上尾市平方のボランティアに行った帰り道で、一緒のボランティアの
ご婦人が路傍の草の実を見つけて、「あっ、ひっつき虫だ!」 と声を
上げました。
「オナモミ」 の実をそう呼ぶのだそうで、子供のころに男の子が投げ
つけて遊んでいたそうです。私は見たような記憶がないので写真に撮って
来ました。
オナモミ (葈耳:ナミタケ、巻耳:ケンジ)はキク科オナモミ属の一年
草で、学名: Xanthium strumarium。生薬 「ソウジシ(蒼耳子)」とし
て解熱・頭痛・発汗などに用いられるそうです。
オナモミの名の由来は、葉を揉んで塗つけると虫さされに効くというので、
「生揉み(なまもみ)」から転訛したという説があります。また、果実が
衣服に付くことを、ナズム(滞り、引っかかる)といい、ナズムから転訛
して、ナモミになり、雌ナモミに対して雄ナモミ(オナモミ)に、という
説もあるそうです。
オナモミは外来種に押されたためか2007年に絶滅危惧II類 (VU) (環境省)
に指定されました。
その北米原産の外来種オオオナモミと在来のオナモミはよく混同される
そうで、特徴を比較すると (カッコ内がオナモミ)、
多くの果苞がくっつきながら付く ⇒ (互いに離れて付く) 、
果苞にトゲが密に生えている ⇒ (疎ら)、
果苞のサイズは2cm程度と大きめ ⇒ (1cm程度)
葉柄や茎が褐紫色になることが多い⇒ (淡緑色)
などから、これはオオオナモミ 学名: Xanthium occidentale のよう
です。
Withnews 2014.12.03 に掲載の、滋賀県立大学の高倉耕一准教授
(個体群生態学)のお話では、野生のオナモミは見たことがないそう
です。北米原産のオオオナモミが日本に入ってきたのは1929年で、
もしかしたらオナモミだと思っていたものも、オオオナモミだった
可能性があるとのこと。
ボランティアの方もそうだったのかもしれません。
(上尾市平方 開平橋西詰付近 2019年10月31日)
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草で、学名: Xanthium strumarium。生薬 「ソウジシ(蒼耳子)」とし
て解熱・頭痛・発汗などに用いられるそうです。
オナモミの名の由来は、葉を揉んで塗つけると虫さされに効くというので、
「生揉み(なまもみ)」から転訛したという説があります。また、果実が
衣服に付くことを、ナズム(滞り、引っかかる)といい、ナズムから転訛
して、ナモミになり、雌ナモミに対して雄ナモミ(オナモミ)に、という
説もあるそうです。
オナモミは外来種に押されたためか2007年に絶滅危惧II類 (VU) (環境省)
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その北米原産の外来種オオオナモミと在来のオナモミはよく混同される
そうで、特徴を比較すると (カッコ内がオナモミ)、
多くの果苞がくっつきながら付く ⇒ (互いに離れて付く) 、
果苞にトゲが密に生えている ⇒ (疎ら)、
果苞のサイズは2cm程度と大きめ ⇒ (1cm程度)
葉柄や茎が褐紫色になることが多い⇒ (淡緑色)
などから、これはオオオナモミ 学名: Xanthium occidentale のよう
です。
Withnews 2014.12.03 に掲載の、滋賀県立大学の高倉耕一准教授
(個体群生態学)のお話では、野生のオナモミは見たことがないそう
です。北米原産のオオオナモミが日本に入ってきたのは1929年で、
もしかしたらオナモミだと思っていたものも、オオオナモミだった
可能性があるとのこと。
ボランティアの方もそうだったのかもしれません。
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