穴にハマったアリスたち

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読んだので書いてみる:「ワタミ“ブラック”批判を洞察する」(Business Journal)

2013年07月22日 | 王様の耳はロバの耳
例によって先に書くべき記事がたくさんありますが、やっぱり目に入ったので簡単に。

ワタミ“ブラック”批判を洞察する…「社会貢献もどき」に走る人たちが学ぶべきこと

[引用]
 しかし、「事業を通して社会に貢献しよう」と訴えていた教祖様が、今や「ブラック企業」の権化として吊るし上げられているのだから皮肉な話だ。
[引用終]


別に皮肉でもなんでもないと思う。

「社会に貢献する」最も簡単な方法は、安価でサービスを提供すること。
「安価で提供する」最も簡単な方法は、費用を抑えること。
つまり、人件費を削り倒し、品質を落とせばいい。

これらはまさしくブラック企業の特徴ですので、「社会に貢献しよう」とだけ考える会社は、ブラックになるに決まってる。
会社は、そこで働く社員のためにあるのだから、まず社員の方を見ないとどうにもならない。
(所有権は株主や事業主にあっても、そもそも有史以来、集団で仕事をし始めたのは何故かを考えれば当然の帰結)

引用記事では大企業の創業者に触れられていますが、過去の偉大な創業者が偉大なのは、単に「社会に貢献する」という安易な道だけでなく、従業員を大切に扱ったからでしょう。

結局のところ彼らが「ブラック」と呼ばれるのは、違法行為だとか労災の発生だけでなく、それらが起きたことを反省していないからだと思います。
実際、社員の方を見て仕事をするのは大変。純粋に能力のない社員もいるし、純然たる不幸な事故だってある。
ですが、そこで「無理だ」と言わず、パワフルに「社員のため」に働く精神こそが、優秀な経営者だと思うのです。
そりゃ給料削って法律犯せば、社会貢献なんて楽勝でしょう。しょうもない。

そしてこういった事に対し「いや会社とはそういうものだ」とか「社会に貢献するために頑張れ」といった綺麗事を言ったり、各種名言をこじつけるのも簡単です。
ですが、当人がその通りにやっていなければ説得力はゼロ。
まずは最低限、365日24時間安月給で働いてみせないことには、何を語っても「嘘つきのブラック」で終わりでしょう。
コメント
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