2021年3月12日(金)
今週末に、新年5回目の夏井いつき選「俳句ポスト365」の結果発表。
この俳句ポスト365。
愛媛県松山市主催。
ほぼ二週間に一度提示された兼題をもとに気楽にネット投句。
夏井いつきさんに『天・地・人・並・没』に選句してもらえ、無料。
生き物に遊んでもらえない今日のような雨の日や
外出自粛要請の多かった昨年なんぞにもってこいの遊び。
今回の兼題は『磯巾着』
投句人数1834名:投句数10323句
今回の投句は4句。
あまり多いのは失礼なので最大4句と決めてる。
結果発表!
今回もありがたいことに『人』に入選!
『人』入選句
珊瑚には成らぬ磯巾着嫋嫋
さんごにはならぬいそぎんちゃくじょうじょう
写真は、ヨロイイソギンチャク
15年ほど前に参加した「磯の生物観察会」での1枚。
外付けHDDの保存データからほじくり出すのに苦労したわあ!
嫋嫋というのは「ほっそりとしなやか」な様子を表す漢字。
「嫋(たお)やか」と書くとみんなイメージがより湧きやすいかもしれない。
イソギンチャク目は刺胞動物門。
このグループには、ハナギンチャクやサンゴ、スナギンチャクなどがいて
「門」という分類レベルでいうと、脊椎動物門の門と同じだから、魚・カエル・ヘビ・鳥・哺乳類くらいの違いがある。
砂地にきらめくように触手をのばしてるスナギンチャクや
少し深い海にいるあでやかなハナギンチャクを
イソギンチャクだと勘違いされるお方もおられるかもしれないけど
それは、お題が「カエル」なのに「鳥」で俳句を詠んでるようなものなのである。
実は、イソギンチャクは進化レベルだとスナギンチャクよりもより珊瑚に近い。
だから「トカゲには成らんよカエルぴょんぴょんと」みたいな意味の俳句。
なんてなことは、理系よりも「生物学」を学ぶ機会の多かった文系の人たちの方がホントは詳しいんだろうね。
「嫋やか」という言葉は大好き、でも「嫋」という漢字はいささか抵抗がある。
女偏に弱いはねえ、と思いつつ、嫋嫋(じょうじょう)という音のリズムが良かったから。
さて、皆さんはこの漢字をどう受け止めますか?
ちなみに、日本では『巾着』に例えてるね。
実に正しい観察力だと感心する。
口と肛門が同じ、つまり一つの袋状になった動物だから。
欧米では『シーアネモネ』とかいった「海の花」みたいな表現になる。
これは、見た目だけでコイツをとらえてる表現かもしれない。
ただ、仲間もよくこぼすけど「この句が選ばれるとは!」「もっとこっちの句を選んでくれよ!」とね。
私も、この句についてはそう思うのである。
そう思う以上、自分が良いと思った落選句を載せないと潔くない。
選者に失礼だ!
なので、続いて『没句』の紹介はお気に入りの順に。
容疑者の黙秘干汐の磯巾着
ようぎしゃのもくひひしおのいそぎんちゃく
写真は干潮時のタテジマイソギンチャクとその上にいる二つの巻貝
イシダタミ警部「そろそろ白状したらどうだ?」
タマキビ警部補「楽になれ、かつ丼が待ってるぞ?」
タテジマ容疑者「・・・・・・・・・」
なんてね。
干潮時のイソギンチャクの口の固さ、岩に固着し微動だにしない確固たる姿勢から。
これ、自分なりに傑作なんだけどなあ。
我先にしゃべる幼や磯巾着
われさきにしゃべるおさなやいそぎんちゃく
イソギンチャクもプラヌラ幼生といってプランクトン時代を経て岩に固着する。
当然、岩に固着するタイミングのずれや位置の良し悪しで成長も変わる。
写真の大きめのタテジマイソギンチャクの左側に小さな個体が数個ついてるのが見えるだろうか?
これを、幼児たちが我先に例えば保育園の先生にしゃべる様子に例えてみた句。
この句は良くないな。
季語がイソギンチャクでなくても、例えば「鳥の巣」でもいい。
巣の中のヒナたちの様子でいい。
後から気付くんだよな。
イソギンチャクならイソギンチャクじゃないといけない必然性が求められてるってことに。
最後に
磯巾着癒着執着一悶着
いそぎんちゃくゆちゃくしゅうちゃくひともんちゃく
はい!
これは国会中継の様子を見ていたからです!
ふざけて調子にのって送りたくてたまらなくなりました!
俳句ではなく川柳です!
夏井いつきさん、ごめんなさい。
今週末に、新年5回目の夏井いつき選「俳句ポスト365」の結果発表。
この俳句ポスト365。
愛媛県松山市主催。
ほぼ二週間に一度提示された兼題をもとに気楽にネット投句。
夏井いつきさんに『天・地・人・並・没』に選句してもらえ、無料。
生き物に遊んでもらえない今日のような雨の日や
外出自粛要請の多かった昨年なんぞにもってこいの遊び。
今回の兼題は『磯巾着』
投句人数1834名:投句数10323句
今回の投句は4句。
あまり多いのは失礼なので最大4句と決めてる。
結果発表!
今回もありがたいことに『人』に入選!
『人』入選句
珊瑚には成らぬ磯巾着嫋嫋
さんごにはならぬいそぎんちゃくじょうじょう
写真は、ヨロイイソギンチャク
15年ほど前に参加した「磯の生物観察会」での1枚。
外付けHDDの保存データからほじくり出すのに苦労したわあ!
嫋嫋というのは「ほっそりとしなやか」な様子を表す漢字。
「嫋(たお)やか」と書くとみんなイメージがより湧きやすいかもしれない。
イソギンチャク目は刺胞動物門。
このグループには、ハナギンチャクやサンゴ、スナギンチャクなどがいて
「門」という分類レベルでいうと、脊椎動物門の門と同じだから、魚・カエル・ヘビ・鳥・哺乳類くらいの違いがある。
砂地にきらめくように触手をのばしてるスナギンチャクや
少し深い海にいるあでやかなハナギンチャクを
イソギンチャクだと勘違いされるお方もおられるかもしれないけど
それは、お題が「カエル」なのに「鳥」で俳句を詠んでるようなものなのである。
実は、イソギンチャクは進化レベルだとスナギンチャクよりもより珊瑚に近い。
だから「トカゲには成らんよカエルぴょんぴょんと」みたいな意味の俳句。
なんてなことは、理系よりも「生物学」を学ぶ機会の多かった文系の人たちの方がホントは詳しいんだろうね。
「嫋やか」という言葉は大好き、でも「嫋」という漢字はいささか抵抗がある。
女偏に弱いはねえ、と思いつつ、嫋嫋(じょうじょう)という音のリズムが良かったから。
さて、皆さんはこの漢字をどう受け止めますか?
ちなみに、日本では『巾着』に例えてるね。
実に正しい観察力だと感心する。
口と肛門が同じ、つまり一つの袋状になった動物だから。
欧米では『シーアネモネ』とかいった「海の花」みたいな表現になる。
これは、見た目だけでコイツをとらえてる表現かもしれない。
ただ、仲間もよくこぼすけど「この句が選ばれるとは!」「もっとこっちの句を選んでくれよ!」とね。
私も、この句についてはそう思うのである。
そう思う以上、自分が良いと思った落選句を載せないと潔くない。
選者に失礼だ!
なので、続いて『没句』の紹介はお気に入りの順に。
容疑者の黙秘干汐の磯巾着
ようぎしゃのもくひひしおのいそぎんちゃく
写真は干潮時のタテジマイソギンチャクとその上にいる二つの巻貝
イシダタミ警部「そろそろ白状したらどうだ?」
タマキビ警部補「楽になれ、かつ丼が待ってるぞ?」
タテジマ容疑者「・・・・・・・・・」
なんてね。
干潮時のイソギンチャクの口の固さ、岩に固着し微動だにしない確固たる姿勢から。
これ、自分なりに傑作なんだけどなあ。
我先にしゃべる幼や磯巾着
われさきにしゃべるおさなやいそぎんちゃく
イソギンチャクもプラヌラ幼生といってプランクトン時代を経て岩に固着する。
当然、岩に固着するタイミングのずれや位置の良し悪しで成長も変わる。
写真の大きめのタテジマイソギンチャクの左側に小さな個体が数個ついてるのが見えるだろうか?
これを、幼児たちが我先に例えば保育園の先生にしゃべる様子に例えてみた句。
この句は良くないな。
季語がイソギンチャクでなくても、例えば「鳥の巣」でもいい。
巣の中のヒナたちの様子でいい。
後から気付くんだよな。
イソギンチャクならイソギンチャクじゃないといけない必然性が求められてるってことに。
最後に
磯巾着癒着執着一悶着
いそぎんちゃくゆちゃくしゅうちゃくひともんちゃく
はい!
これは国会中継の様子を見ていたからです!
ふざけて調子にのって送りたくてたまらなくなりました!
俳句ではなく川柳です!
夏井いつきさん、ごめんなさい。
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