１０００ＭＨＲ

スポーツカブの腰下のガスケットを作ろうとガスケットシートを買出しにバイク屋さんまで行ったのですが、珍しいものが置いてあり、ついついじっくり見てしまいました。

　　

ドゥカティの『ＭＨＲ』ことマイク・ヘイルウッド・レプリカ。
1000ｃｃのタイプですが、現物は初めて見ました。
もうちょっと側で見たかったのですが、変によろけて単車に寄りかかってしまってはいけないのでちょっと遠めで見物。
整備で入っているものらしく、オーナーさん不在だったので無断で写真を撮らせて頂きましたが、もし写真掲載に不都合がありましたらメール下さい（汗）

　　

知ってる人にはあえて説明の必要もないＭＨＲですが、この名前にも入っているマイク・ヘイルウッドはホンダのレース史にも登場する６０年代から７０年代にかけて２輪・４輪レースで活躍したスーパーレーサー。
６０年代初期はＭＶアグスタのメインレーサーとしてＭＶアグスタを世界ＧＰの数々のタイトルに導き、６０年代中盤からは当時打倒ＭＶアグスタとして力を伸ばしていたホンダに移籍。ＲＣを駆って１９６７年のホンダ初の全階級（５０・１２５・２５０・５００ｃｃ）制覇にも貢献しました。
その後ホンダの世界ＧＰからの撤退に伴って２輪レースから４輪レースへと活躍の場を写し、Ｆ１でも数々のレースに参戦。
その後７０年代中盤には４輪レースからも引退していたマイクヘイルウッドですが、１９７８年にマン島ＴＴにドゥカティに乗って参戦。
当時優勢だったホンダのＲＣＢ勢を破って、コースレコードで優勝すると言う偉業を果たしました。
話が長くなりましたが、ドゥカティがこの時の優勝を記念して１９８０年に発売したのがＭＨＲ（マイクヘイルウッドレプリカ）です。
１０００ＭＨＲはその後９００ＭＨＲの改良型として８４年頃から１～２年間販売された模様。

　　

一般的にＭＨＲと言うと９００ｃｃのモデルが多いのですが、今回見た１０００ｃｃは販売台数も９００ＭＨＲよりも少なくなかなか珍しいのでは？
ちなみに気になるスペックは９７４ｃｃー９０ＰＳというもので、ベベルギアというのが興味をそそられる所。
９００ＭＨＲの初期のものに比べれば比較的年式が新しいとは言え、結構な年式になっているはずですがなんともピカピカの車体で、聞いた所によるとエンジンも絶好調でかる～くキック一発で始動するそうです。
オーナーさんによく手入れされているのだな～と。

うちのＣＢ７２などもソレくらい安定するくらいキッチリエンジンをさわってやりたい所なのですが、当分はあんな重いものさわれそうに無いな・・・。