蛙と蝸牛

本の感想。ときどき競艇の話。

スカイキャプテン 

2005年10月10日 | 映画の感想
「ご都合主義」という言葉は、ストーリー展開が安易な小説などを批判するときに使われます。
「スカイキャプテン」は全編すべてが「ご都合主義」ではあるのですが、それが欠点にはなっていなくて、むしろ見る側は快感を覚えるほどです。

ヒロインは敵方ロボットの足元を歩き回っていても決して踏み潰されず、レシプロ機が急降下して海に突っ込むと潜水艇に早変わりし手動キャノピーはなぜか完全な防水がされているとか、レシプロ機なのにニューヨークからネパールまで一飛びとか、枚挙に暇がないほどですが、すべて「ご都合主義」で貫きます、というメッセージが冒頭、何の脈絡もなく(ニューヨークの危機に対して)スカイキャプテンが秘密基地から呼び出されるシーンで観衆に伝達されていたように見えました。(スカイキャプテンが何者かの説明は全くないのですが、もしかして(私が知らないだけで)スカイキャプテンって有名なキャラなんでしょうか?)

全編CGで作られているそうで、画面もレトロな味付けにしてありますが、こういうおとぎ話は思いっきりリアルな画面にしても面白かったように思いました。

それにしてもこの種の映画にジュード・ロウ、グイネス・バルトロウ、アンジェリーナ・ジョリーという今をときめく俳優が出演してしまうところが、彼の地のすばらしさかと。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする