2017年3月8日 水曜日
台湾で使ったレンタカー代金を友がすべて立て替えたままである。
まったく請求してこないまま3ヶ月が過ぎようとしてる。
せめてワリカンにしないとね。
友の職場へと足を運んだが不在。
顔見知りに半額分の代金と台湾の書籍などをことづけて帰ることにした。
そして、ついでに心にひっかかっていることを確かめに向かったのである。
「あのサンヨウコガタスジシマドジョウは生きのびているのだろうか?」である。
2年前、たまたま見つけた場所へ何度か足を運びつつ、
「生息場所の破壊につながるかもしれない」と上から眺めるだけにしていたのである。
その間にもずいぶんと泥がたまり、水が濁ってきていた。
2年前が今の状態だったとしたら、元旦にワザワザ胴長はいてガサなどしてない。
目的地近くへ車を止め、胴長を着る。
ペタンクをなさっておられたじいちゃんばあちゃんたちがワラワラ近寄ってくる。
「こんにちは」
「ありゃあ! そんなカッコでアサリでも採るんかの?」
「アサリやらこの辺にはおらんわの。シジミ採りやろ?」
「いえ、ちょっと気になる魚がいるので確かめに来たんです。」
「なんとな! そりゃあご苦労様ですな。」
善意のかたまりのような方々との会話は楽しい。
川へ降りる。
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やはり泥が深い。
ズブズブと埋まる。
ま、やってみんと・・・・・・できるだけガサを減らすためにポイントをしぼる。
いたっ!
1ガサ目で体長5cmほどの成魚を1尾。
2ガサ目でまたまた成魚を2尾。
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3ガサ目で生後1年たらずの若魚を2尾。
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生きてた。
もう十分だ。
成魚も若魚もいたから繁殖もできている。
陸に上がり、観察ケースへ入れ、じいちゃんばあちゃんたちに見ていただく。
「これが絶滅しそうなサンヨウコガタスジシマドジョウなんですよ。」
「ありゃまあ! あんた川へ行ってからまだ10分くらいしかたっとらんで!」
「今の間に採んなさったんかいの!」
「で、なんちゅう名前じゃったかいの?」
「サンヨウ・コガタ・スジ・シマ・ドジョウです。」
手帳を取り出してメモをしようとするばあちゃん。
「山陽・小型・筋・・・・・・あんた・・・シマはどんな字かいの?」
「ええと・・・、生き物の名前はカタカナで書いていいんですよ。」
「ありゃま! はよう言うてくださらんかいの。」
「すみません。」
「で、名前と住所を教えてくださらんか?」
「えっ? ○○○○です。」
「あんた、それ個人情報じゃが。言わんでええんよ。」横から別のばあちゃんが割り込む。
「わたしゃあ、地元の大切な記録残そうと文章書きょうるんじゃ。」
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この魚の生態やら危機の状態やらをゆっくり話してみる。
「だからこんなカッコで採りに来る怪しい人がいたら声をかけてくださいね。」
「わしら誰が何採りょうるんか分からんで声かけられんわ。」じいちゃんが言う。
「今日のような感じでいいんですよ。」
「あんた持って帰り! そんなに調べとるんなら持って帰り!」別のばあちゃんが言う。
「いえ、家で飼っても増やせないんです。写真で記録を残すんです。」
あれやこれや楽しい時間が流れていく。
「ペタンクさせてもらってもいいですか?」
「どうぞ。どうぞ。やんなしい。」
私が3番目の近さとなり拍手喝采を受けた後、つきあってくれた相棒はいきなりトップの位置へ。
メジャー取り出して距離をはかる元化学の先生だったというじいちゃん。
やはりトップ。クソッ!
「今度大会があるんや。」
「頑張ってくださいね。」と相棒のエール。
「それじゃあ、失礼します。」
「また来てくだしゃ~よ。また来てくだしゃ~よ。」総出でお見送り。
「はいっ! ぜひ!」つい、ほほがゆるむ。
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しだれ梅の花もゆるんでいた。
台湾で使ったレンタカー代金を友がすべて立て替えたままである。
まったく請求してこないまま3ヶ月が過ぎようとしてる。
せめてワリカンにしないとね。
友の職場へと足を運んだが不在。
顔見知りに半額分の代金と台湾の書籍などをことづけて帰ることにした。
そして、ついでに心にひっかかっていることを確かめに向かったのである。
「あのサンヨウコガタスジシマドジョウは生きのびているのだろうか?」である。
2年前、たまたま見つけた場所へ何度か足を運びつつ、
「生息場所の破壊につながるかもしれない」と上から眺めるだけにしていたのである。
その間にもずいぶんと泥がたまり、水が濁ってきていた。
2年前が今の状態だったとしたら、元旦にワザワザ胴長はいてガサなどしてない。
目的地近くへ車を止め、胴長を着る。
ペタンクをなさっておられたじいちゃんばあちゃんたちがワラワラ近寄ってくる。
「こんにちは」
「ありゃあ! そんなカッコでアサリでも採るんかの?」
「アサリやらこの辺にはおらんわの。シジミ採りやろ?」
「いえ、ちょっと気になる魚がいるので確かめに来たんです。」
「なんとな! そりゃあご苦労様ですな。」
善意のかたまりのような方々との会話は楽しい。
川へ降りる。
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やはり泥が深い。
ズブズブと埋まる。
ま、やってみんと・・・・・・できるだけガサを減らすためにポイントをしぼる。
いたっ!
1ガサ目で体長5cmほどの成魚を1尾。
2ガサ目でまたまた成魚を2尾。
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3ガサ目で生後1年たらずの若魚を2尾。
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生きてた。
もう十分だ。
成魚も若魚もいたから繁殖もできている。
陸に上がり、観察ケースへ入れ、じいちゃんばあちゃんたちに見ていただく。
「これが絶滅しそうなサンヨウコガタスジシマドジョウなんですよ。」
「ありゃまあ! あんた川へ行ってからまだ10分くらいしかたっとらんで!」
「今の間に採んなさったんかいの!」
「で、なんちゅう名前じゃったかいの?」
「サンヨウ・コガタ・スジ・シマ・ドジョウです。」
手帳を取り出してメモをしようとするばあちゃん。
「山陽・小型・筋・・・・・・あんた・・・シマはどんな字かいの?」
「ええと・・・、生き物の名前はカタカナで書いていいんですよ。」
「ありゃま! はよう言うてくださらんかいの。」
「すみません。」
「で、名前と住所を教えてくださらんか?」
「えっ? ○○○○です。」
「あんた、それ個人情報じゃが。言わんでええんよ。」横から別のばあちゃんが割り込む。
「わたしゃあ、地元の大切な記録残そうと文章書きょうるんじゃ。」
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この魚の生態やら危機の状態やらをゆっくり話してみる。
「だからこんなカッコで採りに来る怪しい人がいたら声をかけてくださいね。」
「わしら誰が何採りょうるんか分からんで声かけられんわ。」じいちゃんが言う。
「今日のような感じでいいんですよ。」
「あんた持って帰り! そんなに調べとるんなら持って帰り!」別のばあちゃんが言う。
「いえ、家で飼っても増やせないんです。写真で記録を残すんです。」
あれやこれや楽しい時間が流れていく。
「ペタンクさせてもらってもいいですか?」
「どうぞ。どうぞ。やんなしい。」
私が3番目の近さとなり拍手喝采を受けた後、つきあってくれた相棒はいきなりトップの位置へ。
メジャー取り出して距離をはかる元化学の先生だったというじいちゃん。
やはりトップ。クソッ!
「今度大会があるんや。」
「頑張ってくださいね。」と相棒のエール。
「それじゃあ、失礼します。」
「また来てくだしゃ~よ。また来てくだしゃ~よ。」総出でお見送り。
「はいっ! ぜひ!」つい、ほほがゆるむ。
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しだれ梅の花もゆるんでいた。
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