩 「やっと来たね……わたしの時代が！ こりゃまぁ要するに、絵的にはえるのが誰なのかってとこの話よね。」
３人が出そろった！ ラスト、最もきれいな女優さんが演じたのは、だぁれ？
こりゃまあ、人によって誰が１番かってのは違いがありますけどね……
お岩さんは、関根（高橋）惠子・高岡早紀・菅野美穂・小雪
お露さんは、瀬戸朝香
お菊さんは、美空ひばり
わたくしそうだいの判定といたしましては……関根さんの色っぽさ、高岡さんのパイパニック、菅野さんの美しさ、小雪さんのスタイルが集合したお岩さーん！
岩 「なんか、ここまでそろわれると逆にこっぱずかしいね……わたし別に、巨乳とか背が高いとかいう特徴はなかったはずなんだけど。」
さぁ、質問はここまで。いよいよ、最恐が誰なのかが決定されます。しかし決めるのは私ではありません。ここはやはり、お３方の話し合いでどうぞ！
岩 「そうねぇ。やっぱり顔のインパクトはわたしなんじゃない？ 21世紀になっても、ちゃんとあいさつしないヤツはたたってるし。」
露 「エッチぃのはあたしでしょ。でもまぁ、今の世の中じゃ上品なほうになっちゃった。もっとエグい話がワンサカできちゃったからねぇ。」
菊 「幽霊の井戸パターンのハシリはわたくしです～。皿を数えるのも意外でおもしろいでしょ？ でも、そんな遠回しな復讐のしかただから、今の人たちにいまいちウケないのかも……。」
露 「やっぱさ、今も現役で怖がられてるお岩さんでいいんじゃん？」
菊 「そうですね～。異議なしですわ。」
岩 「よっしゃ、決まった！ わたし！ １番恐いの、わたし！ まだまだ若いのにゃあ負けねぇぜ！」
かさね＆豊志賀 「おめでとさ～ん。」
簡単に決まっちゃった……やはり、伝説が現代にまで生きているという点で、お岩さんは別格だったようです。
思えば、お岩さん以前の日本のホラーキャラといえば、菅原道真・平将門・崇徳院など、天皇家や貴族という超超セレブな方々がほとんどでした。そんな中で、武家の娘とはいえ、庶民に限りなく近い江戸の町で誕生したお岩さんの怨霊は、ホラー史においても、日本の文化全体の歴史においても、非常に重要な位置にいるキャラクターなんですね。
岩以外全員 「わーっしょい！ わーっしょい！」
おお、怨霊のみなさん方による、お岩さんの胴上げが始まりました。この場はこのままビールかけになだれこむようなので、巻き込まれないうちにさっさと、平成ホラー３人娘のいるカフェテラスへ急ぐことにしましょう。
さぁ、元祖のほうは意外とすんなり決まりましたが、平成のほうはかなりの混戦が予想されますよ……新世代の最恐ヒロインは誰だ！？ 駆け足！
お岩、お露、お菊。ついに集結した元祖ホラー３人娘！ フューチャリングかさね＆豊志賀。さぁ、最も恐いのはいったい誰なんだ！？
まずは、しょっぱなからたたりをブッかぶりそうな話題なんですが、最も歴史が古い（歳をとってる）のは、だぁれ？
お岩さんは、1680年代～1700年代初頭の元禄時代。あの「忠臣蔵」事件と同じころ。
お露さんは、戦国時代初頭の16世紀前半には日本に上陸しており、さらにさかのぼると、1378年に中国でその原型が誕生しています。
お菊さんは、室町時代の1440年代にもとになる伝説が生まれています。
なるほど。中国生まれのお露さんが最年長で、その60歳年下がお菊さん、さらにお菊さんの200歳年下になるのがお岩さんってわけね。お岩さん、わかっ！
露 「まぁこんなもんでしょ。中国4000年の歴史から生まれた私をナメてもらったら困るよ～ん。」
お次、最もセレブなのは、だぁれ？
お岩さんは、江戸の「御家人（ごけにん）」の生まれ。
お露さんは、江戸の「旗本（はたもと）」の生まれ。
お菊さんは、江戸の武家屋敷ではたらく下女。
お菊さんはおいといて、御家人と旗本。歴史の教科書でよくごっちゃになっておぼえさせられるこの２つですが、偉いのはどっちかな？
正解は……「旗本」なんですねぇ！
御家人と旗本。どちらも江戸に住む将軍・徳川家の直属の家臣なんですが、御家人がお役所からいただくサラリーで生きているのに対して、旗本は自分の直接の収入源となる領地を持っていて、さらには将軍ご本人に会える「御目見得（おめみえ）」という権利も持っていたのです！ つまり、ＴＶの時代劇でよく傘はりの内職をしているのは、たいていの場合は御家人さんのほうなんですね。収入も、平均して10倍以上の差があったようです。ということは、ここでも１番はお露さんか！
露 「おっほほ～ん。なんてったって、あたしは下女のお米（よね）の霊もやとう余裕があるんだからね～。」
お露さん有利！ 続きまして、ブレイク時期は、みんないつごろ？
お岩さんは1825年初演の歌舞伎『東海道四谷怪談』。
お露さんは1861年の三遊亭円朝による落語『怪談牡丹灯籠』。
お菊さんは1758年の馬場文耕による講釈『番町皿屋敷』。
ということは、最も早い時期に有名になったのは、お菊さんだったんですね！
菊 「ありがとうございます～。他のお２人をさしおいて、いやしいメイドふぜいのわたくしが最初に有名になれるなんて、しみじみ光栄ですわ……」
お菊さんがきた！ ４番目、最もセクスィ～なのは、だぁれ？
お岩さんは、ちょっと晩婚ぎみの御家人マダム。
お露さんは、死してなお、生きている男の家に毎晩通いつめるアムール生活。
お菊さんは、武家屋敷での仕事でいっぱいいっぱいで恋どころじゃないオフィスライフ。
こりゃ断っ然に、お露さんでしょ。
露 「まぁこればっかりは、死んでもやめらんないのよね～。ほら、江戸時代の日本の女性って、そういうのあんまやんないじゃない？ あたしは外国生まれだしィ～。自由奔放ってやつ？」
お露さん、ポイントかせぐなぁ！ ５番目、最も多く映画化されているのは、だぁれ？
それぞれ、お岩さんは33作。お露さんは19作。お菊さんは16作。みなさん、明治・大正時代からバンバン映画化されているのがスゴい！
みんなとんでもない多さなんですが、ダントツにお岩さんがトップ。
岩 「やっと来たね……わたしの時代が！ こりゃまぁ要するに、絵的にはえるのが誰なのかってとこの話よね。」
３人が出そろった！ ラスト、最もきれいな女優さんが演じたのは、だぁれ？
こりゃまあ、人によって誰が１番かってのは違いがありますけどね……
お岩さんは、関根（高橋）惠子・高岡早紀・菅野美穂・小雪
お露さんは、瀬戸朝香
お菊さんは、美空ひばり
わたくしそうだいの判定といたしましては……関根さんの色っぽさ、高岡さんのパイパニック、菅野さんの美しさ、小雪さんのスタイルが集合したお岩さーん！
岩 「なんか、ここまでそろわれると逆にこっぱずかしいね……わたし別に、巨乳とか背が高いとかいう特徴はなかったはずなんだけど。」
さぁ、質問はここまで。いよいよ、最恐が誰なのかが決定されます。しかし決めるのは私ではありません。ここはやはり、お３方の話し合いでどうぞ！
岩 「そうねぇ。やっぱり顔のインパクトはわたしなんじゃない？ 21世紀になっても、ちゃんとあいさつしないヤツはたたってるし。」
露 「エッチぃのはあたしでしょ。でもまぁ、今の世の中じゃ上品なほうになっちゃった。もっとエグい話がワンサカできちゃったからねぇ。」
菊 「幽霊の井戸パターンのハシリはわたくしです～。皿を数えるのも意外でおもしろいでしょ？ でも、そんな遠回しな復讐のしかただから、今の人たちにいまいちウケないのかも……。」
露 「やっぱさ、今も現役で怖がられてるお岩さんでいいんじゃん？」
菊 「そうですね～。異議なしですわ。」
岩 「よっしゃ、決まった！ わたし！ １番恐いの、わたし！ まだまだ若いのにゃあ負けねぇぜ！」
かさね＆豊志賀 「おめでとさ～ん。」
簡単に決まっちゃった……やはり、伝説が現代にまで生きているという点で、お岩さんは別格だったようです。
思えば、お岩さん以前の日本のホラーキャラといえば、菅原道真・平将門・崇徳院など、天皇家や貴族という超超セレブな方々がほとんどでした。そんな中で、武家の娘とはいえ、庶民に限りなく近い江戸の町で誕生したお岩さんの怨霊は、ホラー史においても、日本の文化全体の歴史においても、非常に重要な位置にいるキャラクターなんですね。
岩以外全員 「わーっしょい！ わーっしょい！」
おお、怨霊のみなさん方による、お岩さんの胴上げが始まりました。この場はこのままビールかけになだれこむようなので、巻き込まれないうちにさっさと、平成ホラー３人娘のいるカフェテラスへ急ぐことにしましょう。
さぁ、元祖のほうは意外とすんなり決まりましたが、平成のほうはかなりの混戦が予想されますよ……新世代の最恐ヒロインは誰だ！？ 駆け足！
