私魚人(あいうおんちゅ)~定年親父の魚三昧:タナゴ仕掛けとガサで出会った魚たち~

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ヤガタアリグモ Myrmarachne elongata:アカメガシワの葉の上に

2022-08-19 17:46:42 | 昆虫以外の節足動物
2022年8月19日(金)

ヤガタアリグモ Myrmarachne elongata

20220819  7mmほど

たまには今日撮れたての話題。
初めて意識して見た、細長くカラフルなアリグモの仲間。

いつものゴミ捨てついでの朝散歩中、アカメガシワの葉の上にいて
あっという間に去っていかれたので、画像はこの1枚。

アカメガシワの葉のつけ根には、どうやら蜜腺があるようで、小さなアミメアリが寄ってきている。
そのアリを食べようと、小さなアオオビハエトリもいた。

20220819  4mmほど

たぶん、ヤガタアリグモも餌になる虫をねらって葉の上にいたんだろうね。

また、この葉をホスト(食草)にしているサメハダツブノミハムシもそこそこいる。

20220818 3mmほど

交尾中だから撮影は遠くから控え目に。
このハムシもハエトリグモやアリグモの獲物になるんだろうか?

ところで、アリグモといえば

20220515 5mmほど

全身まっ黒で、アリに擬態して(似せて)いることで有名だ。
ときにアゴが短く腹部がカラフルなやつもいるけど。

20220610

どちらもオスだからアゴが大きく、アリとはちょっと似てないけど、メスはそっくりだ。

でも、今日出会ったヤガタアリグモは何に擬態しているんだろう?
ネット上では「アリに擬態」と書いてあったりするけれど
私が見つけたときは、「あっ!小さなハチ!」というのが第一感!

そこで、あらためて登場させておいて


アリならばムネアカオオアリに似せてるのかなあ?

でも、このアリ、私の家周りで見たことがない。

ハチならばヒメアメバチやジガバチなんかが似てる気がする。

でも、はっきりと翅が見える。

アオバアリガタハネカクシもあやしい。


ま、シロウトの私にわかる訳はないのだけれど・・・

ただ、調べてみて、一つわかったことは
かつて、このヤガタアリグモを見つけ、有毒で有名になった外来種と間違えて
『ヒアリだ! ヒアリだ!』と、自治体に駆除連絡をされる方々もけっこう多かったらしいことだ。
結局のところ、ヒアリの毒もそこそこで(アオバアリガタハネカクシの方がむしろ強い毒)
ヒアリ猛毒騒動もいつの間にか収まってしまってるみたいだよね。

子どもたちの夏休みの自由研究も簡単にできるだろうし
もしかしたら、昨夜の『ダーウィンがきた!』みたいに、家の近くで『新種発見!』なんてこともあるかもしれないよ。
ま、まわりの大人たち次第かもしれないけれどね。

科学技術がとうの昔に私たち人間の理解を越えてる昨今
理論も仕組みもわからぬまま修理もできぬまま
スマホもPCも電化製品も「壊れれば買い替える」しかないのなら
今こそ「自分で見つけ記録して調べてみる」という『博物学』を「民衆の科学」の中心に据えてもいいんじゃないかと思う。
生き物に限らず、化石でも民具でも建物でも食べ物でもマンホールでも、なんでもいいから。

かくして、こんな具合に、アカメガシワの葉数枚だけでも結構楽しめたのでありました。

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