桜子の † 智天使工房 † 

カラーセラピストでメタルスミスの私が歩む日々。
みんながハッピーになれるものを作りたい。

おかわりください

2007-10-02 20:10:21 | 自閉症のtoshiya
秋休みです。

当然、子どもに三度三度ご飯を作って食べさせます

ただそれだけだったら普通の仕事です。

ところが、うちの場合は食事時でも教育の現場になります。

まず「いただきます」とか「ごちそうさま」という挨拶をすることを徹底させます。
もう20年も躾けているのだけど、うちの息子は言葉を口から出すのが面倒なのか、わかりきってることを言うのが嫌なのか、促さないと言わないことが多いんです。

意味がわかってようがわかってなかろうが、これはもう「習慣」にすること。
これが大事かなと思うので。


息子のような障害の人は、コミュニケーションの力が不足してることが多い。
おそらく、彼ら自身はテレパシーみたいなものをもってるから実際に言葉に出さなくてもいい、なんて思ってるんだろうけれど。

現実の社会では、やっぱりコミュニケーションが取れた方が生きやすいから、最低限のことは身につけてほしいのです。

息子はお米のご飯が大好きです。

食べ盛りのお年頃だし、最低3杯は軽くおかわりします。

ご飯だけペロリと食べると、私の目の前にお茶碗を突き出して顔を見る。
あ、あ、ってまるでカオナシみたいに。

おかわりしたいってことはわかってるけど、ちゃんと「おかわりください」と言うまでは行動しません。

私がおかわりしてあげないので、息子は仕方なく他のおかずを食べ始めます。

と、また「あ、あ」とお茶碗を突き出す。

「なに?」と答えるけど、息子はなおも茶碗を突き出すだけ。

また仕方なく、他のものを食べる・・・

そういうことを何度か繰り返して、「ちゃんと言わないとわからないよー」というと、やっと「ください」と言うのです。

毎度毎度、この繰り返しなんです・・・

根競べ。

まわりの人がすべて、親のように察して何でもやってくれるわけじゃないですから。
少なくとも自分の欲求は伝えられるようになってくれるまで、地道な訓練は続くのです・・・






ハロウィンリース「ハロウィンポップ」


プロとは何か?と考える

2007-10-02 00:48:56 | カラーセラピー
10月になりました。
急に涼しくなってしまったので、朝なかなか起きられないーー


毎年、10月の第一週は息子が秋休みで家におります。
この前夏休みが終わったばかりなのに。

この間に息子は二十歳の誕生日を迎えるので、前後でいろいろと公的手続きのために奔走しなきゃなりませんし、やっぱり息子の世話が中心の生活になってしまいます。

今は実務に割く時間はなかなか持てませんが、寝ても覚めても、メンタルな面での仕事への姿勢を再考している最中であります。


ここんとこずっと言ってますけど、こういう時ってアンテナの感度が良いせいか、自分の欲しい言葉というか背中を押してくれる言葉に出くわすんです。

日曜の新聞に、評論家の宮崎哲弥さんの「壊されることを楽しめ」という談話が載ってました。

プロになっていくというのは、築き上げてきた価値観や信念を揺さぶられ壊されて、またそこに新たな発展の芽を見出すという「構築と破壊の循環」をうまくコントロールしていくことだ、と宮崎さんは言ってます。

なるほどね。

自分がやっと手に入れて身に着けたと思うものにしがみついているんじゃ、それ以上の発展はない。
壊されることを怖れていたんじゃ、小さくまとまったままで終わるんだな。

さらに宮崎さんは言う。
「真の大人というのは『自己を確立できた人』ではなく、『上手な自己の捨て去り方』を知ってる人」だと。


竹のようにしなやかで強い自分でありたい。


もしかすると自分の世界観が変わるほどの転換を迎えるのかな・・・










ハロウィンアレンジメント「ジャックパンプキン」