穴にハマったアリスたち

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マーメイドメロディーぴちぴちピッチピュア 第28話「星羅の花園」

2006年08月17日 | マーメイドメロディー ぴちぴちピッチ
【追記】
[この記事は2006年に、本放送当時の実況掲示板等の雰囲気を元に作成したものです。特に子供時代に「ぴっち」を視聴した方には不快な表現もあるかと思います。申し訳ありません。よろしければカテゴリ「マーメイドメロディーぴちぴちピッチ」から最新の記事をご参照ください]

前提:
 挿入歌を流すと、それだけでいいシーンのように見える

どんなヘッポコな展開でも、ただの回想シーンでも、挿入歌つきだとそれなりに体裁が整うものです。
どこぞの大手スタジオの作ったゴミ映画も、挿入歌のおかげで擁護派が頑張れてますし。
しかし、これらのことから当然の帰着として、以下の仮定が導かれます。

 『じゃあ、全編に渡って挿入歌流したら、超名作になるんじゃね?』

…気づくだけで実行しなかったら良かったのに。

・マーメイドメロディーぴちぴちピッチピュア 第28話「星羅の花園」

先日、「マメプリの曲が配信されてるカラオケ」で人魚さんのおびき出しに成功した蘭花さん。
戦闘には負けてしまいましたが、賢い彼女は一つ学びました。
マメプリはカラオケで釣れる!

蘭花さん:
 「カラオケといえば!」

 

蘭花さん:
 「バスガイド~!」

でも方向性は間違ってる。

 

かくして過酷な肉体労働に明け暮れる日々。
その苦労はようやく報われました。
偶然にも、るちあさんたちの中学校の社会科見学のお仕事に回されたのです。

 

珍道中の果て、目的地の植物園に到着。
園内では男女ペアで見学をすることに。
るちあさんが組むことになったのは、海斗くん。

みかるさん:
 「海斗とるちあちゃんが…!」

 

当然、みかるさんは憤怒。
病気をダシにパートナーチェンジを申し入れますが、海斗くん、拒否。
海斗が!あの従順だった海斗が、私に逆らう!離れていく!

 

みかるさん、大ショック。
あまりの衝撃に、しくしく泣きながら卒倒してしまい、結局、海斗くんは付き添うことに。
おかげで今度はるちあさんが動揺。

星羅さん:
 「ときどき私へと流れ込んでくるこの感情は何?愛しいのに心が痛い、胸が苦しい…」

 

保護者の錯乱振りを嗅ぎ取って、星羅さん降臨。
その様子を蘭花さんに見られてしまい、襲撃を食らってしまいました。
「花と蝶のセレナーデ」、最終バージョンが襲い掛かる。

蘭花さん:
 『金と銀の羽舞う 一夜の夢のうたかたよ 踊り踊れ今宵は花匂う揚羽の舞…!』

 

【花と蝶のセレナーデ】
 みつかい・蘭花さんの持ち歌。
 聴いた対象の心配や悩みを消し去り、享楽の世界に導く歌。
 具体的には、「聴くと勝手に踊り狂う」。…強いんだろうか、これは。

 毎回のようにバンクシーンに手直しが入り、最終的にはDVDBOXにてムービークリップまで提供。

  『いっそ息の根を止めてあげようか 美しい姿のまま…』
  『ひらりふわり踊れば 紫こぼれる花びら 優美なるセレナーデ 全てを忘れて踊れ!』
 
 余談その1:
  一時期、うちのブログに「花と蝶のセレナーデ」の検索ワードで来てくださる方がやたら多かった。何があったんだろう…?

 余談その2:
  去年の「Voice in the Live」で、中の人は当然、この曲を歌いました。
  それも、12分割体の台詞まで『再現』して。
  …当人なのだから『再現』ではないか。
  あれを見た瞬間、声優って凄げぇやと思ってしまった。
  MADや同人誌なら他の人でも作れるけれど、本物を製作可能なのは中の人たちだけ。何だかとても偉大。

 

蘭花さん:
 『…優美なるセレナーデ 全てを忘れて踊れ!』

 

マメプリ、捕獲成功。
なんだかんだで、みつかいは毎回、マメプリを追い詰めています。
最後の詰めが甘いですけど。

 

るちあさん:
 「こんな檻くらい、私たちの歌でぶち壊してみせるわ!」

もはや歌を破壊工具くらいにしか考えてない。

るちあさん:
 『大きな虹が消えるころ 夢のその先で…!』

 

流れ出す、いつものバンク。
狭い檻の中のはずなのに、縦横無尽に動き回る彼女たちの姿がなんとも言えません。
やがて、お歌の衝撃に耐えかね、檻は崩壊、蘭花さん瀕死。

るちあさん:
 『大事な宝箱は Pearls of Mermaid…!』

そして無事に撃破。ところが…。

ミケルさん:
 『光を目指し、羽ばたくけど 冷たい雨が翼を濡らして 今日も一人…』

 

【翼を抱いて】
 ミケルさんの持ち歌。
 みかるさんの曲「明日が見えなくて」とは同じメロディ・別の歌詞。
 戦闘で使われたことはなし。

  『さざ波のように 揺れているよ 心の中の 遠い記憶』
  『いつかはきっと たどり着ける 孤独な心 癒せる場所』

 るちあさんたちは、最終的には「ミケルを救う」ことを目指して戦うのですが、そのきっかけとなったのがこの歌。
 というか、ミケルさんの背景や悩みの説明は、事実上、この歌でしか行われていない。
 歌で全てを描写する、それが「ぴっち」。

ミケルさん:
 『今はただ透明な風の中、静かに眠りたい、翼を 抱いて…』

るちあさん:
 「なんて、寂しい歌声なの…」

 

どこからともなく聴こえてくるミケルさんの歌声に、るちあさんたちもしばし自失。
その歌に反応したか、星羅さんも再び登場。
るちあさんに、先ほどの「愛しいのにつらい」不思議な感情が何なのか、改めて問いかけます。

るちあさん:
 「ごめんね、星羅。不安な気持ちにさせて。あのときはちょっと、せつなくなっちゃって」
星羅さん:
 「『せつない』?あれは『せつない』という思いなの?」

 

分かるような分からないような。
そんなときは、とりあえず歌いましょう。歌えば何かが見えてくる。
星羅さん、なんとなく「Beautiful Wish」。

星羅さん:
 『青い海に浮かぶ 海の揺り篭で夢を見てたの…』

その頃、海斗くん。
植物園の中で、ハイビスカスの花を発見。
俺は昔、この花を誰かのために…?

 

流れる回想シーン。
ハイビスカスは、以前に海斗くんが、るちあさんの誕生日プレゼントに贈った花。
るちあさん=人魚であることに気づいた頃の思い出。

 

海斗くん:
 「!!」

海斗くん、記憶の断片を取り戻す。

星羅さん:
 『美しい海の願いのカケラから 生まれていきたい 闇を開いて…』

るちあさんがバスに戻ると、彼女の席には何故かハイビスカスが。
これは海斗が…?でも、なんで……あ。
その行為の意味するところに気づき、るちあさんは感涙。

 

星羅さん:
 『いつか悲しい争いのため全てが消えるそんな日がきて…』
 『一つの愛を歌いたい、青い海の中で…!』

 

たっぷりと3分以上歌って満足したか、星羅さんも消滅。
一曲丸々フルコーラスで歌ったのは、これが唯一じゃなかろうか。
その間に、「記憶のカケラを取り戻す」という重大イベントを、歌でうやむやにしつつ消化してしまいました。

…「ピュア」もついに残り1クール。終盤戦に入ります。


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中田あすみ(七海るちあ)/寺門仁美(宝生波音)/浅野まゆみ(洞院リナ)/七つの海

今回の話、正味20分の番組中、挿入歌の使われてるシーンが10分以上。
もはや半分が歌です。
なんだこのダメなアニメ。

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