バイバイ、ブラックバード(伊坂幸太郎 双葉社)
太宰治の「グッドバイ」をモチーフにした連作集。
主人公は、何らかの理由で、数日後に「あのバス」でいずこかへ連れ去られることになっていて、逃亡しないよう監視役の大女(繭美)に見張られている。
連れ去れる前に、主人公がつきあっていた5人の女性に別れを告げに行く、という話。
(誰でもそう思うようだけど)繭美のキャラはマツコ・デラックスを連想させるが、この本の発行時期から考えると執筆時点では、マツコさんが今ほどは露出していないような気もして、偶然の一致なのかもしれない。(実は、マツコのキャラは本作を読んでマネをした、なんていうと、とても面白いのだけど・・・)
繭美の毒舌がすごくていっそ爽快感があるほどなのと、他の人物の会話も(例によって)しゃれていて、小説としては楽しめるけれど、著者としては、余力の範囲で書いたものかなあ・・・とも思えた。
刊行時に書き足された最後の短編は、まとめすぎようとしていて、蛇足気味とも思えた。
太宰治の「グッドバイ」をモチーフにした連作集。
主人公は、何らかの理由で、数日後に「あのバス」でいずこかへ連れ去られることになっていて、逃亡しないよう監視役の大女(繭美)に見張られている。
連れ去れる前に、主人公がつきあっていた5人の女性に別れを告げに行く、という話。
(誰でもそう思うようだけど)繭美のキャラはマツコ・デラックスを連想させるが、この本の発行時期から考えると執筆時点では、マツコさんが今ほどは露出していないような気もして、偶然の一致なのかもしれない。(実は、マツコのキャラは本作を読んでマネをした、なんていうと、とても面白いのだけど・・・)
繭美の毒舌がすごくていっそ爽快感があるほどなのと、他の人物の会話も(例によって)しゃれていて、小説としては楽しめるけれど、著者としては、余力の範囲で書いたものかなあ・・・とも思えた。
刊行時に書き足された最後の短編は、まとめすぎようとしていて、蛇足気味とも思えた。