京恋し

頑張った時のご褒美は京都。ずっと憧れ。

薔薇の芽

2008-03-10 22:58:46 | 季節のことば
くれなゐの二尺伸びたる薔薇の芽の針やはらかに春雨のふる  正岡子規

 昨日のポカポカ陽気が嘘のように、今日は朝から冷たい雨。

        
        いつの間にかくれない色の薔薇の芽が
        伸びはじめている。


トゲしかついていなかった薔薇の枝の節々から
命が湧き出ているようだ。

        
        冒頭の子規の歌は明治33年4月21日に
        詠まれたもので、その時子規は脊椎カリエスで
        病床にあった。痛みに耐えながら詠み続けた歌に
        強靭な子規の精神そのままの生命力を感じる。


去年OTTOが買い求めたバラは疑心暗鬼の手入れで
今年は花を付けてくれるのかドキドキもの。
少なくとも新しい生命の芽吹きは順調のようだ。

        
        我が家のバラの中ではベテランのモッコウバラは
        木ごころが知れた仲。たくさん芽を出してくれている。

君らには君らの未来バラ芽たつ  所 山花

  華麗な花を咲かせるであろうバラの芽の未来、楽しみである