斉藤うめ子ブログ

新しいニセコの街づくりにとりくみます

 第6回議会報告会を終えて

2017-12-10 23:49:33 | 議員活動
長くなって申し訳ございません。また雑駁な報告になってしまいましたが、
お時間のある方はお読みいただければ幸いです。



参加者数
12月6日(水)ニセコ町民センターで第6回議会報告・町民との意見交換会を
開催しました。参加者は過去最低の16名でした。内訳は私の目視の限りでは
蘭越と留寿都村から4名、役場職員2名、ニセコ町民は10名か?と思います。
その内女性の参加者はたった1名でした。平日の夜、しかも冬の季節の開催
は女性や高齢者はまず参加できないと思います。
私は100名以上の方々に声を掛けて歩きましたが、どなたも冬の夜に
「足がないので出かけられません」と決まった答えでした。高齢になると
車を運転する人は少なくなりまた普段運転する人でも冬の夜の雪道は運転
しない人が多いのです。
女性ならなおさらです。冬の夜6時半からの開催はよほどのことが無い限り、
参加する人はいないと思います。公共の乗り物はタクシーしかありません。
タクシー代数千円、最高額では7~8千円を払ってまで参加する人はいない
のではないかと思います。誰かに送迎を頼むのも容易ではありません。
議会と町民の距離を感じます。

私はこれまで毎回、夜の開催は女性と高齢者、また子どものいる若い女性
はなおのこと出席できないから夜ではなく日中や休日開催を提案してきま
したが、まったく聞き入れてもらえません。
議会報告会(形式的に)は開くが、本心は???どうでしょうか。
昼間に開催すると女性を始め、少なくてもこれまでと少し違って、固定化
されることなく様々な方々の参加が期待できると思っています。

議員協議会の開催
この議会報告会に先立つ当日の朝9時から急きょ議員協議会が開催され、
夜の議会報告会についての打ち合わせを行いました。
出席した議員は全員が担当を分担して発言することになりました。
それと同時に会場と服装についての意見もでました。

会場の設営
町民の方々から、これまでアンケートでも指摘されたことですが、議員が
正面の一番奥のいわゆる“上座”に陣取っていかにも偉そうに並んでいる
のは、町民を見下ろしている感覚で、印象が悪い、会場に入りたくない
という意見でした。
それで今回は町民と議員が横並びの並行感覚で会場を設営しました。
町民の方々からの要望が少し取り入れられてほっとした気持ちになりま
した。私はこの報告会の会場の設営に関しては1回目の時から議会に
対して文書で検討するように要望を提出しましたが全く無視されました。

議員の服装
服装はどうしようと言う話になり、正装のような感じではなく普段着感覚
のノーネクタイでいくことにしました。ちなみに私はセーターにマフラー
という出で立ちで参加しました。

議員全員が発言すること
これまで一部の議員のみが発言して一言も発言の機会のない議員が半数近
くいるのはおかしいとの指摘があり、議員全員が分担して発言することに
なりました。これは町民の意見が反映された結果です。

今回幸運にも議員協議会に議長が欠席したこと、また委員長も欠席した
ことが幸いしたと思っています。普段私が何を提案しても1対9、ないしは
2対8で否決されるばかりの議会の中で、ささやかですが、やっと町民の
方々の声なき声、思い・意見が取り入れられた感じがします。
議長の欠席・不在の中での議論はほんの少しだけバランスが緩和された
ように思います。

さて議会報告会ですが、席の配置は町民のみなさまから向かって右側から
篠原議員、浜本議員、私斉藤、青羽議員、高橋議長、猪狩副議長、
三谷議員、木下議員、新井議員の番に座りました。
打ち合わせでは自己紹介は一人最低3分という話だったはずですが、従来
通りの短い自己紹介でした。私は3分までは行かなくても持ち時間を活用
して少しだけ自己紹介をさせていただきました。先に自己紹介した二人が
余りに短いのでやりづらくなってしまいました。

報告事項
議会運営委員会の審議状況について委員長の青羽議員から報告があり、
総務常任委員会の平成28年と29年度の審議状況については副委員長の
私が報告を行いました。本来なら委員長の青羽議員が報告するはず
ですが、委員長を二つ兼任しているので、私に番が回ってきました。
産業建設常任委員会は委員長の竹内議員が欠席(身内の不幸があり)
のため本来なら副委員長の三谷議員がするはずですが、予算特別委員会
の委員長のため、木下議員が報告しました。
つづいて予算特別委員会報告を委員長の三谷議員が、決算特別委員会は
委員長の浜本議員が報告しました。新井議員が新庁舎に関する議員協議
会の経過について資料に基づき説明を行いました。篠原議員はJR 
函館線の今後について説明し、ニセコ町議会もJR 函館線の存続を望む
意見が出され「函館線を考えるつどい」の後援をしている旨の発言が
ありました。

約40分間の報告の後、7時10分過ぎから質疑と意見交換が行われました。
主な質問は

①役場新庁舎建設について
基金、5億の債権、町財政への悪影響について
A:(議員からの返答)猪狩副議長:総額20億を予定、4年間で年5千万
づつ2億は基金を積む、、国からの補助金は総額の約22%、約4億4千万円。
時限立法で平成33年までに建てる。

②新庁舎は町民から喜ばれる庁舎を
15億は自前で、返済に30年かかる。その間のラニングコストをどう見るか。
維持管理費がかかるのでは。

③12年前にニセコに移住してきて、ニセコの役に立つことをしたいと
ニセコのパンフレットを作ることを提案した。4年かけて地図も入れて
作った。ニセコの観光を盛り上げたいと思ってきた。
〇ニセコリゾート観光協会の役員体制について、
社長の頻繁な交替は何故か、突然の社長交代。
町長が勝手に社長を交代させている。
町は株を50%持っている。この株はニセコ町の町民もので町長のもの
ではない。町長のイエスマン(言い成りになる人) が社長になるのか。
議会にも説明責任がある。何でも多数決で決められていく。
町長は株主の意見を聞いて欲しい。責任がある。
株主の議員も多い。関心を持って欲しい
〇二セコビュープラザについて
「環境モデル都市ニセコ」として恥ずかしくない方法を取って欲しい。
公共の施設として失格。道の駅として失格。
業者が持ち込んだ冷蔵庫11台で最悪の状態である。
車椅子も通られない。公共施設として障がい者の通路幅がない。
リゾート観光協会の余剰金、毎年増えている。どうしてか?
A: 木下議員:リゾート観光協会は利益を貯めることが使命である。

④ラジオニセコの現場スタッフ2人が3月31日同時に辞任にする。
後継スタッフが決まっていない。防災ラジオの破綻か。
町民に知らせることが大事である。
A:高橋議長?: 真相を究明したい。

⑤役場新庁舎の構想について。
どんな庁舎にするのか。議場はどこにおくか。議員と交流・接触する
場所にする。役場は職員だけのものか、議員はどんな議場を作るのが
理想なのか。議会と町民との関係をよく進めるためにはどうするのか。
A:高橋議長: 共和町と岩内町の役場庁舎を見てきた。議場しか使っ
ていない。議場を他に活用する話をしている。傍聴者、説明員との
配置。ニセコ町に合う庁舎を検討する。

⑥現在のニセコ町の議長席は権威の象徴のように一段高くなっている。
誰もが同じ目線で見ることを検討して欲しい。
A: 高橋議長:議長と議会事務局は高い方が見やすい。

⑦(意見書などの)原案の賛否で賛成多数は中身が見えない。
誰が反対か、誰が賛成か 氏名を公表して欲しい。
A:猪狩副議長:個人情報に抵触する。

⑧議員は公人なのだから名前を出すのは当然のこと。個人情報ではない。
核兵器禁止条約、岩内、余市、仁木町では可決し、オスプレイも
余市町では可決し、国に上がっている。国がやっていることに背中を
向けることは出来ないのではないか。オスプレイ―、オーストラリアでも
墜落している。軍事ミスである。
日本は被爆国なのに批准もしていない。193か国の内125か国が
「核兵器禁止条約」に参加している。(日本は)アメリカの顔色を見ている。
(日本は)被害を受けている。ニセコ町の議会は考えて欲しい。

⑨JR と原発問題について必ずやってほしい。 議会として町民からの
意見を聞いて対応してもらいたい。ニセコ町は対岸の火事ではない
。国に陳情・意見書を出す。
原発の問題、議会として町民の民意がどこにあるのか(反映されているのか)、
議会としての対処はどうするのか。

⑩JR の件、沿線議会から存続のための意見交換について
今後は具体的な協議を行う。
ごみ問題、ごみの研究・工夫が必要か。ニセコ運輸では燃やすごみを
固形燃料にしている。分別されていないゴミ、検討会が必要である。
「もっと知りたいことしの仕事」で燃料にしているとは言っていない。
ニセコ運輸を視察して気付いたこと、“生ごみの臭い”分別されていない?

⑪ニセコ町も倶知安町も並行して新庁舎を建設すると人員・職人確保に
問題が生じる。同じ工程が重ならないようにして欲しい。議会からの提案を。

⑫平昌オリンピックについて
ニセコ町700万円。3名と8名、8~15日間、パラリンピックも行く。
平昌、北京、札幌とアジアで3回つづくか?
A: 高橋議長:(省略)
平昌オリンピックに関しては私の担当でしたが、議長は発言したので、
少しだけ補足させていただきました。
2018年10月に立候補都市が承認される。それまでは対話ステージ。
2019年9月に開催都市が決定する。それまで立候補ステージとして準備
しなければならない。この開催都市決定までにしなければならない準備
期間がある。決定される前から様々な準備が必要になってきます。

以上

この意見交換会で平昌オリンピックについてもっと話が出ると思って
いましたが、最後に1つ出ただけで終わりました。オリンピックに関して
質問したかった人が他にもいたと後から聞きましたが、ぜひ何でも質問
して欲しかったと思います。

参加した町民の方からみんなで分担して発言したことは良かったと
言われました。質問についてもっと自由に議員も発言して意見交換
できるともっと良かったと思います。
これは議会が検討すべき問題です。

今回の議会報告会での皆さまからのご意見をしっかり受け止め、議会で
話し合い、町政に反映するようにしていきたいと思います。
参加者全員から一言でも発言していただけたらもっと良かったと思います。

雑駁な報告で抜けているところもあるかと思いますが、申し訳ありません、
次回の「議会だより」No172 号でより簡潔にお知らせして行きたいと
思います。

最後までお読みいただきありがとうございます。