私魚人(あいうおんちゅ)~定年親父の魚三昧:タナゴ仕掛けとガサで出会った魚たち~

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ヒバサンショウウオ(旧カスミ~高地型)

2021-10-15 18:01:07 | 爬虫類・両生類
2021年10月15日(金)

昨日、広島県では「コロナ集中対策」が解除。
私に関わる部分でいえば「全県下での外出半減の要請」が終了!
とりあえず守ってきたからね。
これからも感染対策は続けつつ、少し気軽に出かけてみようかな?

正直な気持ちを言えば
「出かける側の対策や事情」なんてな自分の都合より
「迎える側の立場や心情」といった相手の都合を優先したいと思うから
わざわざ県外へ出かけようとはまだまだ思わないけど。

で、あえてとんちんかんな時期に、「お祝い!」(ビバ!)ということで・・・

ヒバサンショウウオ成体 10cmほど


県内に生息するカスミサンショウウオは、2019年に次の4種に再分類。
アキ~・イワミ~・セトウチ~・ヒバ~である。
このヒバサンショウウオは、かつては「カスミサンショウウオ高地型」と呼ばれていた。

ヒバサンショウウオの別個体 


体色が少し明るいね。

案内してくださった見識者さんによれば、どちらもオスではないか?とのこと。

流水にそっと戻して・・・


流木にそっと戻して・・・


もちろん、採集もこの2匹でもう十分。
そ~っと柔らかな小さなネットで
低温ヤケドさせてもいけないから手を十分冷やして触るのも短時間
持ち帰るのは写真記録と思い出だけ。

で、「あえてとんちんかんな時期」の紹介としたのは
県外から採集に来られる方々の中には個の利益最優先の方もおられるようで
国定公園や公立の自然公園内はもちろん私有地での採取もいけないことなのに・・・
また、低温下での飼育や繁殖なんて大変難しいはずなのに・・・
オークションなどでの販売もとぎれずにみられるもんな。

採集の仕方にもやたら乱暴な方もおられるらしく、元の生態系の撹乱や破壊には無頓着だったりもするという。

私は、そんな連中に加担するようなデータをもらしたくはない。

かといって、多くの人に名前さえ知られないままでいるのもいかがなもんだろう?
とも思うから。
ブログなんてのは、そういうことを知ってもらう場として有効だから。
知ってもらうという意味でも、「他地域ではできるだけきれいな撮影」を心がける。

つまり、今の時期は、ほぼ成体にも卵のうにも幼生にも会えない安心して紹介できる時期ってこと!

何十年も自分の地域の生き物にこだわり続けてると、自然と似たような仲間が地域内外にできていく。
自分の地域の生き物には日常的に関わるけど、他地域にはめったに行くことはない。
私の場合、「安心」して「案内」していただける信頼関係ができてから。
「できるだけきれいに撮影する」ことも、特に他地域で心がけてる私なりのマナー。

私の地域には、セトウチサンショウウオが生息してて

その関わりもあってのこと。

も一度、ヒバサンショウウオと比べてみると


ほらっ?
もう見た目だけでも違いがはっきりしてるよ!

ヒバ~の体表には「地衣類みたいな斑紋」がしっかり出てるよね。

「地衣類ってどんなの?」というお方のために
例えば、サクラの幹にウメノキゴケってのが生えてるでしょ?
こんなの


このウメノキゴケも地衣類の一種。

も一度、そのことを念頭に見比べてみると、はっきり違いがわかるかも?

日本固有種であり、絶滅危惧種であり、かつ『地域の宝物』


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