不自由展再開しよう 名古屋市の責任問う 市民ら宣伝
名古屋市の施設で開かれた展示会「私たちの『表現の不自由展・その後』」が中止に追い込まれた問題で、主催する「表現の不自由展・その後」をつなげる愛知の会は18日、同市で展示再開を求める街頭宣伝を行いました。 展示会は市民ギャラリー栄を会場に6日から11日までの予定で「慰安婦」を象徴する「平和の少女像」などの作品を展示。施設で郵便物が破裂したことを受け、市が8日から11日までの臨時休館を決め、展示会が中止に追い込まれました。マイクを握った共同代表の久野綾子さんは、「中止させられた理由は今なお不明で、市も警察も主催者に明らかにしていない」と批判。内容が気に入らない展示会や行事を暴力で中止させる戦時中の恐怖政治のような事態を絶対に再現させてはいけないと述べ、「表現の自由を確立させるために、みなさんとともに活動を展開させていく」と訴えました。ジャーナリストの金平茂紀さんは、「主催者側に何の説明もなく一方的に中止することはとても失礼な態度で、残念だ」と強調。中谷雄二弁護士は、「弁護団を組織し、法的な問題も含めて名古屋市の責任を問うていく。市民と一緒にもう一度名古屋で不自由展をつくろう」と話しました。街宣では「平和の少女像」のパネルが展示され参加者が写真を撮ったり隣の椅子に座ったりしていました。在日韓国人の女性(51)は「加害の歴史や表現の自由を認めない行政の態度は許せない。抗議の声を上げ続けたい」と話しました。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます