私魚人(あいうおんちゅ)~定年親父の魚三昧:タナゴ仕掛けとガサで出会った魚たち~

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台湾白魚に会う!: アヂアヂ台湾お魚旅㊵

2019-01-14 10:18:57 | 夏の台湾の魚たち
2019年1月14日(月)

台湾白魚の水彩画。


描くことで出会った記録として残そうと思ったからである。


台湾7日目(8月5日) 早朝

Cさんと待ち合わせ、台湾白魚を保護してる農場へ向かう。

途中、広がるのは水田と思いきや、ウォーターバンブーだとのこと。


ウォーターバンブーとは何ぞや? (ま、帰って調べることにしよ)
最近流行のイネ科の食材マコモダケのことだった。
「どう見てもバンブー(竹)じゃないもんなあ・・・」 物を知らん私らは釈然としないまま。

農場近くの流域の至る所に捕獲禁止の看板。


そして、グインッと小路を上ったところに農場があり
大きな台湾白魚の像がシンボルとして飾られていた。

ちなみに、この魚を捕獲すると
6か月以上5年以下の懲役か約80~400万円の罰金。

若によると台湾国内でも生息が確認されてるのはほんの数か所だそうだ。

「台湾白魚が滅びかけてる一番の原因は何ですか?」 
「この辺りではマコモダケへの農薬や化学肥料です。
 私たちは、無農薬・有機栽培のマコモダケ栽培のシンボルとして保護しようと
 周囲の農家にも呼びかけてるんですが・・・なかなかうまくいきません」
「密猟者への対応はどうしてますか?」
「かつては多かったです。
 今は目立つ看板をアチコチに立てて、地元の人にも知ってもらいながら対応してます」 
こんな会話ができるのも若の通訳がはさまればこそなのである。

「じゃあ、生息地(繁殖地でもある)を見に行きましょう」
2か所見せていただいた。
川から農場へと水を引き、手作りでこさえた池で泳いでる様子を見た後

畦道をトコトコトコトコ歩く。


こんなタマリで・・・


「水中撮影してもいいですよ」 
そそくさと若も友も動画を撮る準備を始めたぞ!
私は、防水カメラ持ってこんかったぞおっ!
タモ網で採る訳にもいかんしっ!

すかさず魚たちの群れをカメラへと追う役に徹するのであった。
後日、いただいた画像の一部から・・・加工に加工を重ねて・・・


保護してるCさんでさえ捕獲もせず、飼育もせずなのだから、この画像だけでも感謝なのである。

さておき、台湾のマコモダケは最近盛んに日本にも輸入されてるし
現地にこんな状況や背景があることを、特に食に敏感な方々にも伝わるといいなあ。


でもって、今回も生息域が特定できる写真は載せない。

「あんたらが保護じゃなんじゃ煩いこと言うけえ、いろんな道具で魚採りに次々に来るがっ!
 うるさいし、魚もすっかりおらんよになってしもうたが! あんたらのせいじゃ!」

もう20年もたっただろうか?
絶滅危惧種生息域の近所に住んでたオッチャンから言われたキツイ言葉を忘れない。

保護活動を繰り広げてると・・・その情報を個人の所有欲に利用する輩が現れる。
まして、SNS上だもの・・・肝に銘じないとね・・・


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2 コメント

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 (Blue Wing Olive)
2019-01-19 18:25:44
東洋の情緒を感じさせる良い絵ですね。
環境の変化が野生動物に与える影響については、どこの国にも類似した課題があるようですね。
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Unknown (Blue Wing Oliveさんへ)
2019-01-19 21:22:32
コメントありがとうございます。

絵は、台湾白魚を採集することが禁止なので、きれいな画像が手に入らず、図鑑を見たり動画を見たりしながら、できるだけ精密に描いたつもりですが・・・
金・銀の顔料が撮影するとうまく写ってなくて・・・

偶然とはいえ、こうして他国での保護運動に接し、案内していただき、観察させていただいたことに感謝しきりです。
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