

私のささやかなお雛様。貝雛作家の原久美子さんに
作っていただいたものです。
両親が私のために揃えてくれたお雛様は親戚の女の子に
貰われて行きました。
転勤族だった両親が転勤するたびに持ち歩いていたのに、
私も妹も結婚して家を出て、お雛様を飾ることもなく
なりました。天袋の隅にしまわれたままになっている
お雛様を可哀相に思い、毎年飾ってくれるところへと
譲ったのでした。
遠い九州の地で、どうしていることでしょう。


新宿の京王プラザホテルに用があって出かけました。
毎年ロビーに吊るし雛が飾られています。

何本吊るしてあるのでしょう。可愛い細工物がいっぱい。

吹き抜けになった2階正面には、真多呂作秀峰雛。
どの人形も優しいお顔。娘を思う親の愛に溢れて
いるようです。

地下のレストランフロアには、同じ真多呂作の寿永雛と吊るし雛。
やっぱり段飾りは華やかでいいですねえ。ああ平和なんだなあと
しみじみ感じてしまいました。

デパートに寄って、雛のティータイム菓子を
買って帰りました。
たねやの「花貝あわせ最中」です。

貝の形をした皮と粒あんがべつべつに。
あんを最中の皮ではさんで、ほんとに貝合わせ。
パリッとして香ばしい。

二枚貝の殻はほかの貝の殻とは絶対合わないそうで、
ぴったり合う伴侶にめぐり合えるようにという
願いを込めて、女の子のまつりに供えられるように
なったそうです。
当節、男の子にも必要では…

