穴にハマったアリスたち

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感想:「なかよし」 2010年9月号

2010年09月14日 | 少女漫画「なかよし」「ちゃお」感想

また2ヶ月遅れになってしまった。
そういえば「しゅごキャラ!」さんの最終回感想もまだ書いていない。
早くしないと年が変わってしまう。

■しゅごキャラ!アンコール! アンコールファイナル「あむと……」

堂々の最終回。

諸々の人間関係は綺麗に整理整頓されました。
基本的に日奈森さんの圧勝具合は変わってないのですが、とにかくすっきり整頓されました。
一番の勝ち組は空海くんだと信じたい。歌のお姉さん、物凄い勢いで中古な上に、歩く×たま製造機ですけれど。

司さんの謎はさりげなくスルーされました。
まぁ気にすまい。
非常によく似たただの親戚なんだ、きっと。

そして最後の最後にて、日奈森さんの名前の由来が公開されました。

たまごたち:
 「中学校からは英語の授業が増えるもんね」
 「えーっとあい…あむ…」
 「『わたしは○○です』ってことばよね」
 「『あい あむ あ がーる』『あい あむ あ すちゅーでんと』」
 「『あむ』のうしろにつくことばで意味がかわるの」
 「まるでキャラチェンジみたい」

「am」は「I」にしかつかない。
「am」の後ろにどんな言葉が来ても、「I」は変わらない。
だから…

日奈森さん:
 「あたしはこれからおとなになっていく」
 「でも」
 「どんなにかわってもIをなくさないでいれば」
 「どんなあたしにだってなれる!」

「あむ」なんて、座りは悪いわ意味は分からんわで何でそんな名前に?と思っていたら。
ちゃんと仕込んでありました。
日奈森さんにはそんな深遠な意味合いが。

何にだってなれるのをいいことに、数多のキャラチェンジとキャラなりでぶいぶい言わせ。
何にだってなれるのをいいことに、数多の異性と自由を満喫し。
そんな彼女も大人になっていく。
でも、たまごは大きくなってもなくならない。
可能性はいつまでも。どんなあたしにだってなれる!

個人的に、「しゅごキャラ!」さんは第1話で完結してしまってるように感じてた。(日奈森さんが殻を破った時点で、主題が達成されてる)
でもこうして見ると、殻を破ったらそれで終わりじゃ半端だった。
何かになったり、大きくなったりしても、そこから更に何かになれる。筋を通して終わった綺麗な最終回だったと思う。

…蛇足ながら。
ひとまず日奈森さんに選ばれたのは、イクトくんでした。でも王子も諦めてません。
そして日奈森さんも、「あたしは何にだってなれる」と公言されています。
これから先、日奈森さんはどんな遍歴を辿るのか。
「何にでもなれる」からといって、加減と言うものがあることを、日奈森さんには早く学習していただきたい。

■先生に、あげる。 第2話「雨の日が好きになったわけ。」

内気な田中さんは、縁あって知り合った彼のことが好きになりました。
そこで、ひと夏の大冒険のつもりで、頑張ってキスしてみました。
さようなら私の夏。思い出をありがとう。

…と思ってたら、その彼は学校の担任として赴任してきやがりました。夏が終わらない!

迂闊に大冒険するとえらいことになる。
そんな前振りで始まった本漫画。
ヒロイン様である田中さんの色気が異様です。こんな良い娘さん、どこに落ちてるんだ。

■ハートキャッチプリキュア! 第7話

3人目のプリキュア・生徒会長さんが発見されました。
サンシャインさんに変身するまでの過程は、さすがの上北さん。
己の無力を嘆く会長の慟哭と、陽の光差す展開は短いページ数なのに非常に熱い。

本シリーズのテーマ的には、「外見だけの変化では意味がない」。
プリキュアへの変身もある意味で否定されかねません。
実際、初めは「可愛いコスチュームが着たい」程度のノリでいた生徒会長さんは、一度プリキュアになるのを断念しています。
でも単なる外面だけでなく、内面の変化も伴ったとき。第三のプリキュアさんが起動なされる。
外面が変わっただけではダメ。そして外面を伴わない内面の変化もまたダメ。「変身」ギミックとテーマが綺麗に融合した展開で大満足です。

しかしながら花派としては、あえて彼女に注目したい。

巡り合った生徒会長さんに、ポプリは完全一目惚れ。
生徒会長さんもポプリのことが気にいってくれました。
まさに相思相愛。こんなに望まれたパートナーが、かつていただろうか。

そんな祝福の鐘がなる中、抱き合う二人を見て、花咲さんから一言。

花咲さん:
 「てゆーか、ポプリになりたい」

地が出た。花咲さんが崩壊しておられる。

完全に色にボケた花咲さんは、もはや冷静な判断はできない。
来海さんは懸命に諭します。好き嫌いでプリキュアを選んではいけないと。
もっとハートとかそういうのを吟味して、厳正なる審査の末に選らばな…

花咲さん:
 「ゼッタイゼッタイいつきでしゅ!!」
 「この子がいいんでしゅ!!」

は、花咲さん…!
しかもどさくさまぎれに、生徒会長の腕まで掴んで頬寄せて!
引っ込み思案詐欺の女が、とうとう本性を表した。

花咲さん:
 「いつきさんにぜひ着てほしいですっ」
 「プリキュアのコスチューム!!」

う、うわあ。
それが内面変化重視の娘の言うことか。花咲さんの心の花がわんさか茂り狂ってる。
お願いだから、もう少しプリキュアとしての品位と自覚を…

花咲さん:
 「キュアサンシャイン!!想像以上に強い!カワイイです!!」
 「…それに」
 「おヘソーっ!!!」

もうダメだこのプリキュア。

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