「学者になるか、起業家になるか」という刺激的なタイトルの本を読んだ。副題は「理系の未来は明るい」
まあ、冷静に考えれば、私はこの本の内容からは遠い所にいる人間だろうな。今からどうの、というわけでもなし、また私は根っからの文系だから。
それでも、この本に魅かれたのは目次 第2章 競争をしなくても「創造力」は育つ 第4章 「自分の限界」をどう乗り越えるか が目を引いたからです。
言われたことはできるけれども、なかなか自分ですることを考えることをしなくなった、と近頃考える。もしかしたら、昔から自分ですることをあまり考えてこなかったかもしれない。人が何を考えているかを想像しながら、人間関係を考えることばかりするようになっているかもしれない。それももちろん大切だけれども、それよりも創造力の方が何か出てきた問題や、これからどうしていくか、を考えるときには必要だろう。
競争心は結構ある方かもしれないけれど、友人や周りの人を蹴落としたらいいかもしれない、とは多分一度も考えたことはない、と思う。一人で競争するのは結構大変だから周りの人も一緒に巻き込んで、何とか乗り切っていこうと考えてきた、と思う。さまざまな資格試験でも、いつも友人と一緒に勉強していた。何と言うか、茶店勉強・・・とでも言えるでしょうか。で、今ではいわゆる英語の試験は全部無事にクリア。
でも、ここからが問題。「創造力」を働かせて、これからどうするかを考えねば・・・
「自分の限界」は短期決戦がいい、らしい。目標を設定して短期間でぎりぎりまで追い込む、のだそうだ。ちょっと面白そう。ゲーム感覚でできるかもしれない。
情報過多で「調べ」て「考えた」と思っているのではないか、という筆者たち(二人の対談形式です)の指摘には、ちょっとどきっとさせられました。確かにこの頃はネットでいろんなことを「見て」いる時間が長いと思う。そうしているうちに頭がごちゃまぜの情報で一杯になり、そのまま「考えず」に寝てしまう。う~ これではいけない。
これからは、もっと考える時間を増やそう。時間は有限だから。
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