佐渡市東京事務所ブログ

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「甲斐・石見から佐渡へ」と銘打った「佐渡島の金山」首都圏講座開催される

2023年01月24日 15時47分56秒 | イベント
 
令和5年(2023)1月21日(土)、「佐渡島の金山」首都圏講座が東京新潟県人会館で開催されました。講演のタイトルは「甲斐・石見から佐渡へ」、講師は沓名貴彦氏(国立科学博物館理工学研究部科学技術史グループ長)。
講演は-出土遺物への科学調査から探る戦国から江戸初期に至る金銀生産技術の変革-という副題にある通り、甲斐・武田家の黒川金山遺跡から石見銀山、博多の大内氏関連遺跡群、沖縄の首里城跡、その他全国各地で見つかった非鉄金属生産関連遺物や金工品への科学調査によって、甲斐や石見などで培われた生産技術が佐渡金銀山の発展に寄与したという地道な検証と関連性を細部に亘ってお話しいただきました。

金銀の材料を得る行程から、不純物を除去する精錬工程、最終製品を作る鋳造や鍛造彫金、表面処理に至る幅広く専門的な講座で約90分の講座もアッという間に感じられる密度の濃い専門的な講座となりました。
質疑応答も講座内容にふさわしい専門的な視点からなされ、この講座の専門性にふさわしい内容でした。
この講座にはコロナ禍にもかかわらず、一般の方・関係者を含め83名もの方にご参加いただいたとの事です。(新潟県観光文化スポーツ部文化課による)

なお、講座の開講にあたって、県の観光文化スポーツ部文化課長・茂野由美子氏の開会挨拶、県観光文化スポーツ部文化課世界遺産登録推進室長の澤田 敦氏より「佐渡島の金山」世界文化遺産登録に向けてと題した活動報告があり、本年1月19日にユネスコに正式版推薦書を再提出したとの報告がありました。ユネスコの諮問機関への送付の後、今年(令和5年)夏から秋にかけての審査を経て、来年(令和6年)4~5月頃諮問機関がユネスコに登録の可否を勧告する手順となっているとの報告がありました。


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