穴にハマったアリスたち

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マーメイドメロディーぴちぴちピッチ 第2話~第4話(感想3周目)

2011年01月25日 | マーメイドメロディー ぴちぴちピッチ
「ぴっち」メンバー+激務のOLさんによる「Cri☆siS」さんのファイナルライブまで、あと2ヶ月。
これが最後になるかもしれない「ぴっち」関連イベントです。
悔いなく迎えたい。

 Cri☆siS Final Live ~また会う日まで~

 日時:2011年03月26日(土)開場17:30/開演18:30
 場所:吉祥寺スターパインズカフェ
 チケット:3,000円
 出演:Cri☆siS
 (公式ブログ

■マーメイドメロディーぴちぴちピッチ 第2話「言えない心」
■マーメイドメロディーぴちぴちピッチ 第3話「ゆれる想い」
■マーメイドメロディーぴちぴちピッチ 第4話「孤独な王女」

先日の答え合わせです。
るちあさんが毎回アバンで語る「あらすじ」。
果たしてこれの何がおかしいのか。

第1期OP 「太陽の楽園 ~Promised Land~」(リンク先:YouTube)

るちあさん:
 「私、七海るちあ」
 「初恋の男の子・海斗の好きな人は、マーメイドの私だったの!あはっ♥」
 「だけどもしそのことを話したら泡になっちゃう」
 「言いたいけど言えない…」
 「でも海斗が気づいてくれればいいんだよね!」
 「よし!今日もぴちぴちボイスでライブスタート!」

「ぴちぴちピッチ」はアンデルセンの「人魚姫」が企画アイデア。
これにより、変身ヒロインものの王道「正体を明かせない」「変身前と変身後と意中の彼の三角関係」を綺麗に演出しています。
大好きなあの人は変身後の自分が好き。でも正体を告白できない。どうしたらいいんだろう。
「恋のライバルは自分自身」という切ない状況です。
「正体を明かせない」ことにもちゃんと説明がありますし、なかなかに上手い設定だと思います。

…しかしこの設定には穴が無数に空いていました。

もう一度るちあさんの発言を見てみましょう。

るちあさん:
 「でも海斗が気づいてくれればいいんだよね!」

第一に、「自分から告白する」のがダメなだけであって、「勝手に気がつかれる」分には問題がありません。
るちあさんは、即座にこの事実に気がつきました。
(当初は「恋の告白をすることがアウト」というミスリードを試みた気配もありましたが、1話にしてその設定は放棄されました)

しかしどこまでが過失なのか、どこからは故意なのかに関しては、明確な定義はありません。
事は命がかかっているため、慎重に仄めかす必要があります。
だけど魚脳のるちあさんに、そんな繊細な思考は無理でした。
「あの人は魚の私が好き」「でもそれを言えない…」
そんなロマンスに酔ったのも束の間、即座に嫉妬を爆発させました。人魚姿の自分自身に対して。

 「私と思い出の人魚と、どっちが大事なの!?」
 「大体、人魚なんているわけがないじゃない!」

この手の意味のわからぬ言動をし、海斗くんを苦しめます。
何がやりたかったのか、さっぱり分かりません。
最低限、「人魚は実在する」ことにしなきゃダメだろう…。
しかも海斗くんは「人魚には変身能力がある」なんてことも知りません。
この状況で「気づけ」というのは無茶ぶりにも程がある。

ところがこの困難を、ガチのマーメイドフェチである海斗くんはクリアしてみせました。
恐ろしいことに、第1話にして正体を察知。ん?この女、魚臭いぞ!
続く第2話では、るちあさんに探りを入れ、直接的に詰め寄ります。凄まじいまでの洞察力と行動力。

しかし上述の通り、るちあさんが謎の不一致行動をとるため錯乱。
「正体につっこんでいいのか?」と気を揉むこともあり、ほどなく彼は黙秘します。
おまけに途中で頭を痛打し、記憶がうやむやに。

要するに、るちあさんは威勢よく「気づいてもらう」と宣言されてますが、黙って何もしなければ即座に話は解決してました。
一人で空回りした結果、酷いことに…。
「一体何がやりたいんだろう…?」と冷ややかに見つめる視聴者と海斗くんの視線にも気付かず、るちあさんは今日も元気に暴走するのです。

第二の理由。
条件は「人間に正体を告白すると泡になる」。
従って、相手が人間でなければ関係ありません。

ネタバレをしてしまうと、海斗くんは人ではありません。(この事実は第3話で早々に暗示されます)
つまり最初から自白しても何の被害も生み出しませんでした。
「ぴっち」第1期で行われた恋の駆け引き(と呼んでいいかは別として)は、実質無意味です。困ったことに。

最後に、最も本質的なこと。
るちあさんは人魚さんです。
繰り返しますが、人魚さんなんです。

本体が人魚なんだから、人間態に気がついてもらう必要がないじゃないか。

海斗くんが人間にしか興味がない場合は別です。
ですが彼のマーメイドフェチぶりはガチ。むしろ尾鰭がないとダメという人です。
あるいは人間の社会で生活するとか、何か人間になり済まし続ける必要がある場合。しかしこれも成り立ちません。
るちあさんには、人間社会にいなければいけない理由が全くないのです。
強いて言えば「海斗がいるから」が理由ですが、それでは本末転倒です。

それなのに、何故に人魚姿の自分(本体)に対し、頑なに仮初の人間態で勝負を挑まねばならないのか。
下半身ですか。人間の下半身が必要な何がしかの事情があったとでも言いたいのでしょうか。
(しかしそれすらも、戦闘コスチューム姿ならば人間下半身があるので解消してしまう)

こうして目的も手段も混乱したまま、「ぴっち」は始まるのです。
僅か1分程度の「あらすじ」に込められた不可思議な情報の数々。
「あらすじ」を説明する娘さんが、最も状況を把握していないという奇怪な状況。
それら全てが「まぁぴっちだし仕方がない」で納得できてしまう、そんなアニメです。
魚に理性や整合性を求めちゃダメだ。
コメント (2)
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