花の公園・俳句 ing

日本は素晴しい花の国。美しい花々と公園、四季折々の風景を記録したいと思います。我流の俳句は06年3月12日からです。

ハナショウブの源流 長井古種

2019年06月17日 07時00分17秒 | 花菖蒲     
きのうは久しぶりの快晴。朝8時前から出かけて、筑波実験植物園のラン展から水郷佐原あやめパークへハシゴしました。あやめパークで車を降りると、やあ久しぶり、と声を掛けられました。大学の先輩Nさんご夫婦でした。偶然とはいえ、なんとも奇跡的な出会い方です。
私は花菖蒲の花を撮り、先輩夫妻は船に乗ったりして楽しんでいました。そしてカフェでお昼を、帰りがけにはアイスまでごちそうになりました。

花菖蒲はまず紬娘 (つむぎむすめ)。長井古種。

淡い藤色地に藤紫の砂子と脈が入る三英花で、山形県長井特産の長井紬から命名されたそうです。
この長井古種ということを検索してみました。
置賜地域地場産業振興センター の「読みもの長井物語」を要約します。

近年の研究では、東北地方のノハナショウブの色変わり種が江戸時代に伝わり、栽培品種化したものとされています。山形県長井の金田勝見氏の伯母に当たる金田たよさんが、幼い頃過ごした飯豊町(長井市に西南に隣接)萩生(はぎゅう)の方々の旧家に植えられていた種々のを忘れられず、旧家の主人方に懇望して貰い集め、それが長井あやめ公園の基となりました。萩生の刹那の裏山にはノハナショウブや花色の変化した野生種も見つかり、その特性は長井古種に酷似しているそうです。

昭和37年7月3日、日本花菖蒲協会の井上清会長、田阪美徳、此田光助両副会長をはじめ三十余名の方々による長井あやめ公園の観察旅行が実施された折、他所にはない花が30数種も見つかり、「長井古種」と命名されました。

日本花菖蒲協会会長・平尾秀一氏は昭和53年6月に、花菖蒲は古来、あやめともよばれ、桜と共に世界に誇る日本固有の名花で、江戸時代に旗本・松平菖翁がみちのくから「花かつみ」すなわち野花菖蒲を取り寄せて改良したのが始まりと伝えられていますが、この長井あやめ公園に伝わる一群の古品種こそ「花かつみ」そのものではないか、とする一文を寄稿しているそうです。

現在では伝統品種群の系統として、「江戸系」「伊勢系」「肥後系」「長井古種」の四つに分けられています。
   (千葉県香取市 水郷佐原あやめパーク 2019年6月16日)

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メインは園内を進む船の様子。
下4枚は紬娘 (つむぎむすめ)。長井古種。







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