麗しのオルタンス(ジャック・ルーボー 東京創元社)
(うろ覚えだけど)円城塔さんがある雑誌でオールタイムベストテンに選んでいた(ような気がした本書を見かけた)ので読んでみた。
パリに住む哲学の美貌の女子学生オルタンスとその周囲の人々のドタバタを描く(いちおう)ミステリ。
小説を読みすぎると、もうどんな面白い物語であっても先が読めてしまって楽しめなくなると聞いたことがあるが、本書はもしかしたらそういう人(きっと円城さんもそうなんだと思う)にとっては、破格で型破りのメタ小説として新鮮味があって高い評価ができるのかもしれない。
しかし、私にとっては著者の悪ふざけに延々300ページ付き合わされてウンザリ、といった感じだった。もっとも部分的には笑える箇所もあるので、途中で投げ出すこともなかったのだが。
逆説的に言うと、まだまだ私の読書量はたいしたことはなく、まだまだ普通の小説でも十分に楽しめるということの証左だろうか。そうだとしたら、うれしい。
(うろ覚えだけど)円城塔さんがある雑誌でオールタイムベストテンに選んでいた(ような気がした本書を見かけた)ので読んでみた。
パリに住む哲学の美貌の女子学生オルタンスとその周囲の人々のドタバタを描く(いちおう)ミステリ。
小説を読みすぎると、もうどんな面白い物語であっても先が読めてしまって楽しめなくなると聞いたことがあるが、本書はもしかしたらそういう人(きっと円城さんもそうなんだと思う)にとっては、破格で型破りのメタ小説として新鮮味があって高い評価ができるのかもしれない。
しかし、私にとっては著者の悪ふざけに延々300ページ付き合わされてウンザリ、といった感じだった。もっとも部分的には笑える箇所もあるので、途中で投げ出すこともなかったのだが。
逆説的に言うと、まだまだ私の読書量はたいしたことはなく、まだまだ普通の小説でも十分に楽しめるということの証左だろうか。そうだとしたら、うれしい。