長岡京エイリアン

日記に…なるかしらん

むりやりアイドル対決!! 『数学女子学園』 VS 『スケバン刑事 コードネーム=麻宮サキ』  前口上

2012年04月03日 14時18分31秒 | ふつうじゃない映画
 どうもこんにちは~、そうだいでございます。
 いやぁ、つい何日か前に「風が強くてこまったこまった」って言ってたばかりなのに、どうやら今日は、私の住んでいる関東地方は夕方以降にそれを大きく上回る暴風が吹き荒れるのだとか!? 空はすでに今からそうとうあやしげな雰囲気になっていますし、時折きこえてくる「びよおおおぉ……」といった風のとどろきもなかなかいい感じに不安な気分にさせてくれます。
 そういえば、こういう怖い天気の日は、私も小学生だったころはテンションあがってましたねぇ! 意味もなく。台風とか雷雨とか、無責任なことに直接の被害者にならないかぎりは大好物だったものです。今日も、これから巻き起こるであろう荒天の被害者にならないように祈りながら、そのあとにやってくる春の陽気を待つことにいたしましょう。もうすぐそこまで来てます!

 っていうか、昨日なんかは天気もよくて春そのものでしたねぇ。
 そういえば、夕べにお風呂からあがったら思いのほかあったかくて、着替えても汗がとまらなかったので、押入れから扇子を引っぱりだしたんですよ。秋から冬にかけてはまったく必要なくて片づけていたので、今年はじめての登板ですね。
 んで、私の押入れには何本かの扇子や扇がほっぽり入れてあるんですけど、その中から無造作に選んだ赤い扇子をパラパラと広げてみたらあ~らビックリ。

 小早川秀秋が使用していた紋様として有名な「違い鎌」がドンと印刷されてある扇子だったんですよ。

 すっかり忘れてた……こんなの買ってたわぁ、何年か前に! どっかの歴史グッズ店で。
 この『長岡京エイリアン』でつい最近に小早川秀秋のことを扱ってたばっかりだったもんで、「これも縁なのかしら……」と、しみじみ感じ入ってしまいました。いや、それを買ったのも私だし、忘れてたのも私なんですけどね。

 この、「鋭利に研ぎ澄まされた2本の鎌が交差している」紋様の「違い鎌」は、小早川秀秋が愛用していたという陣羽織「猩々緋羅紗地違い鎌模様陣羽織(しょうじょうひ・らしゃじ・ちがいがまもよう・じんばおり 現在は東京国立博物館所蔵)にでかでかとあしらわれていることでつとに有名で、非常にヴィヴィッドな真紅の布地とあいまって鮮烈な印象を残すデザインになっています。
 やっぱり、こんなものを戦場で着込んでいた武将が「ヘタレ」なわけないって! 意外にまっとうだった領主としての側面もあわせて、小早川秀秋像のプラス面への修正を切に願いたいものです。

 ちなみに、この「秀秋=違い鎌」のイメージが強烈すぎるために、今に至るまで小早川秀秋の「家紋」が「違い鎌」だと勘違いしておられる方が多いようなのですが、この「違い鎌」は「敵をなぎ払う」という意味をこめたエンブレムとして秀秋が陣羽織に採用したというだけであって、彼が「家紋」として常用していたわけではありません。秀秋が当主となった小早川家の家紋はきわめてクラシックな「右頭三つ巴(みぎがしらみつどもえ 三つ巴が右に回転している形)」ですし、秀秋本人は豊臣家が朝廷から使用を認められた有名な「五七桐(ごしちのきり)」か、実家・木下家の家紋である「木下沢潟(きのしたおもだか)」を使用することがほとんどだったようです。


 さてさて、こういった戦国ロマンのなんたらかんたらとはまぁ~ったく!! 関係のない話題を今回はやってみたいと思います。「ロマン」という点では通じるものがあるのかもしれませんが、小早川秀秋の「違い鎌」の直後にこんなお題にシフトすることができる個人ブログをやっている、この身に余るしあわせ……それを読んでくださるあなたがそこにいらっしゃるマキシマム・ハピネス!! イィイ~ッヒッヒッヒ。


 先週の水曜日深夜に、今年の1月から放送されていたモーニング娘。を筆頭とするハロー!プロジェクトのアイドルグループがほぼ総出演する夢の連続コメディドラマ『数学♥女子学園』が無事、最終回を迎えました。

 1エピソード30分で全12話。放送途中の段階で、2月の『長岡京エイリアン』でもいちど扱ったのですが、内容はこういったものでした。

『数学♥女子学園』 .... 脚本・山浦 雅大、演出・河合 勇人
 主演 .... 田中 れいな(モーニング娘。)、道重 さゆみ(モーニング娘。)、桜田 通

《あらすじ》
 手続き上のミスで「私立町田数学専門高等学校」に転校してきてしまった、数学が大の苦手な男子生徒・佐藤一樹(桜田通)。
 しかしこの学園は、数学に関しては天才的なセンスを発揮するが自由奔放・天真爛漫な性格で破天荒な行動が目立つ博多弁の女子生徒・町田ニーナ(田中れいな)や、2人のクラスメイトで自意識過剰な性格の立川さゆり(道重さゆみ)らが、「数学番長」の称号を目指して日々ハイレベルな数学バトルを繰り広げる恐怖の地だった....

第1話メインゲスト …… 道重さゆみ(そのままレギュラー入り)
第2話メインゲスト …… ℃-ute(キュート)のリーダー・矢島舞美(そのままレギュラー入り)とモーニング娘。第10期メンバー4名
第3話メインゲスト …… Berryz工房の須藤茉麻とモーニング娘。第9期メンバー(他の役で準レギュラー出演している鞘師里保以外の3名)
第4話メインゲスト …… 吉川友とBerryz工房の清水佐紀(キャプテン)と徳永千奈美
第5話メインゲスト …… ℃-uteの鈴木愛理
第6話メインゲスト …… Berryz工房の嗣永桃子
第7話メインゲスト …… 田辺奈菜美らハロプロ研修生(旧・ハロプロエッグ)3名
第8話メインゲスト …… ℃-uteの中島早貴・岡井千聖・萩原舞
第9話メインゲスト …… 俳優の牧田哲也(唯一、女性でないゲスト)
第10話メインゲスト …… 真野恵里菜とハロプロ研修生の宮本佳林
第11話メインゲスト …… ドリームモーニング娘。の飯田圭織と保田圭
最終話メインゲスト …… ドリームモーニング娘。の石川梨華

※全話にわたり、ストーリーにまったく関係のない「赤塚不二夫作品のうなぎいぬ」のようなポジションでスマイレージのメンバー3名(リーダー和田彩花・福田花音・田村芽実)が出演している


 こういった陣容でお送りしていたわけなんですが、なんといってもモーニング娘。を含めたハロー!プロジェクトのアイドル「モベキマス」がほぼ全員登場しているというポイントが最も大きかったものの、私がこのドラマで一番好きだったのは、そこに安住しない「数学バラエティ」としての側面もちゃんと別に用意していた「二段構え」の魅力をかねそなえていた部分だったのです。ただアイドルが集まってワーキャーやってるばっかじゃないってことなんですね。


 ……と、2ヶ月前に第6話までを観た時点で私は語っておったんですけれども、ね……


 なかなか難しいものであります。3ヶ月にわたる放送の中で、全話を楽しむというわけには、正直なところいかなかったのよねェ~!

 簡単にかいつまんで言いますと、私がこの『数学♥女子学園』にたいして不遜ながら申し上げさせていただきたい苦言は2点ありました。


苦言その1、「数学バラエティ」の側面が弱いエピソードが後半になるにつれて増えた

 何度も言いますが、このドラマがかわいいアイドル総出演で魅せてくれることは大前提にあるとして、私はそこだけに頼らない「攻め」の姿勢を観るのが大好きだったわけで、数学にまったく明るくない私でもいい感じに「あぁ~、そういう解き方があるんだ!」とスッキリさせてくれる問題が毎週出てくるのがたまらなかったんです。

 ところが! 私の個人的な観点から判断させていただきますと、そういう「数学バラエティ」方面で楽しめたエピソードは「12話中、6話」でした。最後は第8話の「道重さんがいる部屋を当てる問題」! それ以降、最終話にいたるまでの4話ぶんはすべて、あんまり数学的には楽しめないエピソードになっていたような気がするのです。
 もちろん、数学要素がまったくないエピソードばかりということではなかったのですが、第11話のように「視聴者が考える時間が用意されていない」演出だったり、最終話のように「問題が難しすぎて説明が省略されている」扱いになっていたため、大すじのストーリーの進行にほとんど影響がない程度に存在が縮小されていたエピソードが多かったのは非常に残念でした。第11話の中盤の問題は、「数学」っていうよりも「暗号なぞなぞ」だったし……最終話で黒板に「Q.E.D.(証明終了)」とでかでかと板書されていたのはちょっとよかったです。オマージュ?
 すべてのエピソードで数学的な問題をミステリー小説のように物語の根幹に取り入れる一貫性があったら、もっとおもしろかったのにナ~!! と感じたんでございますよ。
 だって、「閉鎖された学園」なんて、物語のシチュエーションとしては最高じゃないですかぁ! あそこはふつうの通学制でしたけど。

 ところで、これは苦言ではないのですが、第5話と8話に共通して見られた「確率を上げること=自分の思いのままに事象をコントロールすること」って、私は個人的にはけっこう興味深い問題でした。あぁ、そういう考え方もあるんだぁ、みたいな。
 確率の「80% 」と「100% 」って、似てはいても「イコール」では決してないですよね? ただし、「80% 」は「30% 」にくらべたら「100% 」に格段に近いわけです。
 つまり、第5話と8話の展開は出題者側も解答者側も仲良くいっしょに「あっれぇえ~!?」とズッコケる失敗パターンの可能性もゼロではなかったわけで、ストーリー的にはそうなっちゃいけないんですけど、そこらへんを妄想して数学の奥深さを感じるいいきっかけになりました。それはとってもよかったですね。


苦言その2、終盤のゲストキャスティングで「ハロプロ総出演!」という色合いがぼやけてしまった

 これは「その1」にもまして非常に気になった点で、なんといっても全12話に共通して語られる「物語最大の謎」となっていた「主人公・町田ニーナの姉のゆくえ」の真相がついに明らかとなる最終話まわりの2話ぶんに、満を持して登場したゲストがそろって「ハロプロの人じゃなかった」!! ここにつきます。

 『数学♥女子学園』に出演していた、名前のある役を持った女性アイドルは全員アップフロントエージェンシーに所属しており、そのほとんどが現在のハロー!プロジェクトを構成している方々だったわけです。
 つまり、逆に言うとすでにドラマの中で、「正確に言うとハロプロではない」第4話ゲストの吉川さんや第7・10話ゲストのハロプロ研修生のみなさんといった面々は出演していた前例はあったわけなんですが、それにしても! 終盤に「ハロプロだった、しかもモーニング娘。メンバーだった」お3方がズラズラと登場したのは非常によろしくなかったのではないかと。

 だってなんか、「ハロプロよりも重要な位置にドリームモーニング娘。がいる」みたいな構図になっちゃったじゃないですか……

 いや、そりゃあキャリアでいったらそうなのかもしれませんけど、せっかく「モベキマス中心でお送りするファン待望の連続ドラマ!」って銘打ってあるんですから。せめてこの12話ぶんくらいは「お姉さんがたのお世話にはならない新しいハロー!プロジェクト」っていうカラーを強調してもよかったのではないかと!

 この『数学♥女子学園』を第10話まで観て、「やっぱり昔のメンツのほうがよかったなぁ~。」などと感じる不逞者はそんなにいなかったはずですよ!? そもそも、そういった比較の対象からいい加減に脱け出すためにつくられるべき創世記になるはずだったのです、この『数学♥女子学園』は。

 ドリームモーニング娘。のお3方をさして非難するつもりは一切ないのですが、ついに登場した第10話のラスボス感満点の真野さんをさっさと退場させてしまったスタッフさんの采配には強い疑念をいだかずにいられませんでした。もったいねぇ~!! エピソード自体の数学テイストも極薄だったし。

 あと、非常に心残りだったのが、結局「ハロプロ全員出演」がかなわなかったことね。これは残念ですよ。

 Berryz工房の残り3名が出演していなかったのは残念……というか激しく「?」でした。
 そりゃああなた、スケジュールの問題が大きかったのでしょうが、せっかくなんですから、ねぇ!?
 特に個人的には、先月にリリースされた新曲の『Be 元気・成せば成るっ!』でも大いにその存在感をアピールしている「ミス・絶妙すぎる角度の眉」菅谷梨沙子さんの演技が観られなかったのは実に無念。
 スマイレージの3名も、たった半年前の2011年10月に正式メンバーに昇格したばかりという事情とはいえ、同じキャリアの田村さんがレギュラー出演しているしねぇ。
 だいいち、モーニング娘。の光井愛佳さんだって、怪我の療養という事情はあったとはいえ、ちょっと顔だけでも出してくれなかったもんかしらと。

 スケジュールの問題はわかります! わかりますけれども、ここはなんとしても「全員集合」という記録と気合いを世間に打ち出す姿勢が必要だったのではないでしょうか!? いろいろある昨今のアイドル業界の中で「モベキマスここにあり」という乾坤一擲の大攻勢をかける旗頭にしなければならなかったんですよ、この『数学♥女子学園』はァ!! おうっ、け、血圧が。

 ともあれ、モベキマスを前面に出していく上で「最もその距離に細心の注意を払わなければならなかった」ドリームモーニング娘。の面々を、おそらくは「絵的に豪華だから。」という理由だけで無造作に、しかもよりにもよって最終エピソード付近にゲストに招いてしまったキャスティングは、私としては「それまでの努力がほぼまるごと台無し!」という結果しか残さなかったのではないかと考えています。
 「ニーナのお姉さん」とは言っても、そんなに「年上感」を出す必要もなかったんじゃなかろうかと。


 まぁそのぉ~、ねぇ! いろいろ言わせていただきましたけど、ともかく以上の2点をのぞきましては、私はこの『数学♥女子学園』を大いに楽しませていただきました。

 はい? 演技力? そんなもの、ど~でもいいっすよ! とにかく、それぞれの見せる表情やしぐさの端っこにチラッとでも「そのアイドルが現時点で到達している生きざま」の輝きが見られる瞬間があったらそれで充分なのでございますよ。もともと土台が女優さんじゃないんですから。

 そういった点から観ると、やっぱり最初っから最後まで堂々と「主人公らしい疾走感」を持続させていた主演の田中さんはご苦労様でしたね。「奇行の天才」というキャラクターに思いのほか相性が良かったのが非常に新鮮でした。グループの中では常に中心にいる「まっとうな元気者」という印象があったので、個人的には彼女の新境地を見た気がします。

 あとはやっぱり、そんな主人公にぴったり寄り添っていた道重さんと桜田さんのペアね!
 桜田さんがただの「イケメン要員」じゃなくて、物語の中で貴重な「ツッコミ役」の重責をしっかりと担っていたのが実に心強かったです。この人のセリフのテンポのおかげでシーンがタルくならずに済んでいるっていう局面、けっこうありました。

 道重さんは……やっぱりこの方、頭がいいっていうか、「現場の適応スピード」がものすごく早いんじゃなかろうかと。
 序盤は演じている役の性格を説明することで精一杯だったみたいなんですけど、回をおうごとに演技に余裕が出てきていろんな魅力や人間らしい弱さをあらわしていく手数がどんどん増えていったのには驚きました。こんなこと言ったってしょうがないんですけど、この『数学♥女子学園』が終わったあとにすぐ別のドラマの撮影に入って、それが終わったらまたすぐあとに次のドラマ、っていう手法を繰り返したら、最終的にはすごい女優さんになりますよ、この人!? とにかくポテンシャルが他の方々とケタ違い。

 道重さんが最終回のあるシーンで言いはなった「パンダじゃなくなっちゃったぁ……」というセリフには、現時点での彼女の全身全霊、全経験を振りしぼりきった演技と魅力がこめられていました。道重さゆみさんにとっての『数学♥女子学園』とは、まさにこの一言を発するための作品だったといっても過言ではないでしょう。オンリーワン、代替不能の言いまわし。


 さてさて! こうやって『数学♥女子学園』は12話を無事完走しきったわけだったのですが、このドラマを通じて、私はいろんな「アイドルの出ているドラマ」的なものの味わいを感じることとなりました。女優さんの闘い方とはまるで違う部分からくるアイドルの演技の魅力とかもそうだったんですけど、出演者に起因するものの他に、もしかしたらもっと大きな影響を作品全体にあたえているかもしれない「スタッフ側の事情」に起因している「アイドル出演作品ならではのつくり方」のようなものがちらほら垣間見えるような気がしたのです。

 たとえばわかりやすい点でいいますと、『数学♥女子学園』はシーンによって、会話している集団全体がカメラの中におさまるショットが使われていなくて、「しゃべる人」の顔カットだけがポンポンと多用されているために誰が誰と会話しているのか、誰が誰の発言にこたえているのかがわかりづらく、そこに流れる時間がなんとなく遅く感じられてしまうカメラワークがよくありました。

 実は『数学♥女子学園』を見始めた当初は私も「あれっ、な~んか変だなぁ。ここ、ワンカットでやりとりを撮るだけでいいんじゃないの?」みたいな違和感だけしかなくて、その作り方にする理由なんかはさっぱりわからなかったんですけど、先日に同じく『数学♥女子学園』を楽しんでいたさるお方と話をしていたときに、それは解明されました。


さる方 「あれ、同じ場面でも『別撮り』になってるシーンが多いからだよ。お互いの顔のカットの切り返しだけで進むから変な感じなんじゃない?」


 あぁ~!! そういう事情があったからなんだ。しゃべる相手がその視線の先にいないっていうのはよくあるって聞いたことはありましたけど、スケジュールの都合で「そのシーンにいるはずの人がそろってない」ってこともあるってことなのねぇ、特にアイドルの集合する現場は。
 なるほど。アイドルの出るドラマの時間の流れ方が遅いっていうのは、出演者の演技の問題のほかにもそういう特有の事情があるからなんですねぇ。


 そこまで思い至ったとき、私の脳裏には『数学♥女子学園』をさかのぼること6年のむかし、同じ「ハロプロ勢が制服を着て出演していた学園もの」でありながらも、今年の町田数学専門高等学校でのあれこれとはまるで温度の違う地獄絵図のような物語を現出せしめていた、「偉大なる先輩」たるある映画のことが浮かびあがりました。

「じゃあ、あれもたぶん、現場は大変なことになっていたんだろうなぁ……アイドルが出ているからこその苦難があったからああいう作品になっていたのに違いない。」


 言うまでもなく、2006年9月に公開された、当時一世を風靡していたトップアイドル・松浦亜弥の主演によるアクションサスペンス映画『スケバン刑事 コードネーム=麻宮サキ』(監督・深作健太 脚本・丸山昇一)のことです。

 ちょっと今回は字数がかさんできたので、毎度おなじみのパターンで続きはまた次回にしたいのですが、この『スケバン刑事』もまた、松浦さんの渾身の熱演を筆頭とする絶賛すべきポイントは多々あったものの、演者とは関係のあまりない「作品のリズム」の点でどうしようもない致命的な欠陥をかかえた作品でありました。
 作品を観てもらえればおわかりのように、製作当初から深作監督は「これはアイドル映画ではない。」という点を強くアピールしていたわけだったのですが……

 映画『スケバン刑事 コードネーム=麻宮サキ』における作品テイストと「アイドルが出ている」ことによる問題との熾烈な闘争。その結果や、果たしていかに!?

 そして、『スケバン刑事』と『数学♥女子学園』のどちらにもかなりおいしい役で出演したチャーミー石川さんは、次なる衝撃作『篤姫ナンバー1』で、いったいどの地平へ飛び立とうとしているのだろうか!? これも、気が向いたら気にしてみよう。


 ぜんぜん関係ないんですけど、私は個人的には、『数学♥女子学園』で鞘師里保さんが演じていた「数学バトルジャッジ役」の何代かまえの先輩には、間違いなく松浦さんがいたと確信しています。

 あの動きのキレは絶対にそうだよ、うん。
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