深谷市 「緑の王国」 の梅見

きのう初めて訪問した深谷市の 「ふかや緑の王国」 は梅が130種ということで
期待したのですが、八重寒紅が満開、他に数種が咲きはじめているばかりでした。

八重寒紅は暖かだった去年2011年1月2日に上尾市で満開なのを翌３日にアップ
しています。深谷は30ｋｍ北で１週間遅いとしても、去年と今年と2か月ほども違い、
例年なら桜と同時になりかねないほどですから驚きです。

私が俳句の 「季語」 というものに疑問を持つのは、花の時季は季節だけでなく
年ごとの寒暖の差、地理の差、品種による差に加えて個体差もあり、また国際的
にはまったく対応しないケースがほとんど、というところにあります。日本の京都を
標準とする 「様式美」 としてこれを伝承することを目指すなら、あえて否定するもの
ではありません。しかし花の名を季語としてその季節をこれこれと決めつけてしまえ
ば、同じ梅でも各品種や一本一本の木の個性は無視され、気候の違いを詠うこと
も出来なくなってしまいます。

季語が無ければ俳句ではない、といった決まりごとには賛成できません。俳句は
「人生宇宙森羅万象の感動を刹那に切り取る」 もので、季語はその一要素に過ぎ
ません。(素人の主張ですけれど。)
その中で 「もっぱら人生人事を詠うもの」 を区分して川柳と呼ぶ、ということでしょう。

ここの梅園は狭く2ブロックに分かれており、入り口に近い方は新しく整備した感じ
で品種が多く、木のそばまで分け入ることが出来ます。咲き始めた玉牡丹・大盃・
都鳥はこちらで撮りました。
奥の方は古木が多く、根元に草花が植えられていて分け入ることが出来ません。
八重寒紅と鹿児島紅が咲いていましたが、５分咲きほどの鹿児島紅は園路から
離れていて撮れませんでした。梅の見ごろは再来週以降かもしれません。

しかし 「緑の王国」 は梅の他にもいろいろな花があるようで、シーズンには楽しめ
そうです。関越道花園インターの北4ｋｍほどで、案内板の多い (株) 埼玉県花植木
流通センターの近くですから、また行ってみたいと思います。　　
　　　　　　　 (埼玉県深谷市　ふかや緑の王国　　１20303)　


　　　　　　　　　　　　　去年 (こぞ) 今年 ふた月違う梅見にて　　　　rocky

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
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上３枚は満開の八重寒紅。

白梅の玉牡丹。まだ咲き始めです。


これは都鳥。


大盃。紅梅でも少しずつ違いますね。