中国迷爺爺の日記

中国好き独居老人の折々の思い

法隆寺へ行く

2013-05-04 08:28:35 | 身辺雑記

 次男の車で大学生の孫息子も一緒に奈良の法隆寺に行きました。あいにくの雨模様でしたが行くだけ行って、ひどくなったら食事でもして帰ろうと出かけましたが、1時間ちょっとで着き、途中で昼食にしたので着いた時には雨は上がっていました。法隆寺は生駒郡斑鳩町にありますが、この斑鳩というのは難読地名の一つで「いかるが」と読み、古い地名です。 

 法隆寺の寺域は非常に広く、清浄で気分が洗われるようです。南の南大門から入ります。南大門を正面から見ますと中の中門と五重塔とが見えますが、中門は南大門と位置が僅かにlずれています。南大門は室町時代のものです。

   

中門と五重塔

   

 中門。飛鳥時代のもので国宝です。法隆寺西院伽藍の本来の入口です。左右に立つ金剛力士像は奈良時代のもので日本に現存する最古のものです。中門は南面していて、その北側の廻i廊で囲まれた部分が西院伽藍です。

  

 

 西院伽藍入り口。右のスロープ。

 

  日本書紀によりますと創建時の法隆寺は670年に焼失したため、飛鳥時代の建築物は残っていませんが、金堂・五重塔を中心とする西院伽藍は現存する世界最古の木造建築で、ユネスコの世界文化遺産のリストに日本で初めて登録されています。

  五重塔。屋根を見ると六重に見えますが、一番下は裳階(もこし)と言います。風雨から守る塀のようなものです。

 

 金堂。うまく写真がとれませんでしたからWikipediaから借りました。金堂の内部の壁には極彩色の壁画が描かれていましたが、昭和24年に失火のため焼失しました。その時の新聞記事を今も断片的に覚えています。現在はパネルに描かれた再現壁画がはめ込まれています。

  

   金堂は法隆寺の本尊である飛鳥時代の金銅釈迦三尊像が安置されています。神秘的で荘厳な像です。

  

 西院伽藍の北側に 平安時代に建てられた大講堂があります。仏教の学問を研鑽したり、法要行う施設です。

  

 廻廊。西院伽藍を取り巻いています。柱の列が美しい。

  

  

柱の礎石は自然石ですから表面はでこぼこしています。この凸凹を「おさ」という道具で拾い取って、柱の底面に移します。そうすると柱と礎石の面はぴったりと接して動きません。古代の匠達の工夫には驚くばかりです。