花の公園・俳句 ing

日本は素晴しい花の国。美しい花々と公園、四季折々の風景を記録したいと思います。我流の俳句は06年3月12日からです。

アルプスの薔薇、ペンドゥリーナ2種

2023年07月25日 09時30分01秒 | ばら     
「アルプスのバラ」を、バラ図鑑の編集調査で撮影後
13年にしてようやく確認しました。

濃いピンクの原種バラ、ロサ・ペンデュリーナ・
アデノフォーラ 
Rosa pendulina ‘adenophora’  (Species / Wild)。

一重の丸弁平咲きで、原種には珍しく濃いローズピンク
で黄色シベの、ぱっちりとした花姿です。
微香性、一季咲きです。

これは 「アルプスのバラ」とも呼ばれる原種で、イギリ
ス王立 Kew Gardens のオンラインで表題の名で検索する
と「Rosa alpina」( alpinaはアルプスのこと) がバッチリ
出てきます。
そのことが販売サイトなどでほとんど書かれていないのは
不思議ですね。私なら「ロサ・アルピナ=アルプスのバラ」
で売り込みますが・・・
(もっともベンドゥリーナには異名・変種も多くあるようで、
下のオキシオドンはコーカサス原産ですが。)

本種はヨーロッパの中部~南部の標高 350 ~ 2,500 mほど
の山地に広く分布し、Adenophora とは茎や葉に乳液を
出す腺細胞があることが語源だそうです。
そしてこの原種は多くの自然雑種の親であるといわれます。

別名に、
 ・Rosa pendulina adenophora Kitaibel
 ・Rosa alpina L.
 ・Rosa alpina var. pendulina (L.) Desv.
 ・Rosa alpina f. adenophora (Kit.) Borbás 
などなど多数あります。




上3枚は 千葉県佐倉市 佐倉草笛の丘 2010年5月22日。

また変種で ロサ・ペンデュリーナ・オキシオドン が
あります。 
Rosa pendulina oxyodon (Species / Wild)。
ピンクの一重で微香性です。これは上記アデノフォーラと
違い、カスピ海東側のコーカサス地方原産でブルガリアにも
分布。一季咲きです。

Useful Temperate Plants Database によれば、ヨーロッパ
の一部の地域ではその実を食用にするため栽培していたと
のことで、神代のプレートによると1896年には栽培されて
いたそうです。

別名に 
 • Rosa oxyodon Boiss.
 • Rosa pendulina var. oxyodon Rehder synonym
 ・Rosa alpina var. oxyodon (Boiss.) Boulenger
 ・Rosa cinnamomea var. oxyodon (Boiss.) Regel

以下3枚は 東京都調布市 神代植物公園 2010年5月15日。






   ◆梅・さくら・ばらなど花品種と 「公園ランキング」 の
    私のホームページはこちら→  「花の公園 花リスト」 
   ◆このブログの検索ウインドウが左上にあります。
    「このブログ内で」を選択し、短い1単語だけで検索して
     ください。 2単語以上だと機能しません。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 花の丘のコキア、サルビアなど | トップ | 古代蓮の里は、まだ楽しめます »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ばら     」カテゴリの最新記事