私魚人(あいうおんちゅ)~定年親父の魚三昧:タナゴ仕掛けとガサで出会った魚たち~

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アキサンショウウオ Hynobius akiensis 幼生:干上がるか食われるか

2023-07-13 08:56:30 | 爬虫類・両生類
2023年7月13日(木)

アキサンショウウオ Hynobius akiensis 幼生

20230423  20mm弱

4月下旬の大雨が降った翌日のこと、隣町の休耕田の農道を散歩してたとき
沢から溢れたのであろう水が農道を越え畔に少したまってた。
この近辺はアキサンショウウオ生息地であることは、知人から耳にしていたから
「ひょっとしたら、この溢水のたまりに・・・」と思い、計量カップでひとすくい。
「いたっ!」
といういきさつで、撮影しておいた。


晴れが続けば、数日で干からびるであろうたまりに生きてる命。

翌日、知人と連れ立って・・・
さすがにこのたまりではもう見つけられず、近くのコンクリート側溝の深みを探る。
ここは森にある小さな沢の溢れ水を地下パイプでため池へと運ぶためのもの。
「いたっ!」数匹の幼生が流れ落ちていた。

「ここなら日常的にエサもあり、変態後によじのぼっていけそうだ」と思いつつ、小さな虫網で軽くすくうと
例えば、イモリがいて


あるいは、オニヤンマの幼生(ヤゴ)がいて

他にもいろいろいそうでやめた。

「あ~あ、ここに流されたら食われるわ!」と知人。

実際、記録を撮ってたら尾部にかじられた跡があるヤツもいて

自然の摂理とはそんなものなんだろうと思いつつ、なんとなくサンショウウオに肩入れしたくなる。

広島県には、県南部から中国山地にかけてアキサンショウウオ 、セトウチサンショウウオ 、ヒバサンショウウオ、イワミサンショウウオの4種がいる。
いずれも絶滅危惧種であり、意外な身近な場所に幼生がいることもありつつ多くの人に知られないまま、圃場整備と一部マニアたちの採集圧にさらされている。

だから、コイツのように笑ってる(ようにしか見えない)顔でいる場合ではないのである。


もちろんのことだが、撮影後は元の場所にすべて戻しておいた。
また、生息してたたまりや側溝などの画像も一切載せないことにし
時期をずらして、この記事が悪影響につながらないよう配慮したつもりではいるのだが・・・

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