私魚人(あいうおんちゅ)~定年親父の魚三昧:タナゴ仕掛けとガサで出会った魚たち~

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ノタヌキモ Utricularia aurea :ため池めぐりにて

2023-09-23 08:59:24 | 植物
2023年9月23日(土)

ノタヌキモ Utricularia aurea

20230920    花の大きさ10mmほど

隣町のため池散歩中に出会った花。
私の町には、同じタヌキモ属のイヌタヌキモばかり。
しかも、ほとりに近づけないため池ばかり。
この池では簡単にほとりに降りられ、しかも足元でもいくつも咲いてた。


タヌキモ属は、食虫植物。
水中葉の付け根付近に捕虫嚢があり、ミジンコなんかをつかまえて栄養に変えてる。
『らんまん』ですっかり人気者になった牧野富太郎さんがみつけた新種ムジナモもこの仲間だ。

イヌタヌキモの花の下唇はくねった半円型なのに対し、ノタヌキモは楕円型。
いろいろ接写しながらノタヌキモで間違いないと思った。


念のため、水中の茎の様子も撮影しておくことに。

イヌタヌキモの分岐が2本なのに対し、ノタヌキモは3本だそうだ。

また、イヌタヌキモよりも寒冷な地域に分布するらしい。


環境庁RDB:絶滅危惧II類


このため池は中央付近でも水深が浅くて、一面にノタヌキモの花。


手入れしないまま遷移が進むと、いずれこのため池も湿地となり、やがて陸地化する。
地元の方々のため池の管理・手入れがあればこそ、こうして咲き誇り続けることができてるんだよな。

最近、やたらオオクチバスが不法に放たれたため池ばかりみてきたから、心がすっきり晴れやかになった。

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