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トゲヤドリカニムシ Haplochernes boncicus かね?:樹上性のカニムシ

2024-02-10 10:40:54 | 昆虫以外の節足動物
2024年2月10日(土)

トゲヤドリカニムシ
Haplochernes boncicus
かね?

20240209  体長4mmほど

昨日、とある疑問解決のために渓谷沿いの山道散策。
はがれかけた杉の樹皮にコイツらがいることはすでに調べていて

これまで書いてきた土壌性カニムシとは、少々違う生活環をもっているらしく非常に面白い。

ま、情報過多の時代。
そんなことは「ネット上を自分で調べれば済む」ことなので省くとして・・・

コイツはその近くにある公園のプラタナスにもいて

ヤドリカニムシ科には数種いるのだが・・・
どちらも同じトゲヤドリカニムシみたいなのである。

杉の樹皮をやたらと剥ぐ行為は、マナーとして許されるものではないが
公園のプラタナスの今にも剥がれ落ちかけたカサブタみたいな樹皮ならば、剝がすのも少し気楽だ。
そこで成長段階を追うことにした。

1mmにも満たない半透明な若齢若虫と


何度か脱皮した若虫と


さらに色素が濃くなっている若虫を見つけた。

横から見ると、とっても平べったくて樹皮のすき間に見事に適応してる。
ニッチという生態学用語は、基本「生態系での地位」を示すのだが、最近は「生態系のすき間」という意味で使う人たちもいる。
いわゆる「すき間産業」ならぬ「すき間生物」としてのニッチを確立した連中なのである。

杉でもプラタナスでも
2mmほどのハイイロチビフサヤスデとか


1mmほどのコナチャタテの仲間とか

すばやいトビムシたちとかがいて、ソイツらを捕食してるんだろうなと思った。

で、冒頭の疑問についても、ほんの10分ほどで納得できるだけの情報を確認し、すっきり散策を続けたのであった。


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