長岡京エイリアン

日記に…なるかしらん

束とちひろの鬼おしだし 「パンダ目大明神さまのたたりじゃ~」

2011年11月28日 19時05分48秒 | すきなひとたち
 みなさ~ん、どうもこんばんは~。そうだいでございます。今日も一日お疲れさまでした!
 寒くなってきましたねい。もう気がつけば12月も間近でございますよ~。今年に悔いは残していませんか?

 え~。今回の話題はですね……まぁ、なんちゅうか、その……少なくとも私そうだい個人の中では「満を持して」っちゅうか、「これは触れないわけにはいかないだろ!」みたいなところがありまして、せっかく11月も終わりにさしかかっとるんで、この際ぶつくさつぶやくことにしちゃおうかなと、ハイ。

 こんなニュースについてです。いや、ニュースというべき重大事件でもないですけど。


鬼束ちひろがニコ生で大暴走し、運営側が一時的な自主規制
 (Yahoo!JAPAN MUSIC 音楽ニュース 2011年11月15日付け記事などより)

 ニコニコ生放送番組『鬼束ちひろの 包丁の上でUTATANETS』の第3回が11月12日に配信され、あまりの過激さにニコニコ生放送運営側が自主規制をとる事態にまで発展した。

 本番組は、鬼束ちひろによるニコ生レギュラー番組。番組MC は、バンド「神聖かまってちゃん」や「撃鉄」のマネージャーとしても知られるミュージシャンの劔樹人(つるぎ みきと 「あらかじめ決められた恋人たちへ」ベース担当)が務める。
 10月18日に放送された第2回における鬼束の自由闊達な振る舞いが注目を集め、この日は視聴者が増加し、最終的には約2万2000人のニコ生ユーザーが1時間の番組を楽しんだ。

 今回の最初の企画は、鬼束の持ち込みである「飽きるまで生討論会」。これはあるテーマをもとに飽きるまで真面目に考えるという討論企画であり、今回語り合うテーマは「エロ」となった。
 まず、どんな人がエロいと思うかという質問を受けた鬼束は「叶恭子。」と即答。「恭子さんは女性に人気で美香さんは男性に人気がある。」と持論を展開する。さらに「鬼束自身にエロのイメージはあるか?」と聞かれると「知ったこっちゃねーよ!」と一蹴するなど、いつもの鬼束節全開で番組は進行。さらに、「メディアはどこまでエロを許すのか!? 徹底実験」と称して、人形のスカートをまくり上げたり、『広辞苑』の中から「エロく聞こえる言葉」を探して発表したりと、相変わらずの自由奔放さをいかんなく発揮した。

 そんな鬼束が最も暴走したのは「どのような動きがエロとなるのか」を探る実験のコーナー。鬼束はまず「一般的なエロい動き」として女豹のポーズをとった後、友だちと一緒に考えたというオリジナルのエロい動きを披露。それまで鬼束を静観していた運営サイドだったが、ショッキングな鬼束オリジナルのエロい動きに対し、急遽、自主規制の画面に切り替えるというハプニングが起こるなど、コメントの弾幕に花が咲いた。

 何が起こるかわからない衝撃続きの番組は、これもまた鬼束の持ち込み企画である「ババ抜きで遊ぼう」のコーナーへ。これは鬼束と劔がババ抜きをするという非常にシンプルな企画。ただ、2人でのババ抜きは当然、盛り上がりに欠ける。そこでもうけられた番組オリジナルの特別ルールは、「ババ(ジョーカー)を引いた人は老婦人を背負ってゲームを続ける」というもの。このためだけに招待された老婦人がスタジオに姿を見せ、3人でのシュールなババ抜きが始まると、視聴者からは「なんだよこの絵w」「シュールすぎるw」とコメントが寄せられていた。

 そして、鬼束の最新18thシングル『青い鳥』のPV 放映を挟んで最後の企画は、本番組では恒例となった、鬼束もお気に入りの「西部警察シリーズ」より、「西部警察メガネで即興演劇」。これは刑事ドラマ『西部警察』でおなじみの「大門サングラス」をかけ、セーラー服と学ランでコスプレをした鬼束と劔が、テーマに沿った即興演劇を披露するという企画だ。
 今回のシチュエーションは、劔が鬼束を呼び出して告白するという、ありふれた学園恋愛物。しかしそこは鬼束なので一筋縄でいくはずもなく、結局は劔が鬼束の自由な言動に振り回されるぐだぐだ展開となって、視聴者を楽しませていた。

 次回の『鬼束ちひろ 包丁の上でUTATANETS』生放送は12月下旬を予定。また、これまでの放送は全てタイムシフト視聴が可能。詳しくは、鬼束ちひろチャンネル(ch.nicovideo.jp/channel/onitsuka-chihiro)で。

 また鬼束ちひろは、今年4月にリリースした6thアルバム『剣と楓』、そしてシングル『青い鳥』をひっさげて、10年ぶりとなるツアー『HOTEL MURDERESS OF ARIZONA ACOUSTIC SHOW』を11月30日からスタートさせる。


 んもう!! なんだよ、これ!?

 まいっちゃいましたね……私は、この『長岡京エイリアン』のそ~と~初期のころにこの鬼束さんのことが大好きだとつぶやいたことがあったのですが。
 確かその当時、去年の夏ごろには鬼束さんが傷害事件の被害者になるというショッキングなニュースが報道されたばかりで、私は心配だとかなんとか言っていたような気がするのですが……

 いやぁ、こんなに丈夫でしたたかな姿におなりんさるとは思いもよらなかったですよ、あたしゃ!

 無料動画サイトにもすでにアップされているそうですし、私もそろそろパソコンをニコニコ動画が満足に観られるものに買い換えるつもりなので、鬼束さんの番組も観られないことはないんですけど。

 まぁ~最初っから最後まで観る気になりませんね!! 耐えらんないでしょ。
 もちろん、その「耐えられない」というのは「ファンとして観るのがしのびない」という青臭い理由もあるんですけど、いちばんはやっぱり、「番組として観るに耐えない」ってことなんですよ、私は。

 これは鬼束さんの番組の質とかレベルとかをけなしてるんじゃなくて、観る時にどうしても私が「でも、歌うたってる時の鬼束さんが最高なんだけどなぁ。」と感じてしまうからなんです。

 だって、番組の中の鬼束さんって、本人は否定するかもしれないけど、今のところはご本人の「笑い」のセンスでがんばってるじゃないですか。
 でもさぁ、その戦場だったら鬼束さん以上におもしろい名手はいっぱいいるわけですよ。
 くだらない企画をまじめにやるのに関しては現在は『タモリ倶楽部』が最高峰だし、私としてはセンスも演者も制作スタッフも千載一遇なタイミングでシンクロしていた日本テレビ史上の極北に位置する奇跡ともいえる『松本人志の新・一人ごっつ』(1997年10月~98年3月)を第一に挙げたい! 一人大喜利オンリーだった『一人ごっつ』もいいし、お笑い共通一次試験とか面雀(おもじゃん)をやってた後続の『松ごっつ』もいいんですけど、やっぱり私は黒い作務衣に身を包んだ「あのころの松本さん」の孤高の闘いをVTR におさめた『新・一人ごっつ』の功績はズバ抜けたものがあると思うんだなぁ。マネキン人形ひとつと松本人志ひとりで展開されるコントシリーズの狂気と色気といったらなかったですよ、ほんと!!

 で、だ。それに比べるとまぁなんと鬼束さんの番組のかわいらしいことよ。
 即興で歌を唄うコーナーなんかもう『新・一人ごっつ』でやってるし、サングラスをかけてちょっとおもしろくなる効果を期待するのなんて、とっくの昔からお笑い芸人や劇団がやってるじゃないですか。10年くらい前の浜田さんの看板番組でやってた「早大門(はやだいもん)のコーナー」、あれおもしろかったですよねぇ!

 この番組のことに限らないんですが、ここ1~2年は、歌手というところを別にした鬼束さんの「したたかさ」が目立つ活動が多いですね。PV でソロダンスに挑戦とか、自伝の出版とか。
 ところが、そういった若干周囲がひくくらいの性急な「攻めの姿勢」にたいして、中身が結構ともなってないような気がするんだよなぁ~。
 その姿勢がいいんであって、結果なんかどうでもいいじゃないか! とおっしゃる方も多いかと思うのですが、やっぱりそこは歌手としてあそこまで信頼のおけるレベルをたもっている鬼束さんなんだから、どうしてもそれ以外の仕事の「できてなさ」が目立っちゃうんですよねぇ。

 私、鬼束さんの番組の内容はそんなに驚かなかったんですが、はっきり言って、そのちょっと前に出版された自伝には心の底からがっかりしました。
 本になってないですからね。だって、字数が絵本かってくらいに少なくてページがまっちろけなのに、無理矢理ハードカバーの単行本にして千ウン百円ですっつって売りつけてるんだもん。
 最終的には出版社のやり方に責任があるんでしょうけど、内容もじぇんっじぇん無かったし。あんなことは、鬼束さん本人がそれ以前に歌という形でぜんぶ語ってたじゃないですか。

 鬼束さんの番組を観て、鬼束さんの精神的なバランスを本気で心配する人って、いますかね。そんなに単純な人はさすがにいないか。
 「ほんとにヤバい人」じゃないもんなぁ。たとえが適当かどうかわからないのですが、戸川純じゃなくて岡本夏生に近いヤバさなわけです。いや、岡本さんも充分ふつうじゃないけど。

 あれはスタイルですからね。ああいうのをやるのが好きな人はまぁ~中身はあき竹城なみに丈夫ですよ。健康そのもの! 体育会系!
 だってさぁ、さっきの記事にもありましたけど、今度はじまる鬼束さんの全国ツアーのための宣伝ですよね、看板番組の話題なんて。新曲や最新アルバムが発売されて半年以上たってからのツアーなんですから、そのくらいの起爆剤が必要だったというわけなんですよ。で、今回は「起爆剤にちょっとニトログリセリンを混ぜてみました。」みたいなものだったと。

 いや~。元気そうでなによりです、鬼束大明神。

 最近の鬼束さんを観ていると、とにかくこの方はサービス精神が旺盛なんだな、と思っちゃうの。この際、やることのレベルなんてどうでもいいからやっちゃおう! とにかくその魂だけでも観てもらおう! みたいな思いっきり「外向き」の意識を感じるんですよね。
 これは非常にステキな態度なんですが、まぁ私としてはもちっとレベルを考えていただきたい気もしつつ……いやいや、レベルは本業の歌でフォローする目算なのでしょう。

 でも、私はおそれおおくも鬼束さんとほぼ同じ年齢なのですが、この「怒り」にも似た彼女の爆発にはものすごく勇気を与えられるし、同感もできるような気がします。

 今、ここまで荒ぶってしまう鬼束さんの視界には、「歌手」という肩書きであるのに「歌」を商売道具にしないヤツらが多すぎるという、日本音楽界の灰色の不毛地帯が広がっているのではないでしょうか。

 ハードスケジュールというのをいいことに歌のレベルをちっとも上げようとしないあのトップ歌手、歌以外の「若さ」や「涙」や「かわいらしさ」でヒットチャートを独占するあのアイドル、昨日今日おぼえたての日本語で唄っている海外アーティストの即席輸入品にむらがる消費者、なんの恥じらいもなく「おまえを一生しあわせにするゥ~」だとか「ありがとう、でももう会えないィ~」だとかファッキンどうでもいい心もちを堂々とうたいあげている自称アーティストども……

 これは大明神がたたりをなすのも無理からぬことじゃ。もう、くわばらくわばらですよ。

 プライベートや歌手以外での話題のにぎやかな鬼束さんなのですが、抑圧されたところで、それでも歌を唄ってみせるという決意から噴出するエネルギーのみずみずしさと美しさは10年以上のキャリアを積み重ねた今でもいささかも衰えてはいません。
 「デビュー当時の私のイメージは好きじゃない。」などという主旨の発言もしているのも当然なことで、ちょっと中世ヨーロッパの宗教観みたいな「なにかを禁じられている状況」から抜け出す力が鬼束さんのパワーの源のような気もするので、そういう意味ではそれはそれでまったく理にかなったプロデュースだった、ということにもなるわけです。

 さぁ~、ついにみずからその戒めをといてしまった我らがいとしの女神様は、日本歌謡界にふたたびの太陽をのぼらせるためにどのような舞いを躍ってくださるのでしょうか。

 固唾を飲んで見守ろう、鬼束ちひろのくり出す北斗百烈拳なみの怒りの歌声を!!

 はぁへんがぁ~、はぁ~へんんがぁあ~!!
コメント
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