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長岡京エイリアン

日記に…なるかしらん

九段下にたなびく曇天! 決戦の時せまる

2013年09月08日 23時03分03秒 | すきなひとたち
 さぁ、いよいよ近づいてまいりました!

 なにが近づいてきたって、あなた……モーニング娘。のお姉さんグループ(かつては妹でした)の「やさしそうなほう」こと、℃-ute(キュート)のグループ史上初の日本武道館公演ですよ!! しかも9月9日と10日の2デイズ。

 盛りあがってまいりましたぁ。もちろん私も一日だけですが参加させていただきます。いつもどおりの当日券で!
 いやぁ、自分としても年内に2回以上武道館におもむくのは初めてだし、モーニング娘。でないグループのコンサートに行くのも初めてなんでねぇ! いつもながら、今回も緊張しております。
 っていうか、現場の混みぐあいがまったく予想できない! 今年春の田中れいなエース卒業コンサートのときもギリギリでしたが、まさか今回こそ、会場入りできずに千葉に帰宅なんてことになるのではないかと危惧しております。でも、当日券ならびのドキドキにも味を占めちゃったんだから仕方がない!

 今回も、最高の時間に立ち会えることを楽しみにしております。
 帰りにうどん食べてけなくなる時間まで、盛り上がるぜぇ~い!!


 ちなみに9月8日現在、明日・あさっての天気予報は「おおむね晴れ」ですが。
 たぶん、この予報は東京では特に夕方から夜以降に大ハズレするでしょう。


 そんじゃま、行ってきま~っす☆
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見わたす限りの美しさ、死臭ふんぷんたる  ~映画『風立ちぬ』~  前置きだけ

2013年09月06日 21時20分45秒 | ふつうじゃない映画
 すんません! 今回の記事で感想までいきたかったんですが、映画に関する情報だけでけっこうな文量になっちまったんで、具体的なことはまた次回に仕切りなおしてやりたいと思います。
 もうちょっとばっかし待っててね!


『風立ちぬ』(2013年7月20日公開 126分)

スタッフ
原作・脚本・監督 …… 宮崎 駿(72歳)
作画監督     …… 高坂 希太郎(51歳)
音楽       …… 久石 譲(62歳)
プロデューサー  …… 鈴木 敏夫(65歳)
主題歌      …… 荒井 由実『ひこうき雲』(1973年11月リリース)
製作       …… スタジオジブリ
配給       …… 東宝

 『風立ちぬ』(かぜたちぬ)は、宮崎駿により月刊誌『モデルグラフィックス』(大日本絵画)において、2009年4月号から2010年1月号まで連載されたマンガ作品(全9話)と、それを原作としたアニメーション映画。

 航空技術者として活躍した堀越二郎(1903~82年)が主人公のモデルとなっている。七試艦上戦闘機、九試単座戦闘機、零式艦上戦闘機の設計などを手掛けた、二郎の生涯が描かれる。東京、名古屋、ドイツなどを舞台に、二郎の10代から30代までを中心に物語が展開される。航空技術者としての活動とともに、オリジナル要素であるヒロインとのロマンスも盛り込まれている。

 宮崎駿が『モデルグラフィックス』に連載したマンガがアニメ化されるのは、1992年の『紅の豚』以来2作目となる。
 実在の人物である堀越二郎をモデルに、その半生を描いた作品であるが、堀辰雄(1904~53年)の中編小説『風立ちぬ』(1938年)からの着想も盛り込まれており、実際のエピソードを下敷きにしつつもオリジナル要素を盛り込んだストーリーが展開される。宮崎が監督した作品で、実在の人物を主人公とするものは初めてである。また、主人公のモチーフには、宮崎の父の人生も反映されている。宮崎の父は、幼いころに関東大震災に遭い、その後、零式艦上戦闘機や月光の風防などを製造する会社の経営に携わり、前妻を結核で亡くしている。これらをモチーフとすることで、本作の主人公像が作られていった。

 映画『崖の上のポニョ』(2008年)の製作を終え一段落したことから、宮崎駿は『月刊モデルグラフィックス』(大日本絵画)にマンガを連載することとなった。宮崎は当初は自身の趣味のつもりで描いていたといい、本作を映画化することは全く考えていなかった。その後、鈴木敏夫が映画化を提案したが、宮崎は本作の内容が子供向けでないことを理由に反対していた。宮崎は「アニメーション映画は子どものためにつくるもの。大人のための映画はつくっちゃいけない。」と主張していたが、鈴木は戦闘機や戦艦を好む一方で戦争反対を主張する宮崎の矛盾を指摘し、「矛盾に対する自分の答えを、宮崎駿はそろそろ出すべき。」と述べて映画化を促した。映画版の企画書の中で、宮崎は製作意図について、「この映画は戦争を糾弾しようというものではない。ゼロ戦の優秀さで日本の若者を鼓舞しようというものでもない。本当は民間機を作りたかったなどとかばう心算もない。自分の夢に忠実にまっすぐ進んだ人物を描きたいのである。」と述べている。

 2012年12月の記者会見においては、高畑勲が監督したスタジオジブリ制作の『かぐや姫の物語』も、同日公開の予定と発表されていた。宮崎と高畑の映画が同時期に公開されるのは、1988年に『となりのトトロ』と『火垂るの墓』が2本立て同時上映されて以来だが、今回は同時上映ではなく個別に上映される予定となっていた。しかし、『かぐや姫の物語』は2013年に入っても絵コンテが完成しなかったことから、公開時期を延期し同年秋に公開されることとなった。

 制作中、スタジオジブリの鈴木敏夫に対して、映画監督の庵野秀明が「零戦が飛ぶシーンがあるなら描かせてほしい。」と申し入れていた。しかし宮崎は、作画スタッフとしてではなく本作の主人公として出演するよう、庵野に要請した。庵野は困惑しつつもオーディションを受けたが、その直後に宮崎から改めて出演を依頼されたため、庵野も出演を受諾した。宮崎は主人公役に庵野を選んだ理由として、「いい声だからでなく、存在感で選んだ。」としている。

 堀越二郎の長男は、主人公については「いちずさ、気性、生きざまが美しく、その子供としてすごくうれしかった。」と語っている。さらに「父は必ずしも零戦は好きではなかった。」と指摘し「宮崎監督がすごいのは九試完成までで、零戦を描いていないこと」だと評している。零戦は好きではなかったという理由について堀越の長男は、設計時の要求水準の高さ、テストパイロットの殉職、特別攻撃隊での使用など、二郎にとって零式艦上戦闘機には辛い思い出が多かったことを挙げている。
 また、本作を巡っては軍用機の開発を題材としていることもあり、マスコミなど各所で様々な反応が見られた。

 映画版は全国454スクリーンで公開され、2013年7月20・21日の2日間で興行収入9億6千万円、動員74万人になり映画観客動員ランキングで初登場第1位となった。2013年7月25日、イタリアで開催される第70回ヴェネツィア国際映画祭で、最高賞「金獅子賞」を競うコンペティション部門の上映作品に『風立ちぬ』が選ばれたことが発表された。
 同年9月1日までで累計興行収入88億4千万円、累計動員714万8485人となり6週連続映画観客動員ランキング第1位となった。


おもな登場人物とキャスティング
堀越 二郎 …… 庵野 秀明(53歳)
 本作の主人公。子供のころから飛行機に憧れ、東京帝国大学で航空工学を学んだ。三菱重工業に入社し、ドイツへの留学を経て航空技術者として数々の戦闘機を設計することになる。七試艦上戦闘機の開発では初めて設計主務を任されるが、同機は飛行試験中に墜落した。失意の中、休暇で訪れた長野県北佐久郡軽井沢町で菜穂子に出会う。その後、九試単座戦闘機の試作機に逆ガル翼や沈頭鋲(リベット)を採用するなど、独創的な設計を行い、その非凡な才能を開花させる。のちに零式艦上戦闘機など優れた飛行機を次々と生み出した。

堀越 加代 …… 志田 未来(20歳)
 二郎の妹。医師となり、菜穂子の看病のために黒川邸を訪れる。

二郎の母 …… 竹下 景子(59歳)

里見 菜穂子 …… 瀧本 美織(21歳)
 東京に住む資産家の令嬢。
 本作オリジナルの架空の人物で、名前の由来は堀辰雄の長編小説『菜穂子』(1941年)にちなむ。

菜穂子の父親 …… 風間 杜夫(64歳)

本庄 季郎 …… 西島 秀俊(42歳)
 二郎の三菱重工業での同僚の航空技術者。東京帝国大学時代からの友人。九六式陸上攻撃機の設計主務を務めた。

黒川 …… 西村 雅彦(52歳)
 三菱重工業の二郎の上司。二郎に難易度の高い設計を任せるなど、仕事に対して厳しい一面を見せる。
 同名の「黒川圭介」という登場人物が堀辰雄の小説『菜穂子』にも登場している(菜穂子と結婚する人物)。

黒川の妻 …… 大竹 しのぶ(56歳)

服部 譲次 …… 國村 隼(57歳)
 二郎が所属する三菱重工業設計課の課長。二郎の手腕を買っており、九試単座戦闘機の開発では設計主務として二郎を推薦する。

カストルプ …… スティーブン=アルパート
 軽井沢町に滞在していたドイツ人。たまたま二郎や里見家と同宿だったことから、二郎と菜穂子が交際を始める際に立会人となった。

ジャンニ=カプローニ(1886~1957年)…… 野村 萬斎(47歳)
 世界的に著名な飛行機製作者。夢の中で二郎と邂逅して二郎を激励する。
 宮崎駿は野村萬斎への演技指導において「カプローニは二郎にとってのメフィストフェレスだ。」と説明している。



 すみませんねぇ~、もうちょっと待っててつかぁさい。
 まぁ、大丈夫だろ! 劇場公開もまだまだ続くだろうしねぇ。

 なにを今さらって感じなんですが、ジブリはすごいよねぇ、ほんと……
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中天すでにさへぎるものなし  ~モー娘。ファンこそ果報者なれ~

2013年09月05日 23時17分39秒 | すきなひとたち
オリコン モーニング娘。初の年間3作目首位 3作連続1位は11年半ぶり
 (オリコンスタイル 2013年9月3日付け記事より)

 アイドルグループ・モーニング娘。の54thシングル『わがまま 気のまま 愛のジョーク/愛の軍団』(8月28日発売)が初週14.4万枚を売り上げ、9月9日付け週間ランキングで首位に初登場した。シングル首位獲得は3作連続通算14作目。年間シングル3作目の首位獲得は、1998年1月のメジャーデビューから15年で初となった。
 今作は、5月に田中れいな(23歳)が卒業し、10人体制での第1弾シングル。『Help me!!』(1月発売、初週9.3万枚)、『ブレインストーミング/君さえ居れば何も要らない』(4月発売、初週9.4万枚)に続き3作連続で1位を獲得し、初週売上も前作から5万枚も伸ばした。

 モーニング娘。は、2000年に『ハッピーサマーウェディング』『I WISH 』、2001年に『ザ☆ピ~ス!』『Mr.Moonlight 愛のビッグバンド』、2002年に『そうだ!We’re ALIVE 』『ここにいるぜぇ!』でそれぞれ年間2作の首位を獲得しているが、3作目の首位は初。全盛期にも成し得なかった記録を打ち立てた。
 シングル3作連続首位は『ザ☆ピ~ス!』(2001年7月)、『Mr.Moonlight 』(同年10月)、『そうだ!We’re ALIVE 』(2002年2月)で記録して以来11年半ぶりで、2003年7月にデビューした現リーダー・道重さゆみ(24歳)をはじめ、現メンバーの全員にとって初体験。先月末の新曲発売記念イベントで道重が「たくさんのアイドルグループが勢いづいているなか、私たちも『倍返し』で巻き返しできるように頑張ります。」と意気込んだとおり、目覚ましい巻き返しを見せている。

 シングルTOP10入りは54作目。自身の持つ男女歌手グループ、ソロ歌手を通じて歴代1位の記録「通算シングル TOP10獲得作品数」を更新した。



 ……やっと、時代の歯車がまっとうな方向にまわり始めるようになったか。長かった……じつに長い夜であった。

 いやいや、モーニング娘。はいつだってピーカン天気のナンバーワンでありました。ただ、世の家々のカーテンが閉じられていたというだけのことだったのでありましょうか。
 せいぜい TVの画面の中という狭い範囲しか明るく照らすことのできない、いやそれさえ満足にできずに見苦しいボロを出してばかりの二流、三流が群れをなして人の目を盗む時間は終わりました。当然のごとく、世間のみなさまが飽きてきたのです。こんなによろこばしいことはないよ、うん。


 いや~もう、こうやってオリコンの首位獲得くらいでいちいち記事にする必要もなくなってきちゃったね! もういいんじゃないっすかね、「そりゃあモーニング娘。なんだから当ったり前でしょ!」で。

 もう、いろいろと懐かしいですね。
 個人的に大好きな『ワクテカ Take a chance 』が首位になれなかったことに憤り牛乳をあおるように呑んだあの夜。『Help me!!』が3年ぶりに首位を獲得した数日後、仕事の帰り道で「無添くら寿司」の看板を見つけ、思わず涙しながら「やったよ……むてん娘。!!」とつぶやいたあの夜。「なんでドリームモーニング娘。にいいとこ持ってかれるんだよ!! 身内に敵つくってどうすんだバカー!!」という怒りに身を震わせて甘酒の缶をにぎりしめたあの夜……すべての想いが今、雲ひとつない蒼天の中で燦然と輝く太陽の光によってむくわれてゆく。


 うん、そりゃあ確かに、首位といっても1週間で10~15万枚前後であります。まだまだ、数字上はもっと大きなシングル売上を記録して、日本武道館よりももっと大きな会場を埋めてコンサートをしているアイドルグループはわんさかいますよ。今のところは! 今のところはね。

 だが、しかし!! 私は、不肖ながらも何度か日本武道館コンサートに参加して2010年代のモーニング娘。の勢いとクオリティをちょっとばかし体感してきたわたくしめは! 己の身体で現に体感してきたこの事実を声を大にして叫びたい!!


モーニング娘。の「ファン層の未来性」は、どのグループにも絶対に負けない!! 若いきれいな女性がびっくりするほど多い!!


 古参のファンのみなさんもしっかりいた上での話なんですが、なんか同性のファンの新規取り込みぐあいがものすごいんですよ、今のモーニング娘。は。新しい空気の入れ替えが、とってもうまくまわっているんですよね。

 ちょっと話は広がりますが、やっぱりアイドルグループに限ったものでなく、「集団の継続」っていうのは「何を残しつつ何を捨て、何を吸収するのか」ってことが本当に肝心だと思うんです。別に拡大する必要はないにしても、集団を構成する人間はどんどん歳をとっていくわけなんですから、自然に消えてなくなる成分を埋める何かを摂取しなければいかんわけですよね、続けるのならば。

 んで、それはやっぱりアイドルのファン層もそうじゃなきゃいけないと思うんです。もちろん「一生推し!」と闘い続ける層がいらっしゃるとしても、その層だけで日本の芸能界のトップを獲る人気を保ち続けられるアーティストなんていません(そんなの怪しい新興宗教です)。必ず「飽きたらちゃっちゃと乗り換えるいちげんさん」という浮動層に対しても常に門戸を開け放つフランクさが必要なわけで、その点、モーニング娘。はとにっかく未来が明るいんです!

 すべては、現リーダーの努力のたまものによるところが大きいでしょう。枕を向けて寝られないよねぇ。どこで寝てるかはわかんないんだけど。っていうか、夜にちゃんと寝てるかどうかもわかんない無私な働きっぷりに、ひたすら頭が下がります。
 道重リーダーのグループ在籍期間も、はや「10年7ヶ月」ですか。前リーダー・新垣里沙さんのグループ最長記録にとどくのも、もうあと少しですねぇ。


 なにはなくとも「さゆルビー期」、「さゆルビー期」!! 誰も言っていなくても、私は「さゆルビー期」をたたえ、ひたすら一般ファンとしてついていきますよぉォオ~ぃい!!
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おトクねぇ~!!  『ゲゲゲの鬼太郎 DVDマガジン』を観る  アニメ第2期 第14~17話の段

2013年09月03日 22時40分39秒 | ゲゲゲの鬼太郎その愛
 どうもこんばんは~、そうだいでございます。みなさま、今日も一日お疲れさまでございました!
 いや~、世間では小中学校や高校も2学期が始まったようですし、夏もいよいよ終わりに近づいてるらしいんですが、まだまだ暑い気候は続きそうですなぁ。いい加減に涼しくなってほしいんですけど、今年は残暑がなんと10月まで続くんじゃないかという見通しもあるのだとか。いやいや、もうカンベンしてくだされい……

 最近ね、実は2009年の第1巻の発売以来、4年ごしにわたくしにとっての悲願となっていた、村上春樹の『 1Q84』の読破に、今ごろになってやっと挑戦し始めました。いや、別にいつ読んだって世間様にはなんの関係もない話なんですが、な~んか、ず~っと後回し後回しになっちゃってたんですよね。
 そんで、家にあるのが重たい単行本サイズのもの3冊なので、通勤途中に読むのはキツいということで、家に帰ってからの寝る前の読書にこれを使うことにしたんですが、これがまぁ~読み進められないのなんのって。ひと晩で見ひらき2ページが限界! 全然お話が進みゃあしません。
 こりゃ一体、いつになったら読み終われるのやら。さらに言えば、その次の『色彩がどーたらこーたら』いうほうにはいつになったらたどり着けるのやら……でも、別に好きってわけでもないのになんだかんだ言って読んじゃう小説家なんて、私にはこのお人くらいしかいないんですよね。他の人たちは純粋に好きだから読んでるわけなんですが。決して世間の波に遅れまいとしてるわけじゃないんですが、なんか読まなきゃと思っちゃう。思えば今現在の日本のエンタテインメント文化でこういう域にいっちゃってるのって、村上春樹とスタジオジブリくらいなんじゃないのでしょうか? 『少年ジャンプ』もそう? 私はぜんぜん門外漢ですけれども。


 さてさて、そういった近況はそこまでにしておきまして、今日も今日とて、私の大大大好きな世界の探訪にのめりこんでいきたいと思います。
 あ~そういえば、ジャンプの『ぬらりひょんの孫』もコミックス20巻前後からまったく読んでないんだよなぁ。あれ、今年に完結したんですよね? まとめ買いして最後まで読まないとなぁ。でも、陰陽師の子孫がどうこうって、興味がないんだよなぁ~。「困ったときの安倍晴明」という安易な選択がまったく気にいらない! 「困ったときの鬼太郎」だろうが、そこは!! 大人の事情があるんだったら、鬼太郎っぽいオリジナルキャラクターをひねり出さんかい、自分の創意工夫で!! 外野が好き勝手にわめいております。


『ゲゲゲの鬼太郎 TVアニメ DVDマガジン 第4巻』(2013年7月9日発売 講談社)の収録内容

第14話『怪自動車』 1972年1月6日放送 脚本・三芳加也、演出・山本寛巳
 原作……非鬼太郎もの短編『怪自動車』(1967年1月掲載)
 ゲスト妖怪……すねこすり(声・矢田耕司)、怪自動車(正体は人喰い藻屑)、一反木綿、つるべ火
 他シリーズでのリメイク……なし

 雨の降る夜など、視界の極端に悪い野山の道で人の足にまとわりついて歩行を妨害するという、犬っぽい外見の妖怪すねこすりがゲストとして登場するエピソードなのですが、水木しげるの原作マンガに登場するのは最終的に乗った人間を喰い尽してしまう正体不明の怪自動車だけで、すねこすりはおろか、怪自動車の正体だと暴露される人喰い藻屑といった設定も存在していません。
 いちおう、すねこすりという妖怪そのものはその後のアニメ版『ゲゲゲの鬼太郎』でも、第3シリーズの劇場版第4作『激突!!異次元妖怪の大反乱』(1986年)や、第4シリーズ版の『妖怪反物』にも登場しているのですが、この『怪自動車』のようにメインゲスト扱いされることはありませんでした。水木しげるの手によってコミカライズされた、実写映画の『妖怪大戦争』(2005年)ではけっこうメインの役割で活躍していましたけどね。
 余談ですが、この「歩行者を妨害する」という属性は、さきに取り上げたアニメ第2シリーズの第5話に登場したタヌキ妖怪あしまがりと共通しています。でも、妨害した上に山道で行く方向を迷わせてしまうあしまがりのほうが、犯行は悪質ですね。

 原作マンガは、中古車セール会場で値札もついていない不気味な自動車を2万円というとてつもない安値で購入した(1970年代前後の新車の価格は、安いものでも60万円前後だった)夫婦が、勝手に走り出したその自動車に文字通りに喰われてしまうという、なんの救いもない7ページほどのシュール&ブラックな超短編でした。なんだかよくわかんないんだけど、なけなしのへそくりでようやくマイカーを手に入れた貧しい夫婦が容赦なくされてしまうという部分に、「のうのうと生き延びていることだけで、もう罪」という当時の冷徹な水木イズムが垣間見えるような気がします。無差別すぎ……

 そんなわけで、原作マンガの本来の持ち味はそのあたりの冷血っぷりにあったはずなのですが、さすがにそれをそのまんま『ゲゲゲの鬼太郎』でアニメ化するのはちょっと……という判断からか、原作どおりに怪自動車に襲われた貧乏夫婦は「もう二度と自動車を購入しないと約束するのなら、赦してやる!」というすねこすりの寛大な処置によって生還し、その一連の事件に立ち会っていたねずみ男が鬼太郎に報告するというかたちで、鬼太郎ものに再編されていきます。

 結局、怪自動車の正体はすねこすりに使役された、山奥の湖沼に棲む極小サイズの人喰い藻屑の集合体がプラスティックや鉄板のように擬態したものだったということが判明し、すねこすりは自分のような小動物たちが、日本で当時巻き起こりつつあった第1次マイカーブームによって無数の轢き逃げ事故の犠牲者になっていくことに我慢できずに今回の犯行に及んだと告白するのでした。
 つまり、このエピソードはアニメ第2シリーズで鬼太郎ものにアレンジされるにともなって、原作マンガにまるでなかった「高度経済成長によって弱者が犠牲になることへの警鐘」という立派なテーマをオリジナルに盛り込んだことになるのですが、これはまんま、第1シリーズでアニメ化もされたマガジン版『ゲゲゲの鬼太郎』の第77話『ばけ猫』の繰り返しになっちゃうんですよねぇ。
 まぁ、「大事なことなんで2回言いました。」という意図もあったのかもしれませんが、ここらへんのオリジナリティの弱さに、のちのアニメシリーズでリメイクされたことがない原因があるのかもしれませんね。

 でも、このエピソード自体は、原作の陰鬱さを払拭するかのように、前半で展開される夫婦の貧乏トークのおかしさや、後半の怪自動車の追跡シーンでの鬼太郎サイドの機転のよさと、それにおもしろいようにひっかかって翻弄されてしまう怪自動車といったコミカルなバトルがとても印象的なお話になっていました。ディズニー映画のように擬人化された怪自動車のアクションが楽しいです。
 特に、「丸メガネに出っ歯」という水木ワールドの定番キャラクター「山田」の八面六臂の冷や汗演技が堪能できるのが最高でして、本作で彼の声を好演したはせさん治(2002年没)さんのきめ細かな仕事が本当に素晴らしいですね。

 お話自体は地味で目立たないコンパクトさがあるのですが、それこそすねこすりのように愛すべき魅力の詰まった好エピソードにまとまっていたと感じました。
 それにしてもすねこすり、クライマックスの自白シーンでどさくさにまぎれて、

「人間どもは、おいらかわいい犬族を轢き殺してるんだぞ!」

 と発言しているのは、さていかがなものなのだろうか……なんか、爆笑問題の田中裕二さんに通じる異常性をはらんだキャラクターでしたね。


第15話『牛鬼』 1月13日放送 脚本・安藤豊弘、演出・西沢信孝
 原作……マガジン版『ゲゲゲの鬼太郎』第109・110話『牛鬼』(1968年12月掲載)
 ゲスト妖怪……牛鬼、天龍八部衆迦楼羅(かるら)天(声・柴田秀勝)
 他シリーズでのリメイク……第3・4・5シリーズ


第16話『南からの招き』 1月20日放送 脚本・辻真先、演出・山口康男
 原作……非鬼太郎もの短編『世界怪奇シリーズ 南からの招き』(1968年8月掲載)
 ゲスト妖怪……ガマ人間(声・はせさん治)
 他シリーズでのリメイク……なし


第17話『縁切り虫』 1月27日 脚本・雪室俊一、演出・設楽博
 原作……非鬼太郎もの短編『現代妖怪譚 縁切り虫』(1969年9月掲載)
 ゲスト妖怪……縁切り虫
 他シリーズでのリメイク……なし


スペシャル特典映像『ゲゲゲの鬼太郎ゆかりの地・東京都調布市探訪 後編』(約9分)


《レビューまだまだよ~!!》9900
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2013年8月度版 そうだい短期観測調査(そうだい短観)

2013年09月01日 23時52分07秒 | 日記
 さようなら夏休み~!! どうもこんばんは、そうだいでございまする~。みなさま、今日も一日、暑い中ほんとうにお疲れさまでした!
 いや~、気がつけば今年も、夏のさかりを過ぎちゃった。日中はまだまだ灼熱なんですが、夜はだいぶラクになりましたねぇ~。空気の香りも確実に秋になりました!

 いやぁ、先月もいちおう、死なない程度に死にものぐるいで働かせていただきました。私の現在の仕事場の近所には定食屋の「東京チカラめし」があるんですけど、定食のライスおかわりが、あれほどまでに幸せなシステムであるとは!!
 っつってもまぁ、1回おかわりしたらもう充分なんですが、精白米のごはんをいくらでもおかわりできるなんて、まぁ~……戦国時代どころか、つい最近の太平洋戦争終結直後までを考えてみたらば桃源郷のようなおとぎ噺の世界ですよ! 日本も豊かになったもんだ。

 ぜんっぜん関係ないんですが、今朝、コンビニの床に落ちていた千円札を拾いました。もちのろんでお店の方に届けましたよ、ええ。
 いやいや、ネコババなんて絶対にできないって! だって、朝の混雑どきだぜ!? どこで誰が見てるかわかんないじゃん!
 しかし思い起こさば、1年前のわたくしなれば、恥も外聞もガン無視しておのれの財布に迷わず入れていたであろうよ……私も大人になったもんですわ。これを「つまらない男になった」といえばそうなのかもしれませんが、ビンボーからくるハングリー精神なんか、もう二度と御免こうむりたいものです。身体がもたねぇっつうの!!


 2013年8月の『長岡京エイリアン』全12回。ラインナップは以下のようになりました。

近況つれづれについて
 試験やったんですが……(3回)
読んだ本について
 辻村深月『島はぼくらと』
 京極夏彦の「妖怪もの」関連
好きな人について
 永六輔『誰かとどこかで』9月いっぱいで終了
観た DVDについて
 アニメ版『ゲゲゲの鬼太郎』第2シリーズを観る(第5~13話)
観る予定の映画とかドラマについて
 実写版『るろうに剣心』続編のキャスティングがちょっとだけ当たった
 2014年度 NHK大河ドラマ『軍師官兵衛』のキャスティングに期待大(2回)
ほごのうらがき
 Out of Sight , Never Out of Mind.


 ほぼ全文が《未完成》で、まことにあいすみませぬ!! いつかはできるヨ。

 資格試験の話は、なにはなくともまだ正式な結果が出ていないんですが、ひとえに願うのは、「自己採点よりも悪い結果にならないこと」!! もうこれだけですよ、ハイ……ちきしょー、来年こそブッつぶしてやる!!

 もういい! とにかく今月は上旬に「℃-uteの日本武道館初単独コンサート」という一大祝祭イベントが! 全身全霊をかけてあの5人を祝福するのだ!! あと、当日はほぼ間違いなく大雨の荒天になるはずだから、カゼをひかないように気をつけよう……


 そんでま、8月に読んだ本は、これだけ~! マンガなんか読んでねぇ!!

円谷 英明  『ウルトラマンが泣いている 円谷プロの失敗』(2013年)  講談社現代新書


 まったくいやな内容の本でした……でも、本という形になってよかったと思います。


 あぁ~、今月もいそがしいそがし。それでもおめおめと生き抜くぞ~いっと。
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