長岡京エイリアン

日記に…なるかしらん

おひまな~ら~、見てよね~  映画『スケバン刑事 コードネーム=麻宮サキ』捜査調書

2012年04月11日 02時07分49秒 | ふつうじゃない映画
 春もたけなわ~。どうもこんばんは、そうだいでございます。みなさま、今日もいい日になりましたか?

 新たな出逢いがあり、人生の新章が開幕することも多い季節なのですが、わが『長岡京エイリアン』はあいも変わらず同じ話題が続いております。

 ギャ~、ごめんなさい! ほんとはこの回できっちりおしまいにするつもりだったんですけど、わかりやすくするつもりで準備したもろもろの分量が異様に多くなってしまったので、具体的なあれこれはまた次回ということで……

 もう、いったいどんだけ松浦さんのことが好きだと言うのでしょうか。
 必ずしもそればかりではないんですけれども、ど~も、この映画は私の心の闇のなにかを強く掻き立てるサムスィングを持っているのであります。

 にしても長すぎ……もともとこの企画、満を持して公開が開始された映画『篤姫ナンバー1』を観に行くための助走として軽くあつかうつもりで始めたものだったんですけど、もう映画を観るつもりの日が間近に迫ってきてるよ!

 ……え? もっちのろん!! ちゃんと映画館に観に行きますよ、わたくしは。
 こういう作品がちゃんと興行として成り立っていてこその平和! 2012年の春の醍醐味だと思うんですよねぇ~。
 小川麻琴さんは出てこないのか。吉澤さんが出るのならちゃんと隣に小川さんがいなきゃあ!!



映画『スケバン刑事 コードネーム=麻宮サキ』にかんするあれやこれや

あらすじ
 爆発物をめぐるうわさで揺れる私立聖泉学園高等学校に潜入した特命刑事が渋谷の雑踏で爆死した。アングラサイトにアクセスした生徒たちを追跡した矢先の殉職だった。サイト上では不気味に時を刻むカウンターが。
 そのころ、ニューヨークから1人の凶暴な少女「K」が日本に強制送還される。「K」はアメリカで逮捕された母親を救うため、警視庁の特務機関の指令を受け、「スケバン刑事・麻宮サキ」として聖泉学園に潜入することになった。 


キャスト(年齢は映画公開当時のもの)

K          …… 松浦 亜弥(20歳)
秋山レイカ     …… 石川 梨華(21歳)
吉良和俊警部   …… 竹内 力(42歳)
神田琴美      …… 三好 絵梨香(21歳)
今野多英      …… 岡田 唯(18歳)
騎村時郎      …… 窪塚 俊介(24歳)
暗闇警視      …… 長門 裕之(72歳)
K の母       …… 斉藤 由貴(40歳)
前任の特命刑事 …… 大谷 雅恵(24歳)


人生の役にたつ可能性のはなはだ低い『スケバン刑事 コードネーム=麻宮サキ』タイムスケジュール

(実際の上映時間)
00:00~02    前任の特命刑事が渋谷の交差点で爆死する

00:02~04    シルエット演出のカッコいいオープニングタイトル

00:04~10   (作中の時間は冒頭の爆死事件のだいたい1週間後くらい)
        CIA の手によりアメリカから強制送還された不法滞在の少女「K 」が警視庁・吉良警部の保護に置かれる
        K は収容時に11人の警察官を病院送りにしている筋金入りの暴力不良少女
        K は母親とともに13年間アメリカに不法滞在しており、母親は現在、スパイ容疑で逮捕されている
        CIA の捜査官と吉良警部との会話から、K の母がかつて日本で「非正規の警察官」として活動していたことがわかる
        K はスキをついて脱走をはかるが、吉良警部の機転をきかせた作戦で再び拘束される

00:10~18   (前シーン・K の帰国の翌日)
        吉良警部は目覚めたK に、唐突に「警視庁特務機関『K (くらやみ)機関』特命刑事」任命の辞令をくだす
        K 機関とは、少年犯罪の解決を目的に、「未成年の特命刑事」を学校などに潜入させて捜査する極秘の警察機関だった
        K 機関はかねてより東京・渋谷の「私立聖泉学園高等学校」で、非合法の爆発物情報アングラサイトにからんだ不穏なうわさを捜査の対象としていた
        だがしかし、そのために潜入していた前任の特命刑事が爆殺されていた
        アングラサイトでは特命刑事の殉職直後から「意味不明のカウントダウン」がはじまっており、このやり取りの時点では「残り62時間35分」がきざまれていた
        吉良警部はこのカウントダウンがなんらかの犯行予告であるとにらみ、K に3日間の聖泉学園への潜入捜査を指令する
        突然任命されたK は当然拒否するが、「事件を解決したらアメリカの母親を司法取引で釈放する。」と言われ、母のためにしぶしぶ承諾する
        K は潜入のためのセーラー服と携帯電話と「麻宮サキ」という偽名を受け取り、非常用の武器として警視庁特製ヨーヨーももらう
        ※この時点ではK はヨーヨーをまったくあつかえない

00:18~22   (前シーンの翌朝・潜入第1日目)
        サキはさっそく聖泉学園に転入するが、聖泉の制服がブレザーだったために初日から思いっきり目立つ
        サキは同じクラスで苛烈ないじめの対象となっている今野多英と、いじめグループの中心人物である秋山レイカの存在を知る
        サキは学園の廊下で謎めいた雰囲気をはなつ用務員の青年に出会う

00:22~32   (前シーンの数時間後・1日目の放課後・カウントダウンは「残り43時間54分」)
        サキは多英をいじめるグループにさっそくガツンといわして一気にかたづける
        サキは助けた多英から、殉職した特命刑事が化学部の部員2名と接触した直後に爆死したことを聞かされる
        サキはくだんのアングラサイトにアクセスして自作の時限爆弾を作っていた部員の1人・東山をショッピングモールで確保する
        ※この時点ではサキはヨーヨーをあつかえないことはないが、操作をあやまって失敗するレベル
        が、化学部のもう1人の部員・天木は校舎で爆弾を爆発させたあとに行方不明になる

00:32~38   (前シーンの数時間後・1日目の夜)
        吉良警部がコンビニでサキに接触し、取り調べで東山がアングラサイトで「ロメオ」と名乗る人物から爆発物の材料を受け取ったと語ったことを伝える
        と同時に、少年犯罪担当のK 機関とは別に、テロ対策の公安警察からも特命刑事が潜入しているらしいという情報をサキに教える
        サキは帰り道のバスの中で用務員の青年と出会い、なぜかバロックのオルガン曲のはいった iポッドを無言でわたされる

00:38~42   (前シーンの直後・1日目の夜22時)
        アングラサイトで突然「イベントの生中継」がはじまり、廃工場におびき出された公安の刑事2名が謎の集団に虐殺される映像が流される
        謎の集団はアングラサイトのカリスマ「ロメオ」を信奉する武装グループであり、ロメオの正体はサキに接近した用務員・騎村時郎だった
        また、学園に潜入した「公安の特命刑事」の正体は秋山レイカだったのだが、時郎に心を奪われたレイカは任務を捨てて完全に時郎の奴隷になっていた
        生中継の直後、サキは取り調べのあとに開放された東山の安否を危惧して東山の自宅に急行するが、東山を拉致する武装グループの攻撃にあえなく敗れる
        ※この時点ではサキは武装グループのクンフー使いに軽くあしらわれており、ヨーヨーを使うひまもなくノビてしまっている

00:42~58   (前シーンの翌日・2日目・カウントダウンは「残り27時間15分」)
        「前日の放課後に校舎で爆弾が爆発し、さらに生徒が2名行方不明になっている」にもかかわらず聖泉学園は普通に授業をやっている
        サキは登校していない多英を心配し、授業をフケて街に出て多英をさがす
        ※ここでGAM による挿入歌『蜃気楼ロマンス』が1コーラスしっとりと流れる
        多英はサキに、ケータイのメールで「1年前に学園で爆弾を爆発させた」親友・神田琴美の話をかたる

       (ここから、多英と琴美をメインにすえた1年前のあれこれ回想シーンがはじまる)
        多英と琴美はともに連日の厳しいいじめに耐える仲間だったが、全国のいじめにあう生徒たちと想いを共有するためのサイトを立ち上げていた
        予想を超えたアクセス数の多さから、全国の学校でいじめが起きていることに憤った琴美は学園の教師に直訴するが、教師たちは「いじめなどない。」と否定する
        おもいあまった琴美は自作の爆弾を職員室に持ち込んで爆破させるが、学園はこの騒動をもみ消していた
        それ以来、多英と琴美のサイトは閉鎖されていたが、ある日突然に「ロメオ」によって、その跡地にくだんのアングラサイトが開かれてしまった

       (ここで時間はサキのいる1年後の現在にもどる)
        レイカがサキに接触し、琴美が持っていた爆弾は「琴美が好きだった男性」から受け取ったものだと発言する
        サキは見つけた多英につれられて病院のリハビリセンターにおもむき、爆破騒動いらい心を閉ざしきっている琴美に面会する
        サキは琴美と会話することはできなかったが、琴美が持っていた iポッドの形状・収録曲と「じろう」というつぶやきに着目する

00:58~01:07 (前シーンの半日後・2日目の夜)
        サキが吉良警部の自宅にあがり、「カウントダウンの終了にあわせて明日、ロメオが聖泉学園で集会をおこなう」という情報をつげる
        同時に、学園の用務員の時郎が真犯人ロメオであり、はからずも自分は時郎に惚れてしまったと吉良警部にうちあける
        吉良警部はサキに、サキの母親もまた若き日にK 機関に所属して駆け出しの自分とともに活躍していた「スケバン刑事・麻宮サキ」だったことをはじめて語る
        吉良警部の家からの帰り道にサキは時郎に連れ出され、武装集団によって廃工場に監禁されてしまう
        ※ここでもサキは背後からの頭部への一撃で失神してしまっており、ヨーヨーをまるで使えていない
        時郎は多英に接触し、翌日の集会について「集会が嫌なのだったらお前が爆弾を爆発させて阻止すればいい。」とそそのかす

01:07~16   (前シーンの翌日・3日目・カウントダウンは「残り2時間00分」)
        吉良警部の指揮によって警察が動いて聖泉学園は閉鎖されるが、体育館ではロメオに賛同してやってきた全国の信者による集会が始まろうとしていた
        ※集会の参加者は全国のいじめ被害学生と爆発物マニアと学園のいじめグループと学園の教師陣(!?)
        サキは監禁されていた廃工場を命からがら脱出して学園にかけつけるが、爆弾を身につけた多英によって集会は大混乱におちいる
        時郎とレイカは多英を連れ去って学園を去り、学園の騒ぎに乗じて武装グループとともに「真の犯罪計画」を発動させ、まんまとそれを成功させる
        ※このゴタゴタのあいまに、カウントダウンの話はいつのまにか「ひっそりと」終わってしまっている

01:16~31   (前シーンの直後)
        「ぜんぶまやかしだったのか!!」怒りに燃えるサキはスケバン刑事特製のパワードスーツを装着して時郎グループのいる廃工場に向かう
        サキとなぜかボンデージファッション全開のレイカとの熾烈な「警視庁レッドヨーヨー VS 公安ブルーヨーヨー対決」
        ※この時点では、サキはレイカには劣るもののヨーヨーをしっかり操作できており、最終的にはパワー押しでレイカに勝利する

        サキと武装グループ6人衆との「ヨーヨー VS サブマシンガンなど対決」
        ※ヨーヨーというよりは防弾スーツにまかせて(頭は無防備です)全力疾走で相手に突進して体当たりをかますサキの肝っ玉の勝利

        ラスト! サキと時郎との「ヨーヨー VS 日本刀対決」
        ※防弾なのに日本刀でいとも簡単に切り裂かれるスケバンスーツ。劣化してしまったのか? ともあれヨーヨー最終奥義で勝利
        満身創痍になりながら、多英と化学部の東山・天木を救出したサキ。しかし、その瞳にはむなしさが……

01:31~36   (前シーンの数日後)
        闘いによるケガの治ったあと、釈放されたアメリカの母親と電話で会話を交わすサキ
        母親と吉良警部とのただならぬ過去を知ってか知らずか、さわやかに笑って警部のもとを去るサキ
        多英と元気になった琴美とで、3人いっしょに学園に戻っていく姿でエンディングテーマ



 ……とまぁ、こんな感じなのでございますよ。
 ここまで読んだあなた、あんたは、エライ!!

 そして、そんなあなたならば、この映画における最も大きな病巣のようなものを、なんとなくでも察知することができていらっしゃるのではないでしょうか。
 そうなんです……私も次回は、そのあたりをちゃんと主張していきたいと考えているのですよ。

 すなはち、この『スケバン刑事 コードネーム=麻宮サキ』の最大の失敗要因は、脚本なのだ~!!

 タイムスケジュールを自分でまとめてみて再認識しました。
 この映画、わけわかんねぇにもほどがあるわ……

 いでよ、もったいないお化け!! 降臨してそのあわれみの翼の音をこの映画の頭上にひびかせたまへ。
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