9/19(木) ~ 21(土)
「聖岳」
聖岳が何か世俗を脱した高潔な山のように思われるのは その名前のせいだけではない。
それは日本アルプス三千m峰としては最南端の僻遠の地にあり、 容易に近づきがたいと
いう印象からもきているのだろう。 日本の高峰中で一番登山者の少ない山かもしれない。
深田久弥 「日本百名山」 より引用抜粋。
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9/20(金) 聖岳に登ってきました。
百名山 100座目です。
やっと、 やっと、 やっと、、 ここまできました。
「単なるピークハンター、 日帰り山登らー」 他、 いろいろ聞こえてきたのも事実。
はたまたお山の上の非難小屋やテン場での心温まる会話やささやかな酒宴、 そしてソロ同士での仲間意識、
離島や遠方 (九州四国中国地方) への高速走行や初めて行く真夜中林道最奥での一人車中泊、
そんな辛くもあり楽しくもあり、 そしてまた知り合いもいっぱいでき賀状やメール仲間、 別れ際ハグし握手した人・・
それもこれも全部が全部とてもいい思い出になりつつある最後の最後、 そう、 これが百座目です。
聖岳。 今日、 あなたに登ります。
ただあまり浮かれずいつものように淡々と、 そして細心の注意を払いながら、 でもかと言って
下ばかり見ず上を向いて楽しく! をもっとーに。
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おはようございます。 昨夜は一人静寂の中グッスリ眠れました。
3時起床、 湯を沸かし昨晩の作り置きのアルファ米を湯に溶かし食べ体を温める。
ストレッチ、 トイレ、 小屋の掃除を済ませゆっくり歩き出す。
光岳の上に上がる中秋の名月 プラス一日。 (笑)
途中の沢で水補給。 その後ゴーロ沢を下るころ太陽が登り体も温まってくる。
そして血液が体中を循環するのを意識しながら確実な一歩を大地に刻みつけしっかりと歩いて行く。
「じっくり歩く」 今日のテーマだ。
易老渡岳 ~ 希望峰を過ぎ茶臼岳着。
聖岳をバックに。。
360度の大絶景です。 富士山、 中ア(恵那山、 木曽駒、 御嶽)、 赤石、 悪沢・・。
茶臼小屋のコルで小休止。 まずは上河内岳へ。 (かみこうちだけ)
振り返る。 茶臼岳から希望峰を過ぎ遥か右奥に光岳が。 気持ちのいい道が続いています。
南アルプス大縦走路。 北アと違い全然人いないです。
この長大なコースを歩くのはまずもって自己責任。
その際どさ責任感の重み、 そしてなにより自身の体力勝負と事前トレーニングの重要性、 そして何より天候。
大袈裟かもしれないが涙が出るほどの厳しさ、 そしてそこから得られる素晴らしさと大自然の営みを肌で
感じられる縦走の心地良さ、 ありがたさ。 そんなことを考えながら 今、 じっくり歩いています。
上河内岳肩にザックデポし頂上へ。
百名山の楽しみの一つに本峰前後に必ずあるジャンダルム (前衛) の山に登るのも一興なんです。
ああ、 この天気。 朝からほぼ無風、 澄み切った青空。
真ん中聖岳ドーン! 右が奥聖、 その右最奥に見える赤い頂が赤石岳。 こんな感じに広がっている。
南岳を過ぎ聖平に到着。 真っ直ぐが聖岳、 右折が聖平小屋。
まずは右折し小屋へザックデポ。
目の前に聖岳。
数分で聖平小屋着。 ここで素泊まり部屋へチェックイン。
噂のウェルカムサービスのフルーツポンチ♪ 恥ずかし気もなく激大盛りにしますた。 (^^v
腰をおろし大休止。 その後貴重品のみ持ち聖岳登山開始。
ここまで11時間、 相当足にきている。 ここから聖往復はCTで6時間、 小屋のにいチャン曰く往復4時間。
後者にかけたよ。 実際の道はザレがひどく下山時では他者に落石しないよう注意を要した。
ザレの急登をガマンすれば待ちに待った頂上が。。
聖岳制覇。 100座目完了!!
百名山コンプリート!!
360度の世界。 北に赤石岳、 最奥に甲斐駒ケ岳、 恵那山、木曽駒、他。
聖岳、 本日最後の下山者になってしまいました。 ここでの怪我はもっての他、 慎重に下りました。
無事小屋戻り。
初め外で火を使っていたが、 寒くなってきたので屋内退避。 (笑)
ボクがちびちび飲っていたらソロ同士が集まり今日のコースや明日からのコース談義が始まった。
皆、 話したがっていたのだろう。 こういう場では何故かいつもボクの回りに人が集まってきます。
今日もよく歩きました。 光小屋から来て聖往復してきた、 と話したら皆に驚かれていまいました。
百高山登っている方、 三千峰登っている方、 皆さんそれぞれ山を楽しんでおられました。
そんな楽しいひと時が終わります・・。 おやすみなさい。。
(テント泊もいいけど自炊小屋泊も皆プロのソロ集団が集まっていて、 濃いぃ話ができ楽しいかもネ)
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9/21(土) 下山帰宅日です。 家までが登山、 気を引きしめて下ります。
井川観光10時発のバスに乗るため5時前出発。 (聖平小屋に泊ればバス代は無料)
お世話になりました。
ボチボチ撤収の準備が多いテン泊者たち。
ちなみに小屋泊の方たちは朝ごはんを食べていました。 早いですねー。
最近めっきり夜明けるのが遅くなりましたねえ。 暗いし寒いしで。
岩頭滝見台から望む。 ここは百メートルくらい下まで見える際どい岩の上。
この吊り橋もボヨンボヨンでした。。 (笑)
森の朝ー!
そうこうしているうちに下山完了。
皆ソロ同士7名。 その中の一人の方が山ぶどうを取ってきてくれました。
皆異口同音に、 「クマが怒って出てくるぞ」 と。 知ってますねー。
1時間休憩後10時発のバスに乗りこみます。
長かった稜線の上、 そして二つの頂き。 今はバスに揺られあっと言う間に駐車場着。
沼平P着、 ただいま。
これにて南アルプス編完了。
以上です!
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「百名山」 これにて全山完登です、 終わりました。
ここまでほんと遠く長かった。
一極集中の北ア周辺は登り易かったが やはり西日本編は一週間くらいの休みを利用し、
しかも一筆書きで回ってくるのが効率的。 もうそうなってくると本来の 「山登り」 からは
脱してしまいそうだが、 そこは自身でうまく調整し単なるピークハンターにならぬようモチベーションを
高く持ち続けしっかり見据えて登ってきた。
今思い起こしても全山のコース、 そしてトップからの景色が全部記憶にあります。
やはりやって良かったと思っています。 これでひとつ目的を達成しました。 自身への課題が完了しました。
また新たな課題や目的を設けチャレンジしていきたいと思います。
これにてやっと “登山” という目の前が大きく開いたので、 今後は好きな山域をのんびり歩き回ります。
群馬や長野の日帰りコースを一泊かけてのんびりと。。 そして今までの山域の破線もつなげていきたいですね。
どこかで見かけたら声かけてください。
ここまでいろいろとご支援、 アドバイス等ありがとうございました。
光聖
「聖岳」
聖岳が何か世俗を脱した高潔な山のように思われるのは その名前のせいだけではない。
それは日本アルプス三千m峰としては最南端の僻遠の地にあり、 容易に近づきがたいと
いう印象からもきているのだろう。 日本の高峰中で一番登山者の少ない山かもしれない。
深田久弥 「日本百名山」 より引用抜粋。
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9/20(金) 聖岳に登ってきました。
百名山 100座目です。
やっと、 やっと、 やっと、、 ここまできました。
「単なるピークハンター、 日帰り山登らー」 他、 いろいろ聞こえてきたのも事実。
はたまたお山の上の非難小屋やテン場での心温まる会話やささやかな酒宴、 そしてソロ同士での仲間意識、
離島や遠方 (九州四国中国地方) への高速走行や初めて行く真夜中林道最奥での一人車中泊、
そんな辛くもあり楽しくもあり、 そしてまた知り合いもいっぱいでき賀状やメール仲間、 別れ際ハグし握手した人・・
それもこれも全部が全部とてもいい思い出になりつつある最後の最後、 そう、 これが百座目です。
聖岳。 今日、 あなたに登ります。
ただあまり浮かれずいつものように淡々と、 そして細心の注意を払いながら、 でもかと言って
下ばかり見ず上を向いて楽しく! をもっとーに。
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おはようございます。 昨夜は一人静寂の中グッスリ眠れました。
3時起床、 湯を沸かし昨晩の作り置きのアルファ米を湯に溶かし食べ体を温める。
ストレッチ、 トイレ、 小屋の掃除を済ませゆっくり歩き出す。
光岳の上に上がる中秋の名月 プラス一日。 (笑)
途中の沢で水補給。 その後ゴーロ沢を下るころ太陽が登り体も温まってくる。
そして血液が体中を循環するのを意識しながら確実な一歩を大地に刻みつけしっかりと歩いて行く。
「じっくり歩く」 今日のテーマだ。
易老渡岳 ~ 希望峰を過ぎ茶臼岳着。
聖岳をバックに。。
360度の大絶景です。 富士山、 中ア(恵那山、 木曽駒、 御嶽)、 赤石、 悪沢・・。
茶臼小屋のコルで小休止。 まずは上河内岳へ。 (かみこうちだけ)
振り返る。 茶臼岳から希望峰を過ぎ遥か右奥に光岳が。 気持ちのいい道が続いています。
南アルプス大縦走路。 北アと違い全然人いないです。
この長大なコースを歩くのはまずもって自己責任。
その際どさ責任感の重み、 そしてなにより自身の体力勝負と事前トレーニングの重要性、 そして何より天候。
大袈裟かもしれないが涙が出るほどの厳しさ、 そしてそこから得られる素晴らしさと大自然の営みを肌で
感じられる縦走の心地良さ、 ありがたさ。 そんなことを考えながら 今、 じっくり歩いています。
上河内岳肩にザックデポし頂上へ。
百名山の楽しみの一つに本峰前後に必ずあるジャンダルム (前衛) の山に登るのも一興なんです。
ああ、 この天気。 朝からほぼ無風、 澄み切った青空。
真ん中聖岳ドーン! 右が奥聖、 その右最奥に見える赤い頂が赤石岳。 こんな感じに広がっている。
南岳を過ぎ聖平に到着。 真っ直ぐが聖岳、 右折が聖平小屋。
まずは右折し小屋へザックデポ。
目の前に聖岳。
数分で聖平小屋着。 ここで素泊まり部屋へチェックイン。
噂のウェルカムサービスのフルーツポンチ♪ 恥ずかし気もなく激大盛りにしますた。 (^^v
腰をおろし大休止。 その後貴重品のみ持ち聖岳登山開始。
ここまで11時間、 相当足にきている。 ここから聖往復はCTで6時間、 小屋のにいチャン曰く往復4時間。
後者にかけたよ。 実際の道はザレがひどく下山時では他者に落石しないよう注意を要した。
ザレの急登をガマンすれば待ちに待った頂上が。。
聖岳制覇。 100座目完了!!
百名山コンプリート!!
360度の世界。 北に赤石岳、 最奥に甲斐駒ケ岳、 恵那山、木曽駒、他。
聖岳、 本日最後の下山者になってしまいました。 ここでの怪我はもっての他、 慎重に下りました。
無事小屋戻り。
初め外で火を使っていたが、 寒くなってきたので屋内退避。 (笑)
ボクがちびちび飲っていたらソロ同士が集まり今日のコースや明日からのコース談義が始まった。
皆、 話したがっていたのだろう。 こういう場では何故かいつもボクの回りに人が集まってきます。
今日もよく歩きました。 光小屋から来て聖往復してきた、 と話したら皆に驚かれていまいました。
百高山登っている方、 三千峰登っている方、 皆さんそれぞれ山を楽しんでおられました。
そんな楽しいひと時が終わります・・。 おやすみなさい。。
(テント泊もいいけど自炊小屋泊も皆プロのソロ集団が集まっていて、 濃いぃ話ができ楽しいかもネ)
-----------------------
9/21(土) 下山帰宅日です。 家までが登山、 気を引きしめて下ります。
井川観光10時発のバスに乗るため5時前出発。 (聖平小屋に泊ればバス代は無料)
お世話になりました。
ボチボチ撤収の準備が多いテン泊者たち。
ちなみに小屋泊の方たちは朝ごはんを食べていました。 早いですねー。
最近めっきり夜明けるのが遅くなりましたねえ。 暗いし寒いしで。
岩頭滝見台から望む。 ここは百メートルくらい下まで見える際どい岩の上。
この吊り橋もボヨンボヨンでした。。 (笑)
森の朝ー!
そうこうしているうちに下山完了。
皆ソロ同士7名。 その中の一人の方が山ぶどうを取ってきてくれました。
皆異口同音に、 「クマが怒って出てくるぞ」 と。 知ってますねー。
1時間休憩後10時発のバスに乗りこみます。
長かった稜線の上、 そして二つの頂き。 今はバスに揺られあっと言う間に駐車場着。
沼平P着、 ただいま。
これにて南アルプス編完了。
以上です!
-------------------
「百名山」 これにて全山完登です、 終わりました。
ここまでほんと遠く長かった。
一極集中の北ア周辺は登り易かったが やはり西日本編は一週間くらいの休みを利用し、
しかも一筆書きで回ってくるのが効率的。 もうそうなってくると本来の 「山登り」 からは
脱してしまいそうだが、 そこは自身でうまく調整し単なるピークハンターにならぬようモチベーションを
高く持ち続けしっかり見据えて登ってきた。
今思い起こしても全山のコース、 そしてトップからの景色が全部記憶にあります。
やはりやって良かったと思っています。 これでひとつ目的を達成しました。 自身への課題が完了しました。
また新たな課題や目的を設けチャレンジしていきたいと思います。
これにてやっと “登山” という目の前が大きく開いたので、 今後は好きな山域をのんびり歩き回ります。
群馬や長野の日帰りコースを一泊かけてのんびりと。。 そして今までの山域の破線もつなげていきたいですね。
どこかで見かけたら声かけてください。
ここまでいろいろとご支援、 アドバイス等ありがとうございました。
光聖