穴にハマったアリスたち

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一言感想:週刊少年マガジン 「トラウマばかり」

2009年08月12日 | 週刊少年漫画「マガジン」「サンデー」感想
■波打ち際のむろみさん #7「文明の利器とむろみさん」

ありとあらゆるコマのむろみさんが愛らしすぎて困ります。本当に困ります。何このお魚さん。
打ってるメールも実に人魚さんらしいです。
めちゃくちゃに頭の悪いマーメイドジョーク。素晴らしい。
よくもまぁこうネタがつきないものだと恐ろしく思います。
こうもポンポンと「人魚さんあるあるネタ」を出してくるところを見ると、作者さんは人魚さんを飼ってるんじゃなかろうか。お風呂場とかで。

■勝手に、もうしませんから。

以前にも書きましたが、私が人魚さんに畏怖の感情を抱くようになったきっかけの一つに、スミソニアン博物館があります。
博物館さんのお仕事と言えば、いたいけな子供にトラウマを植え付けること。
スミソニアンさんもご多聞にもれずお仕事熱心で、その展示物の一つ、「宙づりのシロナガスクジラの剥製」に幼い私は大層怯えました。
あれは酷い…。
薄暗い博物館のホール内、ふと頭上に圧迫感を感じて見上げてみれば、シロナガスクジラの死体がこんにちは。進むも地獄、戻るも地獄。海洋性ほ乳類の巨大さとおぞましさに震えたものです。

その暗黒組織・スミソニアンを舞台にした映画「ナイト・ミュージアム2」は現在公開中。
見に行こうと思っていたのですが、今週の「マガジン」さんにインタビュー記事が載っていました。
まぁインタビュー自体は重要ではないです。失礼ですが、それよりも肝心なモノが描かれてるんです。

P.396の3コマ目にシロナガスクジラっぽい生き物が映ってる。

私が見た時から20年以上が経過していますが、スミソニアンさんはしつこく恐怖を振りまいておられるようです。
周りにマンボウらしきものも描かれているのが不気味です。
当時はそんな緩衝材はなかった気がする。あんなに明るい雰囲気でもなかった。
やってくる子供が片っ端からワナワナしているのを見て、スミソニアンさんなりに配慮したつもりなんでしょうか。ほらクジラさん怖くないよー、マンボウさんだよーみたいな。いいからまず、そのクジラを何とかしてくれ。

しかし未だにあるとは驚きです。
某UMAサイトで「スミソニアン博物館にはシロナガスクジラの骨格標本がある」と書かれているのを見て、「あれ?剥製じゃなかったっけ?私の記憶違い?」とか悩んだことにも決着がつきました。
幼き頃のトラウマの源は、まだあそこにありやがる。

ついでに、あのコーナーがある場所の名前が、自然史博物館なるものだと初めて知りました。
私の記憶によれば、クジラの反対側には「数万匹のゴキブリ標本に埋め尽くされた台所」の展示があったはずです。
入口を背に左奥には、「ただの死体の寄せ集め」以外の何物でもない乱雑な化石倉庫もありました。
あのろくでもない博物館には、やっぱりもう一度くらいは行かなきゃだめだと思った。

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