どっも~、そうだいでございます。なんか、今日は九州で火山が噴火したらしいですね。大丈夫かしら?
先日、鍋パーティにお邪魔してきました。私がいちばん年下だったので「友だち」と呼ぶのは遠慮させていただきますが、いっつも親しくさせてもらっているみなさんです。ホントにありがたいばっかりヨ。ミルク鍋おいしかったなぁ~!
その場で話題になったトピックに、現在公開中のある映画がヒドすぎる!というものがありました。
残念ながら、その映画を観たのが話を始めたその人だけだったので議論にはならなかったのですが、その方の眼力が確かなものであることは間違いなかったので、どうやらその超有名な映画は、ほんっとにヒドいみたいなんですね……
あの~、まぁ、言わずと知れたあの邦画ね。観たかどうかは別としても、さんざん宣伝されていたので、公開されていることを知らない方はあまりいないんじゃないでしょうか。
私ね、まず、タイトルが英語訳されているのが納得いかなくて、その時点で映画館に行く気が根こそぎなくなっちゃってたんですよ。すみませんね、映画のタイトルをふせる意味がぜんぜんなくて!!
リメイクの方法は自由でいいと思うんですよ。旧作のファンにおもねることだけを考えたリメイクなんて作る必要がないし、ひとつの映画としておもしろいのであれば、どんなぶっ飛んだ内容になっていてもそれは大歓迎で受け入れるべきだと思います。
しかし!! そのタイトルのモデルになった実在の「それ」は、英語を話す人たちと戦って轟沈して、今もなお無数の搭乗員とともに海底に眠っているんですよ。あの戦争の悪者が誰だったのか、というか戦争に善悪の立ち位置なんかあるのか?という問題を持ち出すつもりはありませんが、亡くなってから60年以上たっても満足なとむらわれかたをされていない方々と一緒に眠っている「それ」をそういう形で復活させるのはどうなの?とまず感じてしまったわけなんですよ。死んだ人を冒涜しちゃいけないでしょう。
とまぁ、内容とはいっさい関係のないところがひっかかって行かなかったその映画だったんですが、その鍋パーティで聞いたダメさが本当に興味深いものだったので、公開終了も近づいてきた今ごろになって逆に観たくなってきちゃったんですね。ほら、観てない映画を聞いた情報だけで「つまんない」なんて言っちゃいけないし、第一、タイトルが英訳されているのも、私の浅い勘ぐりを超えたなんらかの重要なメッセージがこめられているからなのかもしんない。いずれにしろ、ちゃんとこの眼で観てみなきゃあ始まんないわけですよ。
と思って、インターネットで近所にある映画館をいくつか検索したんですね。
それで、「あぁ、もう1日1回しかやってないのか、ヤ××。」とかつぶやいていたんですが、そのうちに『×マ×』どころじゃない衝撃的な事実に気づいてしまいました。
「あ、あれ……よく行ってた、あの映画館のホームページが閉鎖されてる?」
ネットでいくつかの映画館のタイムスケジュールを調べていたんですが、いつもならすぐに行けていたページがひらけないんです。
その映画館は、小さいながらもシネコン形式の映画チェーンの1館だったんですが、そのグループのホームページには、ある報告が。
「シネマックス千葉 閉鎖のお知らせ
シネマックス千葉は、2011年1月14日をもって閉館いたしました。
オープン以来のお客様のご愛顧、心より御礼申し上げます。」
えぇ~!! なくなっちゃってたんだ! それもつい最近に。
ちょっとショックでした……調べてみると、その映画館は1997年にオープンしたんだそうです。だとすると、私がこの街に田舎モンまるだしのツラをひっさげてやってきた時とほぼ同じころに生まれていたんですね。
でもなぁ。思いおこせば確かに最近、「あっ、もしかして、この映画館、ヤバい?」と思わせる空気は何回か感じたことがあったような。
もちろん、夢を見せてなんぼのお仕事なわけですから、館内の内装はいつもどおりきれいなままだったのですが、なんか、お客さんもスタッフさんも少なくなってたんだよな……
お客さんが少なくなるにしたがって、スタッフさんも削減されていく……かなしい前兆はすでに始まっていたんだなぁ。
まぁねぇ。そこよりももっとアクセスのいい駅前にあった別の映画館が、2002年にドデカいシネコンにリニューアルしちゃってね。10スクリーンあって最大320席っていう鬼のような商売がたきでしたから。8年間もよく辛抱してきたと声をかけてあげるべきなんでしょうか。
でも現金な話ですけど、そうとわかってたらなにか観に行ってたのになぁ、今年に入ってからも。
私は去年は、そこの映画館で5~6本くらい観たでしょうか。『武士道シックスティーン』とか『アカシア』とか。
最後に観たのは秋あたりの『アウトレイジ』でした……『アウトレイジ』かよ! もっと後味のいいものを観たかったなぁ、どうせなら。
6階建てくらいのビルで5スクリーン、最大255席という映画館だったんですけど、私がそこに観に行っていた映画はもっぱら100席前後の小さなスクリーンで上映される規模のものでした。
そういえば、去年の夏にリメイク版の『エルム街の悪夢』を観たのも、あそこだったなぁ。
映画の内容は、ジョニー=デップの出ていた旧作版の足元にもおよばない駄作だったんですが(殺人鬼フレディに覇気がなさすぎ)、雨の降る夜に観に行ったらいつにも増してひとけがなくてねぇ。
その日はもう、いろんな状況がほんとにそれ自体ホラー映画かっていうくらいの絶妙なシチュエーションで!
雨に濡れながら、予告編が始まってるタイミングでチケットを買って、「遅れちゃった!」という感じでスクリーンの扉を開けたんですよ。
そしたら、誰もいねぇ!!
誰もいない状況で、予告編だけがたんたんと流れているスクリーン。
真っ暗ななか、客はわたくし1人だけ……
それで、これから観ようとしてるのがホラー映画なんですから。しかも、「夢と現実の境目がぼんやりしてくる系」の!!
もう3D映画なんて目じゃありません。これ以上ないくらいに臨場感あふれる『エルム街の悪夢』でした。
いやぁ、あの時ほど映画のつまんなさに感謝したことはありませんでしたね。ちょっとでも恐かったら速攻で逃げ出してました。
1人で映画を観たっていう経験も、あの映画館だからできたことだったのかな。不謹慎ながら、あのさびれ具合は好きでした。
何年か前に韓国映画の『グエムル 漢江の怪物』をあそこで観た時も、客が私と韓国人の家族連れ4人組しかいなくて、上映中もノリのいい4人が韓国語で会話をしていたので、私がいったいどの国のどこにいるのかわからなくなるという眩暈にさいなまれたこともありました。
私も、お客さんがあんまりいない感じが良くて行ってたからなぁ、あの映画館。でも経営する側はたまったもんじゃないよねぇ。
うーん。先月のマンガ屋さんもそうでしたが、やっぱり昔から慣れ親しんでいたものがなくなっていくのはさみしいやね。
「なぁに、そうして古いものが消えていけば、新しいものがまた生まれるんだよ。」 by 横溝正史(映画『病院坂の首縊りの家』に出演した時のセリフ)
シネマックス千葉さーん、どうもありがと~う!!
先日、鍋パーティにお邪魔してきました。私がいちばん年下だったので「友だち」と呼ぶのは遠慮させていただきますが、いっつも親しくさせてもらっているみなさんです。ホントにありがたいばっかりヨ。ミルク鍋おいしかったなぁ~!
その場で話題になったトピックに、現在公開中のある映画がヒドすぎる!というものがありました。
残念ながら、その映画を観たのが話を始めたその人だけだったので議論にはならなかったのですが、その方の眼力が確かなものであることは間違いなかったので、どうやらその超有名な映画は、ほんっとにヒドいみたいなんですね……
あの~、まぁ、言わずと知れたあの邦画ね。観たかどうかは別としても、さんざん宣伝されていたので、公開されていることを知らない方はあまりいないんじゃないでしょうか。
私ね、まず、タイトルが英語訳されているのが納得いかなくて、その時点で映画館に行く気が根こそぎなくなっちゃってたんですよ。すみませんね、映画のタイトルをふせる意味がぜんぜんなくて!!
リメイクの方法は自由でいいと思うんですよ。旧作のファンにおもねることだけを考えたリメイクなんて作る必要がないし、ひとつの映画としておもしろいのであれば、どんなぶっ飛んだ内容になっていてもそれは大歓迎で受け入れるべきだと思います。
しかし!! そのタイトルのモデルになった実在の「それ」は、英語を話す人たちと戦って轟沈して、今もなお無数の搭乗員とともに海底に眠っているんですよ。あの戦争の悪者が誰だったのか、というか戦争に善悪の立ち位置なんかあるのか?という問題を持ち出すつもりはありませんが、亡くなってから60年以上たっても満足なとむらわれかたをされていない方々と一緒に眠っている「それ」をそういう形で復活させるのはどうなの?とまず感じてしまったわけなんですよ。死んだ人を冒涜しちゃいけないでしょう。
とまぁ、内容とはいっさい関係のないところがひっかかって行かなかったその映画だったんですが、その鍋パーティで聞いたダメさが本当に興味深いものだったので、公開終了も近づいてきた今ごろになって逆に観たくなってきちゃったんですね。ほら、観てない映画を聞いた情報だけで「つまんない」なんて言っちゃいけないし、第一、タイトルが英訳されているのも、私の浅い勘ぐりを超えたなんらかの重要なメッセージがこめられているからなのかもしんない。いずれにしろ、ちゃんとこの眼で観てみなきゃあ始まんないわけですよ。
と思って、インターネットで近所にある映画館をいくつか検索したんですね。
それで、「あぁ、もう1日1回しかやってないのか、ヤ××。」とかつぶやいていたんですが、そのうちに『×マ×』どころじゃない衝撃的な事実に気づいてしまいました。
「あ、あれ……よく行ってた、あの映画館のホームページが閉鎖されてる?」
ネットでいくつかの映画館のタイムスケジュールを調べていたんですが、いつもならすぐに行けていたページがひらけないんです。
その映画館は、小さいながらもシネコン形式の映画チェーンの1館だったんですが、そのグループのホームページには、ある報告が。
「シネマックス千葉 閉鎖のお知らせ
シネマックス千葉は、2011年1月14日をもって閉館いたしました。
オープン以来のお客様のご愛顧、心より御礼申し上げます。」
えぇ~!! なくなっちゃってたんだ! それもつい最近に。
ちょっとショックでした……調べてみると、その映画館は1997年にオープンしたんだそうです。だとすると、私がこの街に田舎モンまるだしのツラをひっさげてやってきた時とほぼ同じころに生まれていたんですね。
でもなぁ。思いおこせば確かに最近、「あっ、もしかして、この映画館、ヤバい?」と思わせる空気は何回か感じたことがあったような。
もちろん、夢を見せてなんぼのお仕事なわけですから、館内の内装はいつもどおりきれいなままだったのですが、なんか、お客さんもスタッフさんも少なくなってたんだよな……
お客さんが少なくなるにしたがって、スタッフさんも削減されていく……かなしい前兆はすでに始まっていたんだなぁ。
まぁねぇ。そこよりももっとアクセスのいい駅前にあった別の映画館が、2002年にドデカいシネコンにリニューアルしちゃってね。10スクリーンあって最大320席っていう鬼のような商売がたきでしたから。8年間もよく辛抱してきたと声をかけてあげるべきなんでしょうか。
でも現金な話ですけど、そうとわかってたらなにか観に行ってたのになぁ、今年に入ってからも。
私は去年は、そこの映画館で5~6本くらい観たでしょうか。『武士道シックスティーン』とか『アカシア』とか。
最後に観たのは秋あたりの『アウトレイジ』でした……『アウトレイジ』かよ! もっと後味のいいものを観たかったなぁ、どうせなら。
6階建てくらいのビルで5スクリーン、最大255席という映画館だったんですけど、私がそこに観に行っていた映画はもっぱら100席前後の小さなスクリーンで上映される規模のものでした。
そういえば、去年の夏にリメイク版の『エルム街の悪夢』を観たのも、あそこだったなぁ。
映画の内容は、ジョニー=デップの出ていた旧作版の足元にもおよばない駄作だったんですが(殺人鬼フレディに覇気がなさすぎ)、雨の降る夜に観に行ったらいつにも増してひとけがなくてねぇ。
その日はもう、いろんな状況がほんとにそれ自体ホラー映画かっていうくらいの絶妙なシチュエーションで!
雨に濡れながら、予告編が始まってるタイミングでチケットを買って、「遅れちゃった!」という感じでスクリーンの扉を開けたんですよ。
そしたら、誰もいねぇ!!
誰もいない状況で、予告編だけがたんたんと流れているスクリーン。
真っ暗ななか、客はわたくし1人だけ……
それで、これから観ようとしてるのがホラー映画なんですから。しかも、「夢と現実の境目がぼんやりしてくる系」の!!
もう3D映画なんて目じゃありません。これ以上ないくらいに臨場感あふれる『エルム街の悪夢』でした。
いやぁ、あの時ほど映画のつまんなさに感謝したことはありませんでしたね。ちょっとでも恐かったら速攻で逃げ出してました。
1人で映画を観たっていう経験も、あの映画館だからできたことだったのかな。不謹慎ながら、あのさびれ具合は好きでした。
何年か前に韓国映画の『グエムル 漢江の怪物』をあそこで観た時も、客が私と韓国人の家族連れ4人組しかいなくて、上映中もノリのいい4人が韓国語で会話をしていたので、私がいったいどの国のどこにいるのかわからなくなるという眩暈にさいなまれたこともありました。
私も、お客さんがあんまりいない感じが良くて行ってたからなぁ、あの映画館。でも経営する側はたまったもんじゃないよねぇ。
うーん。先月のマンガ屋さんもそうでしたが、やっぱり昔から慣れ親しんでいたものがなくなっていくのはさみしいやね。
「なぁに、そうして古いものが消えていけば、新しいものがまた生まれるんだよ。」 by 横溝正史(映画『病院坂の首縊りの家』に出演した時のセリフ)
シネマックス千葉さーん、どうもありがと~う!!