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ヤナギハムシ Chrysomela vigintipunctata:新ハムシリーズ第22弾

2022-06-24 09:00:21 | ハムシの仲間
2022年6月24日(金)

ヤナギハムシ Chrysomela vigintipunctata 8mmほど

20220518

ビオトープの畔のマルバヤナギで見つけて
初めて見るハムシだからと、ドキドキしながら撮影して


あらためてじっくり観察するとあっちにもこっちにもいる。
羽化した後の蛹殻も葉の裏にたくさんぶらさがってて


ヤナギ類をホストにするハムシには数種いるが、今まで見たことがないのは
どうやらコイツが何とも見てるヤナギではなく、マルバヤナギ(このヤナギも初見)を主たるホストにしているからだろうか?

近くにいた職員さんに許可をもらって、葉を1枚そっとちぎって


「ヤナギハムシみたいです」


「2年前は葉が1枚もなくなるくらい大発生したんですよ」

などと教わった。

ほぼ日本全土に生息する比較的大型のハムシだけど
こうして1カ所に集中砲火を浴びせるようについてるのは
むしろ、ビオトープという整備された広い空間にポツンと1本だけマルバヤナギを残してるからかもしれない。
マルバヤナギがフローラの中で適度に生えていれば、これほどの集中した大発生はなかったのではないか?
などと、ついつい考えてしまう。

不謹慎のそしりを受けるかもしれないが
それは、まるで「第二次大戦末期、本土決戦を引き延ばすための捨て石とされた沖縄」のように思った。

昨日は『沖縄慰霊の日』
『めんそーれ!科学』~おばあと学んだ理科授業~(盛口満著)を一気呵成に読んだ。
大戦中、就学もままならなかった沖縄のおばあたちへの夜間中学で
生活に結びついたわかりやすい化学実験を進め、化学の基礎を学んでいく様子が描かれている。
結果として、おばあたちは化学の基礎の知識と関心を
そして著者や読者たちは「おばあたちの戦中・戦後の凄まじいけど明るく生き抜く状況」の一つの入り口を持つことになる。
学び心が震えたのはおばあたちよりむしろ、著者や読者たちなのではないかとも思ったりもした。

1枚のマルバヤナギの葉の裏には


ワカバグモがヤナギハムシをとらえていた。

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