長岡京エイリアン

日記に…なるかしらん

Fantasy と「さゆルビー期」が始まる  モーニング娘。田中れいな卒業記念日 in 日本武道館

2013年05月25日 22時57分30秒 | すきなひとたち
 どうもこんばんは! そうだいでございまする~。
 へへへ、隠したっておいらは知ってるんだぜ……そこのあんた、土曜日の今日も働いていたんだろう? 奇遇だな、実はおいらも働いてたんだ。今日も一日お疲れさまでした! うわ~ん、休みたいけど働いてお金もいただきたいよう!!

 ってなわけで、前回に引き続いての先日5月21日火曜日、東京・九段下で挙行された一大祭典の極私的体験記のいよいよ本題でございます。


『モーニング娘。コンサートツアー2013春 ミチシゲ☆イレブンSOUL 田中れいな卒業記念日 in 日本武道館』


 まず最初に、今回のコンサートに来てかなり早いうちに気づいた、2011年の高橋リーダー、2012年の新垣リーダー&光井さん卒業コンサートと、今回の田中エース卒業コンサートとの決定的な「空気感のちがい」に触れなければなりません。私みたいなアパトサウルスなみに神経のにぶい人間でさえも、会場に来てさほど時間も経っていないうちに「はた?」と気にせざるを得ないあきらかな相違が、そこにはあったのでした。

 それは、「お客さんの女性率が異常に上昇している」!! ここなんですよ。

 モーニング娘。の日本武道館コンサートは、さすがは伝統ある日本一のアイドルグループと言うべきなのか、むくつけきオッサンがたは当たり前のこととして、もっと年長のシルバー層、妙齢の女性、家族連れ、学生、外国からのお客さんといった幅広い顔ぶれが一堂に会するという楽しさがあるのですが、まず女性アイドルグループのコンサートに女性のお客さんが集まることからして珍しいというのに、今回の田中エース卒業コンサートではさらに、おそらくは田中エースや道重リーダーと同年代かと思われる20代前半のうら若き女性が1人もしくは2~4人で連れだって、と見られる客層が、前回・前々回に比べて格段に増えていたのです。しかも、おしゃれな美人さんが多かった多かった!!
 私の見立てでは、今回のお客さんのうち、女性は実に「3割」に達していたような印象を受けました。これはも~、ものすんごい空気感のちがいですよ!

 この傾向の詳細は、午後5時の開場時間になって会場にお客さんが入るようになってからさらにはっきりしてきました。どうやらこれは、全体的に女性が多いというよりも、ステージに最も近いアリーナ席に陣取っている、メンバーカラーTシャツにサイリュウムの両手持ちがほぼ義務化されている年季の入ったエリートファン層に変化はほとんどなく、1階・2階の「田中れいなが卒業するそうだから武道館コンサートだけに来てみた。」という感じの、ややソフトめのお客さんがたの女性率が異常に高いということらしいのです。

 私の今までの少ない経験の中では、女性ファンが多い多いと言いつつも、これまでの高橋リーダー・新垣リーダー両名の卒業コンサートには、どこからどう見ても「中小企業の現場好きな社長」といった感じの頼もしげなおじさんが特攻服を着こんで若いファンを数名引き連れているという、前線に赴く直前に訓示をたれる鬼軍曹のような緊張感と重厚さにあふれる風景がほうぼうで見られたのですが、もちろん、そういう人たちもゼロではないものの、会場はおおむね「これからどんなコンサートが始まるんだろうね~。わくわく!」というやけに新鮮な初々しさに満ちていたのです。これは異質だ……

 簡単に言ってしまうと、これがモーニング娘。の「5期メンバー」と「6期メンバー」のファン層の違いなのでしょうか。年長の男性に強い5期と、同年の女性に強い6期! 心なしか、今回馳せ参じたと思われる田中エースファンの男性は、全体的にコンピュータに強そうなもの静かな印象の人が多く、やっぱりああいう強めのキャラクターのファンになる人は自分が前に出るというタイプではないんだろうな、と邪推してしまいました。田中エースにしろ道重リーダーにしろ、ロッキーズは他のモーニング娘。メンバーとはちょっと違う目立ち方で注目を集めていく代替不能な魅力がありますからね。

 あと、それに加えて会場がフレッシュなのは、やっぱりそれだけ新しい9期と10期、そして11期に惹かれて武道館にやってきたというあらたなるファン層が着実に増えてきたということでもあると感じました。
 ファン層の若返りがちゃんとなされていて、さらに女性の心もしっかりつかんでいる! 老練なファンが毎回集まることもうれしいのですが、こういう新規の取り込みが確かに機能していることに、私はコンサートが始まる前から妙に感動してしまいました。こいつぁ未来は明るいぜ! っていうか、モーニング娘。の輝ける朝はもう、とっくに明けている!! 『ラジオ体操』が終わって子どもたちがスタンプを押してもらい、ハトが「ほーほー、ほっほー。」っていう、あの独特なビートを刻んでいるくらいの時間だ!


 そんなこんなの高揚感をもちながら座席にすわった私だったのですが、今回の「2階北東サイドスタンド席」はステージのほんとに真横で、しかもはるか上方。やっぱり見えづらかったっす……すぐ右脇に、角度の関係で肉眼で見られない観客のためのステージモニターが設置されていたのですが、もちろんそれはありがたかったものの、実際にステージが始まると正面下の本物を観るお客さんと右脇のモニターを観るお客さんとで視線が交錯してしまい、私の場合は、常に左隣のお客さんのこっち向きの顔を気にしながら正面を観るというヘンな緊張感にみまわれてしまいました。この人も、ヲタクさんとはとても思えない、ピアスとあごひげの似合う2枚目のモデルみたいな青年でしたね。静かにコンサートをみつめて合いの手を入れることはほとんどなかったものの、ステージを観ながらたまにうなずいていたのが印象的でした。ステージに出る仕事の人なのか?
 前回の1階席を体験してしまった私としてはやっぱり「うむむ。」な座席だったのですが、ステージにメンバーが出てきたときにほうぼうから「ちかっ!」「すぐそこだねー。」という声があがっていたのが実に新鮮でした。うん、確かにサイドスタンド席は、ステージ正面前の南スタンドの2階席とかにくらべたら、見えにくくてもステージに格段に近いです。こういう部分に鈍感になってはいかんと自分を戒めました。


 開場時間もしばらくたつと会場のボルテージはじょじょに上がっていき、恒例の、アップフロントグループの所属アーティストが一同で歌唱する『愛は勝つ』の PVやハロー!プロジェクト各グループの新曲 CMがステージの大スクリーンで流れ、いよいよ開演の瞬間が近づいてきた、というワクワク感が満ちていきます。今回はそのあとにハロプロの新アイドルグループ「 juice=juice(ジュースジュース)」によるオープニングアクトと、田中エースのモーニング娘。卒業後の活動グループとなる女性ロックバンド「 LoVendoЯ(ラベンダー)」の2曲ほどのお披露目が15分ほどずつで連続していました。会場もステージも、どっちも初々しいね~。

 さて、お話は時系列からずれてしまうのですが、他の公演のことは知りませんが、私が体験した3回のモーニング娘。コンサートでは、ファンで埋め尽くされているはずの会場をぐるっと見まわしてみたときに、必ず「あれっ?」と気になってしまう不思議な一角があります。しかも、ステージから見て真正面に!
 南スタンドの1階座席がそうなんですが、ここはどうやら「関係者席」になっているらしく、TV カメラの機材が入ったり全員が着席していたりするために、サイリュウムもほとんど点灯しないので、そこだけ真っ暗でかなり異質な空間になっているのです。
 公演中もいちめんがサイリュウムが輝いているのに、よりによってステージのまん前にこんな沈黙空間があるとは。しかも、そこに座って静かに見つめている方々のほとんどは、同じハロプロでしのぎを削る他グループのメンバーだったり、モーニング娘。の先輩卒業メンバー様だったりして! アイドルの世界はまさに、ライヴァルとか先輩後輩とかのキビしい競争社会&徒弟社会なのねェ~!! なにもかもが、ステージ上の華やかさとは正反対の、汗まみれ涙まみれな体育会系……だが、そこがいい!!

 そういえば、会場の照明がおとされてモーニング娘。の舞台が始まる直前に、はかったようにアリーナ席がどよめいて、それにつられて会場1万名の視線がその関係者席に集中するという瞬間がありました。
 私のいる位置からはあまりにも離れすぎている場所だったのでしかとは判別できなかったのですが、それはどうやら、関係者席に入ってきた「ある人物」に反応したものだったようです。だとしたら、それは皆が知っている有名人だったことに間違いはなかったようなのですが、私はその後、家に帰ってからニュースで、そこに AKB48の指原莉乃さんが来場していたらしい事実を知りました。じゃあ、あのどよめきは指原さんに向けられたものだったのか……?

 いや、それはおそらく、違う!! 私は見逃しませんでした、そのどよめきとともに、アリーナ席のほうぼうで、本来ならばモーニング娘。メンバーの工藤遥さんに振られるはずだった「オレンジ色のサイリュウム」がブンッブン振り回されていたことを……
 「モーニング娘。のくどぅーじゃないオレンジ色」といえば、これはもう「菊の御紋」「葵の御紋」「丸に二引き両」と同じように、その名を口にすることもはばかられる「やんごとなきお方」のことをさすことは間違いがありません。ハロプロ物産の伝説セールスマン、エリック亀造のご来迎だ~!! 実は後藤真希さんもメンバーカラーはオレンジだったのですが、たぶんあれはごっちんではない。

 やっぱりあの方はおいでになったのだ……ロッキーズのかけがえのない「もう1人」を静かに正面に見すえて、田中れいなさんのモーニング娘。メンバーとしての最後の舞台はついに開幕することとなりました。この始まり方に感動しないファンが果たしているのだろうか!?
 蛇足ながら、ロッキーズには正しくはさらにもう1人メンバーがいらっしゃるのですが、それはこの際ふれないことにしましょう! 加入した経緯が違うし、今はママタレ活動でいそがしいだろうから。


 さて、先に言ってしまったように、ついに火蓋が切られてしまった日本武道館コンサートは、LoVendoЯの2曲歌唱という形で、主役の田中エースがフライングぎみに登場するスタートとなったのですが、それが終わって4人が姿を消すと、「このコンサートのタイトルは『ミチシゲ☆イレブンSOUL 』なんです!」とばかりに、第8代リーダーこと、我らが道重さゆみさんが単騎でステージに駆け上がり、自身のソロ曲『ラララのピピピ』(2012年)をバックにかなり気合の入ったダンスを披露してくれました。タイトルの通りにほんわかした曲かと思っていたのですが、今回のオープニングのために新録されたというヴァージョンを背に躍動する道重リーダーの身のこなしはまさに「かっくい~!」の一言で、会場は一気にピンク色にひきしまっていきました。リーダーに就任してからというものの、道重さんはここらへんの決意のたたずまいが本当に凛々しい。基本がファニーなだけに、その両極から生じるギャップがステキなんですね。

 そして、この流れにあわせてステージの大スクリーンでは、他の10名のメンバーの衣装を着たリーダーと本人とがいっしょに舞う文字通りの「道重11変化」が展開されていた……らしいのですが、かたくなに実物のいるステージしか観ていなかった私は、そこらへんのスクリーンの模様をまったく視界に入れられませんでした! 右脇のモニター? だぁれが観るかっつうの!! だって、目の前にモノホンがおはしますのよ!?
 実は、私のいた座席はこういったスクリーンがまるで見えない状況にあわせてさらに、舞台上のメインスピーカーの位置のせいか、MC のときのマイクの声が一様にぐわんぐわん反響してなに言ってんのかさっぱりわかんないという惨状も加わってしまっていました。それはまぁ、私が右のモニターの方に顔を向ければ、そっちのスピーカーから聞こえてくる音声でなんとか解決していたのですが、私も基本的にモニターを観なかったもんですから、コンサート中に4回くらい入っていたMC の内容もあんまり聞けていない状態になっていました。なんか、けっこうおもしろいやりとりが連発していたらしかったのですが……無念。

 ただ、やっぱり私にとっていちばん大事だったのはグループの歌唱とダンスが生で楽しめることで、他の環境に多少の難があったのだとしても、そこがしっかりとおさえられていたらもう充分だと!

 いや~、堪能しましたね。まさしく本物のクオリティですよ。

 今回、私にとって最大の収穫となったのは、なんといってもグループの「ほぼ頭上」に近い角度から、最近特に力が入れられてきている歌唱中のフォーメーションのめまぐるしい移動を主体とした、ダンスレベルの異様な高さがあらためて再確認できたことでした。
 も~、ものすごいんですよ! 個人個人の全身をフルに使った振り付けもすでに難しいのに、11人の頭がくるくるくるくる回転したり交錯したりすんの!! 『キン肉マン』の「悪魔人形ボックス」もはだしで逃げ出す連携と団結のめくるめくカレイドスコープ! これは仲が悪かったら絶対にできないパフォーマンスだ。

 序盤から、曲は『 Help me!!』(2013年 52ndシングル)と『ワクテカ Take a chance』(2012年 51stシングル)などといった最近の鉄板曲が惜しげもなく披露されていくのですが、ひとつひとつを連続してこなしていくだけで十二分な達人芸であるのに、それらを展開させているステージが、あきらかに PV撮影や TV収録のスタジオよりも狭くて踊りにくそうなのに、そこを平然と美しくやりきっていくわけ!! これには文句なしに大感動でした。
 だって、舞台には2~3段の階段があるんですよ!? そこを顔を正面にすえたまま降りたり昇ったりジャンプしたりして、次の自分のポジションまで秒単位のタイミングにあわせて移動していくわけ!! 歌パートのあるメンバーは生歌をちゃんと唄いながらよ!?
 いや、そりゃあ「プロなんだから当たり前」と言われればそれまでなんですが、それをやってる人たちがみ~んな、私よりも格段に年下なわけですよ。もう、うなるしかありませんよね。そして、そういう部分を演出的にわざとらしく観客に見せるんじゃなくて、なるべく目立たないように隠しているという姿勢がすがすがしい。凛々しい。道重体制は、ステージ上の凛々しさとそれ以外のやんちゃっぷりとのギャップが素晴らしい。

 私はこの道重体制に、あのプラチナ期のひそみにならって、謹んで「さゆルビー期」という呼称を献上させていただきたいと思います。他の人がいっさい使わずとも、我が『長岡京エイリアン』では頑固一徹で使用し続けさせていただきます。
 ルビーはもちろん、道重リーダーの誕生石にならったものなのですが、誕生石といえば『ジュエルペット』、『ジュエルペット』といったらも~あなた、アニメ第1作の主人公「紅玉りんこ」を演じたあのお方ですよ!! 強引だとは言わせない。

 ところで超蛇足ですが、名探偵シャーロック=ホームズの名作短編に『 Blue Carbuncle』(1892年)というタイトルのものがあるのですが、ここに登場する宝石のガーネットを、日本ではなぜかルビーの別名である「紅玉」と訳してしまっていたために、最近の改訳までに半世紀近くものあいだ、『青い紅玉』という、ある意味では内容以上ににミステリアスなタイトルが広まっていました。ルビーは「紅玉」、ガーネットは「ざくろ石」だぞ! みんな気をつけよう。


 そんな「さゆルビー期」道重体制なのですが、最初の MCではなんと、実に第6代リーダー高橋愛体制いらい1年半ぶりの復活となる「サブリーダー」に第9期メンバーから譜久村聖(みずき 16歳)、第10期メンバーから飯窪春菜(18歳)の両名が就任することが発表され、今まで以上に「女子力重視!」の路線が強調されていくことは間違いがなさそうです。そのあとの MCでもいじられていましたが、いたって正当なものであるはずなのに、譜久村さんの就任に「縁故採用」の香りが濃厚にただようのはなぜなのでしょうか。

 さて、私の経験上、このコンサート最初の MCには前2回のどちらにもプロデューサーのつんく♂さんが登壇し、新メンバーオーディションの開催や合格者のお披露目といったサプライズ発表を執り行っていたのですが、今回はそういったイベントはなしで、ちゃっちゃと次の曲にうつるという進行になっていました。
 でも、これって私にとってはとてもうれしい流れでしたね! つんく♂さんはもちろん出たほうが会場も盛り上がるわけなのですが、やはりそこらへんの飛び道具な出し物がなくとも、モーニング娘。の本領発揮たるコンサートは充分におもしろいはずだし、そこをしっかりと証明してくれたのが今回のコンサートだったと感じたのでした。これは本当に頼もしいことだし、当然ながら、「誰かの卒業発表」という悲報がなされなかったことにも心の底から胸をなでおろしました。道重体制1周年、千秋万歳!!

 その後、最新シングルの『ブレインストーミング』(53rd)を皮切りに再開された名曲づくしの連発はまさしく圧巻の一言。2時間の内容があっという間にハイテンションの奔流で埋め尽くされていくといったおもむき。あ~もう幸せ!

 コンサートで歌唱された曲のラインナップは、全体的に最近の『恋愛ハンター』(2012年 49thシングル)あたりからのシングル&カップリングや、最新アルバム『13 カラフルキャラクター』(2012年)の収録曲がまんべんなくちりばめられていたものの、やっぱりたまらなかったのは、中盤に古くは『 Ambitious! 野心的でいいじゃん』(2006年 30thシングル)から『 Only you』(2011年 46thシングル)あたりまでの、あのプラチナ期とその周辺を中心にすえたメドレーがかなり力を入れて披露されていたことでした。
 『笑顔 YES ヌード』、『みかん』、『なんちゃって恋愛』、『気まぐれプリンセス』、『女が目立ってなぜイケナイ』、そして、私の最も好きな『泣いちゃうかも』……
 思わず、「もしかしたら私は今、半死半生の状態で病院の集中治療室にいて、こういった走馬灯を観ているだけなのではなかろうか?」と疑ってしまうほどのどストライクな選曲に超感動。考えてみれば、こういう言い方は道重リーダーに大変失礼なのですが、そのあたりの名曲の歌唱パートの中枢をになっていたオリジナルメンバーはこの公演をもって、全員グループを去ったということになるのです。

 でももちろん、これからもこれらの名曲の数々はモーニング娘。の新たなる声によって唄い継がれていくでしょう。そういうところの安心度、第9~11期メンバーのみなさんの絶対の信頼度と成長の著しさを身に沁みて感じ入った今回のコンサートでもありましたね。個人的にはもう、鈴木香音さんの歌唱力に惚れなおしちゃいましたよ、あたしゃ!!


 で、気がつけば恒例の、およそ10分間になんなんとするアンコール絶叫と、水色のサイリュウムにいろどられた田中エースの卒業セレモニーが行われていたわけで。

 多くのニュースが語っているように、セレモニーは田中さんの冗談とメンバーの笑い声にいろどられた、高橋リーダーや新垣リーダー、光井さんの卒業セレモニーとはまるで空気感の違うやりとりに終始していました。 
 でも、それがもちろん、お互いに溢れようとする涙を全力でおさえながらのなごやかさであったことは言うまでもないでしょう。私はどうしても、笑顔で抱き合って離れた直後、堰を切ったように号泣しだして工藤遥さんになだめられていた佐藤優樹さんの姿から目が離せませんでいた。泣くな、まぁーちゃん!! こんなに愛らしい人物がいるグループの、今後の未来の明るさを願わずにいられる人が果たしているのでしょうか!?

 セレモニーも終わり、ダブルアンコールで最後の最後に歌唱された楽曲は、田中れいなさんと第6期メンバーのデビュー曲でもある『シャボン玉』(2003年 19thシングル)。

「愛するひとは」
「れいなだけー!!!」

 別れの口惜しさを唄う怨み歌であるはずなのに、なんなんだろうか、この至福感は!?
 やっぱり、この去り方が田中れいな流。別れも悲しさも忘れ、ハイテンションでみんながいっしょになって唄うという、まさに彼女らしいお祭り感の中で、2013年5月21日の田中れいな卒業コンサートは幕を閉じたのでした。


 いや~、2時間半、全26曲。雑味なし、プロフェッショナル大吟醸の最高の公演でした。
 今回は全体的にロッキーズを中心においた歌メインの公演内容になっていたため、トーク以外の MC企画がまるごとカットされて工藤遥さんや生田衣梨奈さんあたりのおもしろさが前に出る機会がちょっと少なめな印象にはなっていたのですが、その分も次回から、新たなる輝きを見せる「さゆルビー期」のメインの1カラットとして、各自さらにぐんぐん成長していくことでしょう。
 ほんとにね~、9~10期の実力の伸びはハンパないですよ! 私としましては、これほどに新体制での次回公演が楽しみになる卒業コンサートはありませんでした。今まではどうしても、不安の感情も無きにしも非ずだったんですが、そんなものはまるめてぽいっと捨てちまえ~っと!!

 でも、次回はぜひとも、もちっと! もちっとだけでいいから、観やすい席で観たいなぁ~、なんてやっぱり思っちゃったりして。でも、私のことはどうでもいいや。あ~、来られてよかった。


 さぁそして、この公演をうけて、次なる9月10日の℃-ute日本武道館初コンサートはいったい、どんなことになるのでありましょうか!? 中島早貴さんも観に来てたそうですからね。

 まだまだ私も死ねないねェ~! がんばって生き抜くぞ~いっと。

 田中れいなさん、今までまっこと、お疲れいなさまでございました! そして、これからもひとつ、なにとぞよしなに!!
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